書店主フィクリーのものがたり (ハヤカワepi文庫 セ 1-1)

  • 早川書房
3.80
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本棚登録 : 1255
感想 : 111
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  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151200939

感想・レビュー・書評

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  • これはラブストーリーなのだな。
    序盤でノックスが引用されてたのがちゃんと伏線になってたりとか、著者のユーモアと愛情を感じる。
    自分が一番好きな本は何かって考えながら読んで『大きな森の小さな家』かなぁと思ってたのですが、なんとあとがきにでてきてキュンとしたので、忘れないように書いておきます。

  • 2019.04.06~05.08
    人間が良い方向に変わる。中学受験の題材になりそうな内容。素敵な出会い、そして別れ。普通のお話なのに、心がぬくくなるのはなんでだろう。

  • 翻訳ものは敬遠することが多いが、本屋大賞翻訳小説部門一位ということで読んでみた。ただそれでも文体、言い回しがが頭に入ってきにくかった。
    舞台はリゾート地の島。島に一件だけある偏屈な本屋さんが主人公。妻を交通事故で無くし深い悲しみの中にいた主人公が、書店に捨てられていた子供を育てはじめたこととをきっかけに、生活、考え方、周りの人たちとの交流が目まぐるしく変わっていく様子が描かれている。
    子供の愛くるしさと主人公の深い愛情にほっこりする。そしてその傍らに常に本があるのも、本好き、本屋好きにはとても良かった。

  • 子育て卒業を目の前に迎えてる今、この本を手にとって本当によかった。丸善セレクトに感謝です。
    人間は血が繋がっていなくてもこんなに深い愛情でつながることができる素晴らしさ。不器用でも伝えられる愛情、親としての自己犠牲。全てわかりすぎるくらいわかること。人は愛することを決して忘れてはいけない。

  • 小説というものは、「人生のしかるべきときに出会わなければならないということを示唆している。」 本好きの本屋好きの為の一冊でした。

    小さな書店主フィクリーと、ぽつんと置かれてたマヤ。

    孤独なフィクリーが小さなマヤの為に本を愛する事を教え、また島に1軒の本屋に通う人々に本の素晴らしさを問う。

    人と人を本で繋げる。

    こんな風に本について語れる仲間と生活があるって憧れてしまう。
    海外小説の粋な台詞回し!日本人にはないんだよなぁ。

    本屋が繋ぐ小さな島の人々の繋がり、最後は悲しいけど・・・良かったです。

  • 書店を舞台にした小説を見つけると、つい手にしてしまう。本書もそのひとつ。
    島にひとつしかない書店の店主フィクリーに、数々の悲劇が降りかかる。でも、悲壮感を感じないのが、本書の魅力。いい小説に出会った。

  • 予想していたのと違う話でしたが、面白かったです。展開が速すぎて驚くことも多かったですけど。忘れてた伏線が最後に種明かしされて納得しました。困ったのは、サイズが通常の文庫サイズと違うらしく、既製の文庫カバーが入りませんでした。何のために?

  • 本好き、読書好きの人間の心に刺さる言葉が散りばめられた佳作だと思う。
    読んだことのない作品の名前もたくさん挙がっていて、読んでみたいなあと思った。
    昔 近所にあった書店では、プロの書店員さんが実際に読んで面白かった本を月替わりで紹介するコーナーがあり、それが結構マニアックだったりして、普段自分が読まないような作家さんを発掘できたり、新たな発見があったりして楽しかったな、と思い出した。
    最近の日本の、特にチェーンの書店では、平積みしてある本がどこに行っても同じだったり、あまり知識の多くないアルバイト店員が多くて新聞の書評に載っていた本でも知らなかったりするのがするのが残念。

  • ガブリエル・ゼヴァンさんの作品を小尾芙佐さんが翻訳した小説です。

    中学の頃は海外SFや、皆さんもよくご存じの、モンゴメリやヒルトンやヘッセ等々、外国の風習や習慣や情景が読むだけでそこに居るような気持ちになれるのが好きでよく読んでましたが、最近はとんとご無沙汰でしたので、ちょっと新鮮な気持ちになりました。

    島に一軒だけある小さな書店の、本をこよなく愛するが偏屈な主の物語です。
    店主A・J(ファクトリー)は妻を亡くして以来、ずっと一人で店を営んでいたのだが、ある夜、所蔵してた稀覯本を盗まれて打ちひしがれてしまう。 傷心の中ある日、書店に小さな子供が捨てられているのを発見。 自分の傷心を癒やすかのようにその子を育てる決心をする。
    なんでもない田舎の小さな島の書店主の生き様の物語ですが、そこに登場する町の人や親族や友人、そして我が子として成長していく娘マヤ、本を通じてA・Jのかけがえのない人となったアメリア。 頑固で偏屈なA・Jだが彼・彼女らを大切に思うのと同じく、彼・彼女らも店主A・Jを慕って集まってくる。 その中で明かされていく、盗まれた稀覯本の事や娘マヤの出性の秘密など、とても惹き込まれまれ最後には悲しくも優しくも感じる事ができる作品でした。

    ここまでの話しだと昔の話しって感じがしますが、インターネットや電子書籍が出てくるので現代の話しですよw

  • 読み始めた時にはこういう終わりだとは思わなかった。
    重くなるかと思いきや重くはならない。嫌いじゃない。言い方悪いかな?晴れた日の午後に静かに読むのにとても合ってた。

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