- Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152035257
感想・レビュー・書評
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この本を読んで多重人格の存在を知りました。衝撃的です。
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多重人格者が起こした犯罪には、本人に責任はないのだろうか?被害者が存在して、犯罪が行われたことが認められるのに、加害者が不在なんてことはあるのだろうか。
分裂していた人格の中に、犯罪を犯した人物がいるのに、病気として診断されれば責任を問われない、ということの倫理的な問題を考えさせられ、自分としてもスッキリとした結論が出ない。
ビリーミリガン氏がまだ存命かわからないけど、その後の人生が気になった。 -
サイコブームの立役者。
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テレビで興味を持って読んでみました。
こんなにも壮絶だなんて知らなくて泣きました。
私の現国の先生が彼の事を誤解していたので、読んで欲しいと思います。 -
私が多重人格について興味を持ち始めるきっかけとなった本。
この本をきっかけに
当時の有名どころありとあらゆる多重人格本を読みました。 -
こんなに夢中になった本は久しぶり。
たくさん考えさせられた。 -
読み初めは懐疑的だった多重人格者という存在
その多重人格者であるビリーミリガンは数件の事件を起こす
ただし彼本人ではなく、彼の内なる人格が罪を犯したのだった
それは許しがたい犯罪にもかかわらず、長い時間をかけ多重人格者であることを証明してもらい無罪となった
そもそもなぜ彼は多重人格者になってしまったのか
その原因は彼の悲惨極まる幼少期にあるのだった
彼は後に多重人格の統合に成功し、彼本来のビリーミリガン自身に戻る
多重人格者という存在は、人の犯した罪の結果生まれるのだと思った -
1977年、アメリカ、オハイオ州で、連続強姦事件の容疑者としてビリー・ミリガンという青年が逮捕された。しかし彼には犯行の記憶がまったくなかった。実は彼の内部には、ビリー本人を含め、何と24もの人格が存在していたのだ。性格だけでなく、知能、年齢、国籍、性別さえ異なると称するこれらの人格たち。彼らはなぜ生まれたのか。一貫した意識を奪われ、何度も自殺を試みるほど精神的に追いつめられたビリーは、どのように混乱をのりこえていくのか。そして裁判のゆくえは……。脳に障害をもつ青年を主人公にした『アルジャーノンに花束を』で圧倒的な支持を得たダニエル・キイスが、多重人格という驚異の世界を描いた傑作ノンフィクション。
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次々と入れ替わる人格たちの会話やしぐさがとてもリアルで引き込まれました。
読んだ当時二十歳だった私は丁度精神科病棟勤務だったこともあり、他の人格によって生かされているビリー本人の少年時代におかれていた辛い現実が入院患者さんとダブって見えてしまい少し感情移入しすぎていたように思います。
しかし、この作品では「教師」という統合人格が現れビリーの状態は改善されつつあるが問題が全て無くなったわけではない、というところで終わります。
ビリーの未来へ可能性が残されているのが救いでした。