- Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152035257
感想・レビュー・書評
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すごくはまった本。
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とにかく名前がたくさん出てきて、一度本を置くと
復習からはいらないと、先に進めなかった。
でもとても魅かれて読んだ上下だった。
この作品の後、日本でも多重人格を取り上げた
物語が増えた気がする -
こんなことが起きるんだなと読んでいて
とても悲しくなった本。。。
世の中に自分の知らないことはたくさんある。 -
子供の頃以来に読み返したけれど、こんな話だったろうか。
もっと物語として面白かった覚えがあったのに、そうでも無かった。 -
多重人格者の犯罪は、その人物の責任となるのか?そもそも多重人格障害というものは存在し得るのか?
アメリカの司法と精神医学界が文字通り、ビリー・ミリガンをはさんで真っ二つに割れ、そして当のビリーがその真っ只中で翻弄されつつも闘ってきた、その事細かが描かれている。
多重人格を理解できない(またはしようとしない)人々やシステムとの戦いは、並みの人間ではとうに敗北してしまうだろうが、そこを才能豊かな内部の人格達をうまく交代させて、したたかに生き延びていこうとする彼の努力には頭が下がる。
しかしまた一方で、人格の交代に伴う記憶の欠落や首尾一貫性のなさが彼の人生を大きく狂わせているのも事実である。
時には、自身の内部においても激しい闘いを続けているだろう。
そんな彼が語った
「はやく普通の生活を取り戻したい」
というありきたりな言葉が、より重く感じられる。
もちろん罪を犯したということは、人格がいくつあっても関係はないとは思うが。 -
幼児虐待ダメ絶対。多重人格って凄まじいです。もし自分の中に別の人格がいてそれで時間がなくなったらなんて考えるとおぞましいです。
しかしアーサーやレイゲンなどの人格はどうして生まれたんだろう。9歳のビリーにどうして22歳や23歳の知能や知識がある人格が生まれるのか、脳はすごい。
ちょっと精読しないと書けないが、仙水のモデルとしてかなり強い影響を与えているようなので思いつく限りメモする。
・ミノルはアーサー+アレンぽい
・カズヤはレイゲン+フィリップ
・ナルはアラダナ+子供の人格かな。樹の前にしか出ないのではなく樹の前にしか出られないように多人格に隔離されたのかも知れない(好ましくない者と分類されたとか。その経緯はアラダナと重ねてみたり‥‥それは重ねすぎか)
・ジョージはトミーあたりがそれっぽい
・現人格と元の人格が違うあたり元の忍と多重人格の忍はイコールではない。元の人格の忍は今はヒトシあたりなんじゃないかと想像。
・マコトのモデルもアラダナ‥‥と無理矢理こじつける
もっと考えてたんだけど忘れてしまったorz -
実話を元に書かれている。
24人の人格をもつビリーとのやり取りが詳細に記録されている。
表に出る人格は彼の頭の中の「スポット」に人格が出ていく為。
でも、その感覚を私は分からなくもないなぁと思った時期があります。 -
緻密な調査と考察と、
それらの記録
精神科の醍醐味か
僕には重い -
読了
内容(「BOOK」データベースより)
1977年、アメリカ、オハイオ州で、連続強姦事件の容疑者としてビリー・ミリガンという青年が逮捕された。しかし彼には犯行の記憶がまったくなかった。実は彼の内部には、ビリー本人を含め、何と24もの人格が存在していたのだ。性格だけでなく、知能、年齢、国籍、性別さえ異なると称するこれらの人格たち。彼らはなぜ生まれたのか。一貫した意識を奪われ、何度も自殺を試みるほど精神的に追いつめられたビリーは、どのように混乱をのりこえていくのか。そして裁判のゆくえは…。脳に障害をもつ青年を主人公にした『アルジャーノンに花束を』で圧倒的な支持を得たダニエル・キイスが、多重人格という驚異の世界を描いた傑作ノンフィクション。
The Minds of Billy Milligan by Daniel Keyes -
フィクションを凌駕しているノンフィクション。