夏への扉[新訳版]

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152090591

感想・レビュー・書評

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  • ぼくが飼っている猫のピートは、冬になるときまって夏への扉を探しはじめる。家にたくさんあるドアのどれかが夏に通じていると信じているのだ。そしてこのぼくもまた、ピートと同じように「夏への扉」を探していた。恋人と親友に裏切られ、一番大切な研究すらできなくなってしまったダニエルは、ロング・スリープで30年後に目覚め、たくさんのことが変わった2001年にいた。そこで知った事実・現実に立ち向かい、彼は過去へと戻って大切なものを守ろうと決意する。

    1956年にこんなすごい小説を書く人がいたのか!!とまずびっくり。新訳の影響もあるのかもしれませんが、全く今読んでも違和感や古臭さがない。2001年じゃなく2041年だよって言われたら人々が信じるような世界。ちょっぴりズレていて、でも限りなく似てる「今」が書かれています。タイムスリップによって時系列が入り混じるので後半のクライマックスはかなり分かりづらいです。よく考えないとぐちゃっとなる。中盤から話の筋は読めましたが、それでも一気読みしてしまうほどの面白さには感服。ロング・スリープからタイムスリップまでは、次どうなるの?!とハラハラで、引き込み力強すぎ。リッキーという大切な人を見つけられたダニーのように、いつか私も素敵な「夏への扉」を見つけられたらいいと思う。

  • SFの古典。
    内容は面白いんだけど、
    訳が、いまいちな気が・・。
    かつて、中学生の頃、読んでワクワクしたが
    今回の新訳は文章の流れが悪くなっているせいで、ワクワク感は
    減ったかなぁ。単純に自分が年をとったせいなのか、わからないけど。

  • ピートの言動について、「そうそう」と共感したり、「機嫌損ねたら大変だ」とにやりとしたり、そんな楽しみ方もして読みました。ネコはわがままな訳じゃない!主人公のように純粋で正直で、ただ真摯に夏への扉を探しているだけなのだよ(笑)ってね。

  • 外国モノはちょっと苦手。だけど、これは面白かった〜!かなり前の物語だったのですね。
    未来と過去を行き来する…。SFの王道でしょうか?

  • 若い頃は、海外のSFに胸がうち震えていたのに、今回は、会話の言い回しのせいか全く話が頭に入ってこなかった。これが歳を取るということなのかな?映画でも観て、映像でフォローしようかな。しかし、はるか昔にこのタイムトラベルの概念は凄いわ‼️

  • 早川のSFってキラキラしていました。ひきこまれていく作品。

  • 世界初の映画化を日本がやるという蛮行( )を聞きつけて、はるか昔に読んだはずだけど、恥ずかしながら記憶に全くなかったため、新訳の本書を手に取った。よくできた勧善懲悪タイムリープものだ。はらはらどきどき。悪いことをした奴らめ、ざまあみろ!と、スカッとするようにできてる。
    ただ、今の子どもたちがこれを読んだらどう思うかなあ?とは思ってしまったのだ。今の世の中では…猫を飼うなら去勢手術が常識だし、家事は女性だけがしなくてはならないモノではなくなっているし、たかだか11歳の女の子に結婚しようなどと言うのは児童虐待でしかない。はたしてこの前提で、お話を楽しむことはできるだろうか?

  • 映画化されるので再読してみた。10年前読んでいるはずなのに全く内容は覚えていない、訳が酷いのかまるで面白くないもう少し文学的に訳せないものだろうか、未来の予想も外れすぎでしらけるだけ、これを映画化するには大幅に作り替えねばならぬだろう、最近のこの手の邦画はほとんどが失敗作なので心配だ。

  • 猫が出てくる小説ということで読んでみたものの、猫はほんの少しでしたが、小説時代がタイムトラベルのような感じで、日常の猫の行動を通して締めくくるラストが絵で思い浮かぶような綺麗さで面白かった!映画化されるそうで、楽しみです。

  • 図書館で。
    新訳が出てるなら読んでみようかな~と思ったんですが、旧訳の印象が強く残ってるのであまり…という感じ。というか昔、原書で読んだ気がするからそれもあるのかな。
    感じの悪い女性が、”Why,Darling!"を連発していたのをなんとなく覚えております(笑)

    というわけでお話自体はしっかり覚えているので懐かしいな~という感じで読み終わりました。やっぱり学生時代ぐらいに読んだ本ってしっかり記憶に残ってるもんだな。この頃読んだ本はすぐに忘れてしまうというのに… トホホ。

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