それをお金で買いますか――市場主義の限界

著者 : マイケル・サンデル Michael J. Sandel 鬼澤忍

• 早川書房 (2012年5月16日発売)

感想・レビュー・書評

[masa140さんの感想 · 2013年11月7日]

日本ではさすがにここまで商業主義にはなりきっていないので、アメリカの現状に只々唖然。

[kanetayaさんの感想 · 2013年11月1日]

昨今、世の中の多くのことが市場でお金を介し取引されるようになってきている。

人の命、性、その他もろもろ。
お金で取引することが適切なのかどうか。
道徳・善、に関わるものはお金で取引することをやめるべきかどうか。

この本では、体系立ててこの命題に答えを出すことはしていない。
様々な例をあげて、問題を提起するのみ。
それでいいのかもしれないが、そこが不満。

[とりももさんの感想 · 2013年10月17日]

人の生死、生命の分野を飲み込みつつある市場主義。その侵食のスピードにどんどん抵抗を感じなくなってゆく。
道徳と経済の関係性。どんな隙間にも入り込む広告。格差社会の中では自由な選択など無いのか。

[takeoffさんの感想 · 2013年10月5日]

少〜し期待していたのとはずれていた。インパクトは薄かったな。

[いけす読書会さんの感想 · 2013年9月25日]

【HIKO】
これからの世の中はますます、お金が重要になるのかな？って感じた。

[dannerさんの感想 · 2013年9月22日]

境界線上の問題設定がうまいので考え始めるきっかけに良いが、問題解決はしないし、しようともしていない。それが哲学というスタンス。
アメリカの病巣はますます深く、一部はすでに、そしてなおも徐々に日本に侵蝕してきている。

[matoさんの感想 · 2013年9月12日]

アメリカで売買されている様々なモノに驚愕しました。

金銭を与えることで読書を推進しようとしたり、命名権の売買だったり、有名人が自らのサインをオークションにかけたり・・・。
さらには、今年はどんな有名人が亡くなるのかをネット上で賭けたり。
行き過ぎで怖いです。

なにが正しいのか、規範意識を持つべきボーダーラインはどこなのか、そういった議論を行うことが議論されなくてはいけないのでしょう。

[yamauchi1972さんの感想 · 2013年9月4日]

行列に割り込む権利を売ったり、成績の良い子供にお金を渡したり、人が死ぬことにお金を賭けたりといった、経済活動と倫理の関係を議論している。アメリカではこんなものまで売られているのかと驚く。訳がよく翻訳本にありがちな読みにくさがない。

[chiyo61さんの感想 · 2013年8月30日]

あらゆる場面で市場主義が現れることの何が問題なのか。豊富な事例を通じて、1.自由な市場を支持する立場 2.公正さを重視する立場 3.道徳を重視する立場 が浮かび上がってきます。サンデルは3の立場から、道徳や価値について熟議されてこなかったことが、市場主義の日常生活への侵蝕を招いたのではないか？と言っていると思います。

[海老ピラフworldさんの感想 · 2013年8月19日]

やっぱ哲学っぽい

著者プロフィール

1953年、アメリカ合衆国ミネソタ州ミネアポリス生まれ。アメリカ合衆国の哲学者、政治学者、倫理学者。ハーバード大学教授。