強いチームはオフィスを捨てる: 37シグナルズが考える「働き方革命」
- 早川書房 (2014年1月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152094339
感想・レビュー・書評
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タイトルにあるように、リモートワークを全面に推し進めている一冊。全面的にそのような論調だが、単に「自宅で仕事をする制度」を作ったところでうまくいかないということを考え、その対策も合わせて記しているのが本書の特徴であるように思える。
例えば、本書の「社内の格差をなくそう」はできそうでできない問題の一つ。立ち話で決まった内容が、チャットやメールなどで展開されないまま話が進んでしまうのは、まぁ、よくあることである。
高速なインターネット、テレビ会議システムなどのハードやチャットシステム、ファイル共有かサービスなどに目が行きがちなんだけど、リモートワークを成功に導くためには、実践者がリモートで仕事をする人がいるということを考え、格差を生まないように工夫するということが必要なのかなと思う。 -
時差がある国での仕事、プログラマ職に向いていると思う
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SSLやHTTPSは勉強になった。
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リモートでチーム運営するためのポイントが記載されている。
著者は自身の会社にて実践してきたノウハウを記載。内容が抽象的な表現にまとまってしまっているのが惜しい。
例
リモートとはいえ、面談を持つことや孤独にさせないことといったメンタルケアを大切さ。
地域による賃金格差をなくし、どこで働こうと同等の評価をもつことの大切さ。
それぞれのリズムで働くために、はっきりわかる成果での評価をもつこと。 -
リモートワークを駆使して、
小さなチームで大きな成果を上げてきた
37signalsの創業者ジェイソン・フリードと
デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソンによる
リモートビジネスの実践録であり指南書。
リモートワークは「会社にも社員にもプラスである」
という強い信念に基づいているから、ぶれない。
なにより常識的な「集合労働」を否定して
実際に結果を出している彼らだからこその説得力にあふれている。
リモートが万能で、すべての問題を解決するとは全く言っていない。
向かない業種があったり、リモートならではのストレスや不安が
生じることも率直に伝えている。
ビジネス(=顧客対応)の秘訣はとても役立つ。
p.148
1 営業段階から遠くにいることを伝える
2 過去の顧客と話をしてもらう
3 こまめに成果を見せる
4 いつでも連絡がとれるように(電話やメッセージをこまめに)
5 顧客を巻き込む(やりとげようという空気を作る)
人材採用、マネジメントについても至言が詰まっている。
「人柄が大事」「仕事ひとすじ社員はいらない」「文章力のある人を雇う」
「席に座っているかを見るのがマネジメントではない」「無駄な承認をなくす」
リモートであることは、シビアに成果物で判定される、
というのは頷いた。
これこそまさに真の成果主義だ。
社員をプロとして扱い、成果(チームへの貢献)をもってジャッジする。
名目だけの成果主義がうまくいかないのは、
成果以外もついつい評価基準に入れてしまう感情が働くからだろうと思う。
真のリモートチームでは、そんな懸念はない。
そして生産性が高い。
非常に刺激を受ける一冊である。
リモートには、幸福に個人や家族、社会が繋がって良い影響が広まっていく、
大きな可能性がある。
http://www.amazon.com/Remote-Office-Not-Required/dp/B00DJ5TS5Q
Remote: Office Not Required [Unabridged] [Audible Audio Edition]
by Jason Fried (Author), David Heinemeier Hansson (Author), Rebecca Lowman (Narrator)
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(レビューは
http://evolution.edoblog.net/
に投稿のもの) -
リモートワークについて描かれた本。同じ37シグナルズの「小さなチーム、大きな仕事」が良かったので購入したが、期待しすぎたのか、前作と内容がかぶったり、他でも散々言われていることだったりでちょっと残念な印象。でも、悪い本では全然ないと思う。
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本書の原題は「REMOTE OFFICE NOT REQUIRED」だ。そのタイトルの通り、オフィスに縛られず自宅やカフェ、コワーキングスペースで仕事をすることのメリットやデメリットについて書かれた本である。日本でもここ数年「ノマド」という言葉が流行り、「ノマド的な仕事術」に憧れを持つ人も多くなっているようだ。しかし、ノマドという言葉が、多分に個人プレーを連想させるのに対して、本書に書かれているリモートワークは、組織としての仕事のやり方に重点を置いている。つまり、これまでオフィスという場所にみんなが集まって仕事していたスタイルから、チームがそれぞれの好みの場所で仕事をする(もちろんその場所がオフィスである可能性はある)スタイルへ変更してみてはどうですか?という提案が書かれているのである。本書は、働く側としてのメリットなども書かれているのだが、どちらかというと雇用側、経営者側の立場に立った意見が多い。その中でも、「リモートワークは節約のためではなく、社員の生活の質を向上させるためのもの」という意見には強く賛同したい。本書で提案されているリモートワークは決してコストカットのためのものではない。社員の生活や人生の質を向上させ、それとともに彼らの仕事の質をあげることが、本書の中で著者たちがが伝えたいリモートワークのあるべき姿である。
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貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784152094339