SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 5015)

  • 早川書房
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感想 : 61
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784153350151

感想・レビュー・書評

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  • 読んでいると、宇宙船酔いしそうだ。
    良くも悪くも。
    宇宙ものは苦手なのだけど、こういう狭っ苦しい
    日常感あふるる宇宙船というのは面白い。
    ラストは演出感たっぷりで面白く、それもアリだなぁとおもう。

  • 正直私には理解できない言葉や概念ばかりで、少しずつしか進めなかった。それでも主人公が過去を再度経験しながら、父親をそして自分の人生を取り戻す為の苦闘が伝わってくる。ぶつぶつ途切れる独特な文体も、作品の雰囲気に合っていると思う。

  • 円城塔氏の作品を読んだことがないので、
    彼の翻訳だからといって、
    その点では特になにか感じるところもなく読み始める。
    形而上ではなく継時上的物語学っていうのは、
    つまりメタ的視点を持つ人物の物語ということなのか?
    不思議なタイプの作品であったが、
    なんか未消化なまま読了してしまった。
    思い出したが、伊藤計劃氏の未完絶筆を引き継ぎ
    『屍者の帝国』として完成させたのが円城塔氏であった。
    これは読んだ。

  • SF世界を背景にした家族小説です。

    正直、世界の構築部分についてはよく理解できないところが多かったんですが、何とか流して読んでいきました。

    自分って何なのか?と考えることがありますが、タイムパラドックスや異次元が存在し、別バージョンの自分が複数いて、一歩間違うと遭遇してしまうような世界では、そういうことについてより考えやすいのではないか。と思いました。

  • 大好きな時間SFですが、これはちょっと?
    時間ループに陥った主人公ユウがある本を頼りにループから脱出しようとする。その本が「SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと 」。主人公が書いた(らしい)本が鍵となり、脱出出来る(らしい)、と何とも曖昧な話。パラドックスを捏ね繰り回してる感があり、SF的高揚感より文学的な趣きが濃厚。
    それよりも物語の設定の方が面白い。
    スターウォーズが実際に行われた数年後の世界、Lスカイウォーカの息子がタイムマシンを故障させたり、主人公の親戚がデススターの経理部に勤めてたりする。
    経理部!確かにあれだけデカいと人事部も総務部もシステム部(忙しそう!)も土木課も水道局も有りそう。
    細かいネタに感心しました。

  • タイトルと装丁からてっきり軽くて楽しい話かと想像して読んだら、湿っぽくて内向きで後ろ向きな、まるで日本人が書いたかのような手触り。
    この間「キャッチャー•イン•ザ•ライ」を読んだところだから、こういうのはちょっとお腹一杯ってのもあるし。

  • 2014 8/23読了。
    本屋をぶらぶらしていて見つけた、円城塔の訳本。
    タイムマシン技師の、ナードな感じの主人公が、タイムパラドックスにハマってしまい、脱出しようと試みる中でタイムマシン発明家になりそこねた父の姿に向き合っていく、SF家族小説。
    円城塔と縁のある人の小説であったということでの訳出だったそうなんだけど、小説としては円城塔本人の話の方が吹っ飛び方が笑えて好きかも。
    単にうじうじ系の主人公が苦手というだけかも知れないけど。

  • 泣きました。

  • 僕(チャールズ・ユウ)は電話ボックス大のタイムマシンTM-31で、OSの少女タミー、非実在犬のエドと、タイムマシンの修理工として暮らしている。
    タイムマシンを開発した父は失踪、母は一番幸せな1時間をタイムループし続ける生活を送っていた。
    ある日、僕は未来からやって来た自分と遭遇し、光線銃で撃ってしまう。
    TM-31でその場から逃げ出した僕は、未来の僕から託された本「SF的宇宙で
    安全に暮らすっていうこと」を手にタイムパラドックスから逃れる方法を探っていく。

    久々に本格SFを読んだ。
    module αは面白いけど読みづらくて、どうなるかと思ったけど、それ以降はスイスイ読めた。
    予想外な話の展開も◎

  • タイムマシンものは読みにくい。更に訳者が「円城塔」ときては、読み易くなる筈が無い。
    自分を殺してしまうというタイムパラドックスを解決するため1冊の本を頼る。果たしてパラドックスは解決できるのか?
    論理的な部分を読み込もうとするも途中で断念。その部分を理解せずともストーリーは面白かったが、読みにくい。

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