- Amazon.co.jp ・本 (421ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163220901
感想・レビュー・書評
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御巣鷹山関連の本は何故か手に取ってしまいます。
胸に来ました詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1993年から2003年までに読んだ本の中で☆五つの本を登録してみました。表紙を見るだけで思い出がこみあげてくるものですね。
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1985年8月12日におこった日航機墜落事故は日本航空機事故誌上、最悪の事故と言われている。長野県と群馬県の境にあるけわしい御巣鷹山の一角を削り取るほどの航空機墜落の惨劇は、当時の報道で、日本はおろか世界中に伝えられた。
この本は地元新聞の新聞記者悠木和雅がこの事故にかかわる様子を表している。地元新聞局では古株の新聞記者との確執もあり、悠木は新聞記者本来の職業意識を見失いかけていたが、事故にあった遺族の様子を見るにつけ、真実を伝えなければと思うようなったのだ。
未曾有の大惨事といわれた事故の裏側で、真実を報道する記者の姿がある。「何がおこったのか」日航機ジャンボが消えたとわかった時、誰もがそう思ったことだろう。一刻も早く真実を知り素早い処置をとらなければならない。警察官や自衛官に混じり、報道関係者も一斉にけわしい御巣鷹山に向かって行った。
あの暑い夏の日…。
読み終わった後、また当時の悲惨さが思い出される。 -
新聞社の組織の中で葛藤し、複雑な生い立ち故に息子との関係に悩む男が、御巣鷹山の日航機墜落事故の全権デスクを任されて・・・という話です。
というと飛行機事故の話がメインに思われるが、描かれているのは事故そのものではなく(もちろん事故の悲惨さや悲しさは伝わってくるが)、主人公の仕事、家族、友人、への思いと、その生き様であるように感じました。
衝立岩への登山、難関の最後の一歩に胸が熱くなった。
こういう男っぽい話、私は好きなのかも・・・。 -
ミステリー以外で、ここまでドキドキはらはらさせられた作品は初めてかもしれない。人間の業というものが描かれているのだけど、最後気持ちがちゃんと昇天させられた。
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大人に読んで欲しい。
仕事に生きる男に読んで欲しい。
胸打つラストは感動。 -
横山秀夫『クライマーズ・ハイ』読了。著者の体験がベースとなった日航機墜落事故に関わる地方新聞記者たちの熱い戦いを描く。新聞記事とは多くの主観と客観のせめぎ合いであることを思い知らされる。ひとつひとつの記事の裏にある記者の葛藤や新聞社組織の思惑、軋轢が圧倒的な臨場感で迫る。
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2004年本屋大賞第2位。
世界最大の航空機事故に遭遇した、地方新聞社の奮闘を描く。
作者が地方新聞で働いていただけあって、
締切前の様子など、編集部の描写が読み応え十分。
基本的に共同通信の記事を元に新聞を作るとか、
地方新聞ならではの状況も知れて面白かった。