クライマーズ・ハイ

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 1998
感想 : 323
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  • Amazon.co.jp ・本 (421ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163220901

感想・レビュー・書評

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  • 横山秀夫さんの講演行ったことあったから
    気になって読んだ

    構成が絶妙

    あと新聞社に見学行ったことあったから
    様子とか専門用語とか分かって
    なおさらよかったかも

  • ジャンボジェット機墜落事故を巡る地元新聞社の物語。
    大きな事故を前に、記者たちは興奮状態の「クライマーズ・ハイ」に陥るのですが、読んでるこちらもハイになりました。

  • やっぱり横山作品は、登場人物の心理描写が丁寧で深い。
    今回は、新聞記者の葛藤や親子愛が深い。

    〆切間際の記者の焦りが、自分も時間に追われてる感じになって、引きつかれるように読んでしまいました。

    筆者が元上毛新聞の記者ということなので、日航機にまつわる話は臨場感あるんだろうと思います。

  • 2004年本屋大賞ノミネート作品
    作者が上毛新聞記者時代に遭遇した御巣鷹山日航機墜落事故取材の体験を、本格長編小説にまとめ上げた。
    85年、御巣鷹山の日航機事故で運命を翻弄された地元新聞記者たちの悲喜こもごも。上司と部下、親子など人間関係を鋭く描く。NHKドラマ、映画化もされています。

    ↓利用状況はこちらから↓
    https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/BB00016765

  • クライマーズ・ハイとは、興奮状態が極限まで達して恐怖などがマヒしてしまうこと。

    高くそびえる衝立岩への挑戦を誓う2人の男、悠木とその同僚安西。
    ところが待ち合わせたその日に、御巣鷹山で墜落事故発生。
    全権デスクに指名された北関東新聞の古算記者は約束を守れず、もう1人の男も山とは無関係な歓楽街で倒れ意識が戻らないまま。


    1985年の日航墜落事故をベースにしており、著書自身も新聞記者としてその事故に立ち会った経験があるからか、非常に臨場感に溢れていました。
    理想とする「報道」の追及と、社内の軋轢や虚栄心、その他のしがらみとの戦いなど、迷い悩み苦しむ主人公を一人の人間として身近に感じました。
    頭で思うことと心で感じること、期待と現実は往々にして一致しないものなのかもしれませんね。

    全体の構成が素晴らしく、まるで1つの曲のよう。
    一歩間違うと、ただ重いだけになりかねないテーマながら読了感はさほどでもありませんでした。救いとなったのは「人間」。
    周りに翻弄されながらも、どこまでも人間臭さを放つ主人公に救いを見出したのかもしれません。

    安西の「下りるために登るんさ」の言葉については、当初予想した意味とは違ったみたい。もっとも悠木の見解だって、彼のいない今正解かどうか確実にはわからないけれど。安西もまた、主人公に負けず劣らず人間臭い。

  • 過去と現在がうまくリンクしていて
    読みやすかった。

    新聞や記者に対する
    見方、考え方が少し変わった。

  • 余計な文章が一切ない。

  • 警察小説でなくても、組織の中の人間を描くという点では変わるところはない。群像劇としてもよい。ただ登山のシーンとの結びつけ方は、技巧的すぎるというか狙いすぎ。日航機事故の話だけで十分では。

  • この作品を読むと、新聞に対する感覚が少し変わる。

  • マスメディアの端っこにいる立場の私には非常に新鮮な作品。

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著者プロフィール

1957年東京生まれ。新聞記者、フリーライターを経て、1998年「陰の季節」で松本清張賞を受賞し、デビュー。2000年、第2作「動機」で、日本推理作家協会賞を受賞。2002年、『半落ち』が各ベストテンの1位を獲得、ベストセラーとなる。その後、『顔』、『クライマーズ・ハイ』、『看守眼』『臨場』『深追い』など、立て続けに話題作を刊行。7年の空白を経て、2012年『64』を刊行し、「このミステリーがすごい!」「週刊文春」などミステリーベストテンの1位に。そして、英国推理作家協会賞インターナショナル・ダガー賞(翻訳部門)の最終候補5作に選出される。また、ドイツ・ミステリー大賞海外部門第1位にも選ばれ、国際的な評価も高い。他の著書に、『真相』『影踏み』『震度ゼロ』『ルパンの消息』『ノースライト』など多数。

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