泣き虫弱虫諸葛孔明

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 462
感想 : 96
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  • Amazon.co.jp ・本 (485ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163234908

感想・レビュー・書評

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  • 海よりも広い度量をもった奥さん(不細工)と、仕官もわすれてラブラブバカップルぶりを発揮し、弟の諸葛均には恐れられ、学友も彼の屁理屈にどん引き。そんな男を軍師に招く(かされる)ため、劉備は様々な孔明の与えた試練(嫌がらせ)を耐えなければならない・・・。
    というように、今までの劉備かっちょいい~!諸葛あったまいい~!水魚って素敵!という今までの三国志観をひっくりかえした話。小説というよりは酒見流解説か。でもかなり笑いました。こんな孔明嫌~・・・でも面白い!勘だけが頼りのお気楽劉備、アル中張飛、キラーマシーン関羽、3兄弟のせいで影が薄いが立派な鬼畜の趙雲などなど。こんななかに孔明がはいったら蜀ってただのキャラクター軍団では!?

  • 奇人変人大集合。
    美味しんぼネタやガンダムネタなどの小ネタが効いていて、かーなーりおもしろい。
    事細かに付いてくる、作者自身の注釈もツボ。
    「あーっはっは、こんのありえなーい!」(爆笑で涙目)とつっこみながら楽しめる一冊。

  • 唯一蒼天航路の話ができる友達に、これは読んだ方がいいと勧められたので。
    いやでも書評見てるとかなり面白いらしいですね、お勧め度5かぁ。楽しみ。

  • 口喧嘩無敗。いざとなったら火計(放火)の策。神算鬼謀の大軍師か?自堕落、色欲三昧、ヤクザ以下の変奇郎か?諸葛孔明の虚像に迫る、酒見版『三国志』登場。

  • 映画「レッドクリフ」で三国志に興味をもったものの、どの本も難しくて……。と思っていたところにお勧めされたのがこの本でした。
    孔明の破天荒ぶりに大笑いしましたw

  • 破天荒な解釈で、他の三国志では考えられない抱腹絶倒な展開をするにも関わらず、そこには私達の知っている三国志の歴史と、私達が知っている武将達の姿がある(ちょっといかれてるけど)。
    とんでもない小説です。

    タイトルにはちょっと語弊があるかなぁ。この小説の孔明は、これはこれで魅力的だから。

    ちなみに前提知識として三国志を知らないと辛いです。いくら面白いとはいえ、初めて読む三国志としては薦められません。

  • ヤバすぎます酒見氏。
    無双オロチで三国志のことが知りたくなって、探してたら・・アマゾン書評で大絶賛。
    (なんかオモシロなヨカン・・)一読・・

    こ れ は !!ヤ バ イ !!

    前書きから酒見節に光の速さで引き込まれ、半分くらい一揆・・じゃない一気読みしましたー
    酒見氏といえば「後宮小説」の印象があって・・こんなんなんなんですか??
    もう見直すこと宇宙のごとし(by孔明)

    変態宇宙哲学者・孔明
    魔性の男・劉備
    人材オタク・曹操
    この三人+さんごくしの歴々がおもしろおかしくくんずほくれつ・・
    小説部分と酒見氏のさんごくし論とがまざって話が展開するのですが、読みにくさは
    まったくかんじませんでした。

    1巻では、孔明の宇宙規模若者時代から、孔明嫁入り。じゃなくて孔明に嫁がくるトコまでお話が
    進みます。
    さんごくし知らずのわたし(無双OROCHIとゆーゲームと、レッドクリフしか知りません)は、アレ?嫁の黄氏って
    月英のことなのかなあ・・とちょっと不思議に思いました。
    どなたか親切な方教えてください。
    こんな無知なわたしにも、スルスルと読めて、吹きだすこと数十回、魔性の男をたしなめること数回
    「三国志」と「三国志演義」のちがいにうなずくこと少々。で、あっという間に読みきってしまいましたー
    現在は2巻も読み終えてしまってますが、3巻待つあいだにまた1巻から読み直します。

    だってもーおもしろいんだもん

  • 均君がんばれまじがんばれ

  • 劉備一家が萌え過ぎる件について。

  • 酒見文学の(ある意味)最高峰。もう何人にもたどり着けない領域です。突っ込み小説という新分野?

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