ベルカ、吠えないのか?

著者 :
  • 文藝春秋
3.39
  • (89)
  • (112)
  • (256)
  • (50)
  • (18)
本棚登録 : 899
感想 : 168
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163239101

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 犬目線での独特な語り口調がとても新鮮。
    ただ、歴史、地理の苦手な私には辛かった。

  • 犬の運命人に翻弄され過ぎ。

  • 今までに読んだことのない文体。
    「犬よ、おまえたちはどこにいる」
    すごく印象に残るフレーズ。
    物語的にはいまいちよくわからなかったけど、その独特の文体が妙に頭に残る本だった。

  • 2016/01/25 読了

  • なんか読書する気がない時期だったから、すごく時間をかけてだらだら読んだけど、たぶんそういうタイプのほんじゃない。でも、めちゃくちゃよむきなかったのに、だらだらでも読めたのは、それなりに面白かったからだと思うけど、本当に退屈だった。でも、読書において、退屈という言葉はけなし言葉ではなく、そもそも一面退屈なものであるがゆえに、それでも読ませるのですごいのです。

  • うぉん
    戦争のこともっと分かってれば
    もっとおもしろい

    でもどきどきした
    犬がしんでうまれる
    人間はもういらないや

  • 随分前から「読みたい!」と思っていた作品。Evernoteにメモしたまま、しばらく忘れていた。心の余裕が出た昨今、思い出したので手に取ってみた。

    面白かったー!
    犬の大河ドラマである。
    戦争の混乱の中で置き去りにされ、忘れ去られた軍用犬たちの血統が、ドラマティックに世界に広がっていく。どういう頭をしていれば、こういう物語が思いつくんだろう。(※褒め言葉です)
    ゆるやかな現代と、戦時中からロシア誕生に至るまでの過去が、血統の犬たちを中心として1章ずつ交互に展開していく。一気に読まないと、多分混乱しちゃうかもしれない。

    最初の勢いがすごくて、引きずり込まれるように読んだから、最後ちょびっとダレたかな、という感はあった。最後の最後にスピード感を取り戻すけど、もうちょっと細やかに描写してほしかったなぁ。

    しかし犬と言う忠誠心に厚いかわいい生き物ががんばっていると思うと、思わぬ形で心をぎゅうっとされるような激情に駆られる瞬間があった。犬バカな私である。
    しかしどうあっても犬はステキでかわいいなぁ(o´ω`o)

    文体は好き嫌いがある。私は、今回は普通だった!でも時折、「ここの部分は必要か?」と思ったり冗長な印象を受けたりすることはままあったです。読み切るには、ちょっと体力が必要かも。

    不可抗力的に、軍用犬にめっちゃ興味が出ちゃった。
    そういう本があれば、読んでみようかなぁと割と真剣に迷い中。

    --

    二十世紀をまるごと描いた、古川日出男による超・世界クロニクル。四頭のイヌから始まる、「戦争の世紀」。

    1943年、日本軍が撤収したキスカ島。無人の島には4頭の軍用犬が残された。捨てられた事実を理解するイヌたち。やがて彼らが島を離れる日がきて-。それは大いなる「イヌによる現代史」の始まりだった!

  • 古川さんの本を読むと、犬が飼いたくなる。戦争に翻弄された軍用犬たちの血筋の広がりと、戦争の世紀である20世紀の戦況や国際情勢が交互に語られ、方々で繋がる。
    宣戦布告されたわれわれが生きる21世紀はどうなるんでしょうかね。

  • 前から気になっていた本を図書館で発見したので読んでみた。確かに今までにはないタイプの小説ではあると思うけど、最後まで入りこめなかった…。イヌから見る戦争の歴史が書かれているんだけど、うーん…理解し難い世界観だ。途中から斜め読みで読了。2012/052

  • 最初はすごくかっこいい小説だなーと衝撃を受けた。イヌの血脈を軸にしながら近代史を描く、という試み。そして、問いかけるような文体。倒置法。これはきっとものすごい傑作に違いないと思いながら前半を読んだ。
    ところがどうだ。後半に入っても同じような描写が延々と続き、前半のハードボイルドはだんだんと緊張感を失ってしまう。もしかしたらそれは単に僕の気分の問題だったかもしれない。一気に読み通せなかったがゆえの緊張感の欠落だったのかも。まあ、つまり、飽きたのだ。っていうか、長すぎると思うよ。

全168件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

1966年生まれ。著作に『13』『沈黙』『アビシニアン』『アラビアの夜の種族』『中国行きのスロウ・ボートRMX』『サウンドトラック』『ボディ・アンド・ソウル』『gift』『ベルカ、吠えないのか?』『LOVE』『ロックンロール七部作』『ルート350』『僕たちは歩かない』『サマーバケーションEP』『ハル、ハル、ハル』『ゴッドスター』『聖家族』『MUSIC』『4444』『ノン+フィクション』『TYOゴシック』。対談集に『フルカワヒデオスピークス!』。CD作品にフルカワヒデオプラス『MUSIC:無謀の季節』the coffee group『ワンコインからワンドリップ』がある。

「2011年 『小説家の饒舌 12のトーク・セッション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

古川日出男の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×