ベルカ、吠えないのか?

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 899
感想 : 168
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163239101

感想・レビュー・書評

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  • 犬!犬!犬!
    壮絶な犬が読めます。私は好き。
    文体もかっこいい。

  • 表紙に惹かれてハードカバーなのに購入。わんこかわいいです

  • 決して難しい文章ではないのに、何度も読み返してしまうからなかなか先に進めないという。
    かなりオススメ。

  • まったくミステリではないが面白かった

  • 20世紀の争いの歴史。犬の目先から~とはいえ、凄まじい人の争いの只中での軍用犬とその子孫たちなので、近代史の側面が見えた。

  • 二次大戦の頃の軍用犬の話。

  • 人間ではない生物をその主軸に据えた年代記というものを、初めて読んだ。
    古川日出男は、最高に“かっこいい”小説を書く。

    1行1行を追う目の動きが、1ページ1ページを繰る指の働きがじれったく思えるほど先へ先へと読み進めてしまうが、かといっていわゆる傑作ミステリーたちが包容する謎が溶解した時にもたらされるようなカタルシスが訪れるわけではなく、「ああ、こうなっていたんだ!」とか、「うーん、なるほど、そういうことか…」とかいった、仕掛けられた巧妙な伏線に対する驚嘆があるわけでもない。
    でも、最高に、かっこいい。

    極めてシンプルな、それでいて間違いなく卓越した感覚によって選び抜かれた日本語の羅列が創り上げている、装飾。
    矛盾しているような表現になってしまうが、ものすごく簡潔な言葉と文章によって、ものすごく華美に豪奢に物語が彩られている。
    これだけの日本語の組み合わせを構築してしまうセンスは、ちょっと見受けられない。

    そして物語は、何ら珍奇な仕掛けや小賢しいテクニックなど見当たらない、まさに大きな河。
    うねり蠢き、蠕動する大きな運命の流れ。
    ゆっくりと、超然としながら、かつ、少し目を離すとたちまち置いてゆかれるような、巨きな奔流。

    「お前は数など、数えない。」
    脳天に突き抜けるかっこよさ。

  • タイトルのインパクトが強烈。

    二人称の小説ってまともに読んだの初めてなのだけど、この文体が登場する犬達に対して特別な視点を与えてくれて、面白かった。新感覚。

    舞台は冷戦、犬達の生き様は凄惨。歴史や戦争物に抵抗がある人は読めないかもしれない。
    物語の収束の仕方が、個人的にはやや急に感じて気になったかなぁ。

  • 資料番号:010867976

  • 世界史に疎いので読むのが大変な部分もあったけど、すごかった。

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著者プロフィール

1966年生まれ。著作に『13』『沈黙』『アビシニアン』『アラビアの夜の種族』『中国行きのスロウ・ボートRMX』『サウンドトラック』『ボディ・アンド・ソウル』『gift』『ベルカ、吠えないのか?』『LOVE』『ロックンロール七部作』『ルート350』『僕たちは歩かない』『サマーバケーションEP』『ハル、ハル、ハル』『ゴッドスター』『聖家族』『MUSIC』『4444』『ノン+フィクション』『TYOゴシック』。対談集に『フルカワヒデオスピークス!』。CD作品にフルカワヒデオプラス『MUSIC:無謀の季節』the coffee group『ワンコインからワンドリップ』がある。

「2011年 『小説家の饒舌 12のトーク・セッション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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