- Amazon.co.jp ・本 (546ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163239705
感想・レビュー・書評
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正直、読まなくても良かったかなーなんて。分厚くて挫折しそうでした。
http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-819.html -
思いの外厚くて、読むのが若干面倒だった。
内容というより、情景の描写が独特。 -
語り口はますます洒脱に。本格ミステリの体裁をしっかりとってるのは以外だけど、語り口には稚気が溢れ過ぎている。
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「准教授」の表紙に魅かれて、まずはこちらを読まねばならんと意気込んではみたものの、図書館で借りては読めずに返すを繰り返し、三度目にしてようやく最後の頁までめくり終えた。ふう。
めくり終えた、という言葉の通り、ええ感じに流し読み。
というわけで何だかよく分からないがしかし面白かった。
桑幸の駄目人間っぷりに好感&共感。
ようやく「准教授」が読める…。 -
生駒山の麓に位置する麗華女子短期大学で、近代日本文学を教える桑潟幸一助教授は、これは!とばかりに意気込んでいた仕事を奪われ、失意の日々を送っていた。
そんなある日、桑幸のもとに研修館書房の猿渡が突然訪ねてくる。猿渡の依頼は、桑幸が以前「近代文学者総覧」で執筆を担当した童話作家「溝口俊平」の未発表の作品が見つかり、雑誌に掲載することになったので、紹介の文を書いてほしいというのだ。内容にも、謝礼にも、内心ほくそえみながら、しぶしぶ引き受けることにした桑幸。無事執筆は終わり、雑誌は刊行。思わぬ反響に気をよくしていた桑幸だったが……
やがて、猿渡が行方不明になり、その頭部が瀬戸内の島で発見。しかも、彼こそが、生駒山中で見つかった首無し遺体だったことも判明して……。
桑幸こと、桑潟幸一助教授(この頃は助教授)のもとに、ある童話作家の遺稿が見つかったとのことで、紹介文を書いてほしいという依頼が来たことから物語が始まります。当初は、紹介文を書くだけだったのに、いつの間にやら、見つけたのも先生ということでと、猿渡に押し切られてしまい、世間の注目度にまんざらでもない桑幸は、あれよあれよと流されていってしまいます。
しかし、童話の反響とは裏腹に、猿渡は謎の死をとげ、童話の出版を企画した京都の出版社の男性までが事件に巻き込まれてしまい……
今回事件を解くのは、諸橋倫敦(もろはしろんどん)と北川アキという、「元夫婦(めのと)刑事(デカ)」のコンビ。この2人がどちらかというと主人公に近くて、桑幸は、ずっと翻弄され続ける役柄でした。(次作とは、キャラも微妙に違う)
途方に暮れるほど長く、夢か現実かという描写にやや疲れるものの、後半、ゾクゾクするほど全体がつながってきて、おぉ!という感じでした。 -
先に桑幸シリーズの続編の方の表紙に惹かれて気になったんだけど、どうやらこっちが先らしい、というんで予約してみた。
現物見てびっくり。分厚い〜!ミステリなんてほとんど読んだことないのに、大丈夫か?!と思ったけど、読めた(笑)
要因はいくつかあって、まず、よく言えばアンニュイな、桑幸のキャラがいい。
要所要所に組み込まれている、新聞記事風や週刊誌風のレイアウトは気分転換になった(もちろんストーリーに関係あるからこうなってるんだが)。
ミステリと思いきや、ホラーサスペンスが入ってきて、個人的には推理一辺倒でなくて良かった。
主に事件解決を担う北川アキパートと、事件に巻き込まれる桑幸パートが交互にくることで、違うテイストが出てたのも救い。
というわけで、ミステリに対する見方がちょっと変わった。今までは、推理していかないと面白くないんじゃないかという懸念と苦手意識があって、避けていたのだが、物語の進行に身を任せて読むのもありなんだな、と。
巻末に収録されてる対談を読む限り、奥泉さんの根本はロジック派じゃないような印象を受けたので、そういうタイプの人のなら、結構読めるかも、などと新規開拓した気分になった。 -
助教授桑潟幸一が、とある未発表小説を手にした事から始まる事件の話
ちょっとしたことで有頂天になり舞い上がる桑幸。しがない小市民の位置づけ。基本はミステリだけど、時折幻想的なシーンもはさみつつ。いや分厚い本だったなー。
スタイリッシュという言葉を桑幸はこう実現したのか…というラストだった。 -
無駄に長い…。
桑幸にスタイリッシュさを求めてはいけないような気がした。 -
ミステリマスターズだけど、そんなにばりばり「ミステリ」という感じではないかな。もちろんミステリとしての要素は多分にあるし、ミステリとしての解決もあるけれど。なんだろうなあ……印象としては「幻想」という気もする。
どちらかといえば殺人事件よりも、遺稿の謎の方が面白かったかなあ。でも一番頭に残ってしまったのは……「ださいおさむらい」だったりして(笑)。