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- Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163241104
感想・レビュー・書評
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作品解説(カバーより):帰宅途中、浮浪者ふうの男に襲われた葉子は、無我夢中で抵抗した結果、男を死に至らしめてしまう。婚約を間近に控えた彼女は、悩んだ末、死体を海に捨てることを決意。完璧に隠蔽をやり終えたはずだったが、翌日、友人の結婚式で彼女に声をかけてきたのは、昨日殺してしまったはずのあの男だった……。旧家に伝わる鏡が、ひたひたと街を侵食する。
まず、構成が面白く、半分ほどで物語りは終わりを見せるように見えるが、そこから更なる展開へと発展してゆく。
前半は、現実と架空との狭間で真実がどこにあるのかがわからなくなり、後半に向けての伏線が緻密に練りこまれており、久遠が語る過去の回想も一つのストーリーとして楽しめる。
後半では、自己存在の証明における恐怖をうまく描いているが、終盤からは極端に大味になっている。悪く言えばB級ホラーを見せられている感覚に似ているかもしれない。それでもラストが上手に仕上がっているのでホラー好きにはオススメできる。
哲学的スプラッターホラー、ここに誕生です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
不気味ではあった
ストーリーは薄いかな