- Amazon.co.jp ・本 (138ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163270104
感想・レビュー・書評
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句読点の使い方や、方言の混ざった語りの口調に癖があって、正直読みづらいと思った。
豊胸手術や生理などのテーマと文体が相まって、読んでいてじわじわと気持ち悪くなってくる。
芥川賞受賞という肩書が無ければ、最後まで読めなかったと思う。
文学も、現代美術と同じように、わかる人にだけわかるという閉じた世界なのか、と思った。 -
乳と卵。それは女性を象徴する言葉。
独身の"私"と母である巻子、その娘で、思春期まっただ中の緑子の3人の物語。私自身は、母と巻子がダブり、”あの頃の私"は・・・緑子の気持ちがとてもよく分かる。
ブログにて詳しいレビューしています*
https://happybooks.fun/entry/2021/03/07/170000 -
独特のリズムを持つ文体。巻子と緑子の親子は大阪に戻ったその後どう暮らしているのだろう。気になる。
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思考の流れをそのまま文字に書き起こしたような文体が斬新。
女性性にまつわるモチーフを余すことなく描く設定とストーリー展開も巧み。賞味期限切れの卵を割りながら3人がぶつかり合うクライマックスが象徴的で良かった。
海外でも多く出版されていると聞いて、翻訳の鬼難しさに勝手にいたたまれなくなる。 -
母と娘
望むものは逆
それを傍観する女
それぞれの女の体と気持ちの交錯
すごく読みづらいのに一気に読んだ -
一文がすごく長くて小説というより大阪人のお喋り?心の中の声?をそのまま聞いているかのようだった(私はかなり読みにくかった…)
タイトルの伏線なのかなっていうシーンもあったけどこの話のテーマは最後までよくわからなかった
母親に振り回されている緑子がしっかり自分軸を持っているのは強いと思った -
関西弁を交えて綴られる、女の日常がリアル。
なんかがあるわけじゃない、ふつーのリアル。
ふつーの中に女だけが味わう(味あわされる)
乳と卵への悩み?欲?嫌悪?
卵ぐしゃのシーンは
なんかで誰かが紹介してたの見たけど
なんだったかな〜思い出せない… -
実に句点の少ない文章である。正直、おじさんには読みにくい。
でもまあ、その割には読みやすい。て、書いてる自分も意味分かりません。
なんでこういう文体なのかなあと考えていたら、近頃の若い女性同士の会話って、こんな感じなのかも知れない、と思い当たりました。
私の周りに、若い女性がほとんどいないので実際のところは分かりませんが。
結局、何の話だったのか、誰かの解説を読んでみたいです。