廃墟に乞う

著者 :
  • 文藝春秋
3.20
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本棚登録 : 1020
感想 : 183
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163283302

感想・レビュー・書評

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  • 再読です。ある事件がきっかけで現在休職中の捜査員。なのに正式ではない捜査依頼が次々にやってきてこれじゃ休職もなにも・・・そうですよね。捜査員とはいえ人は人。やっぱりトラウマはあるだろうし、その期間で適度にリハビリをこなしながら無事現場復帰までこぎつけられホッとしました。現場の捜査官を刺激することなく、事件の方向性を示唆していくあたりはうまいなあと納得!

  • 北海道警シリーズ
    休職中の刑事が活躍
    連作短編集
    人の心の闇が垣間見れて、重たい気分になります

  • ☆4

  • 休職中の北海道警刑事、仙道警部補が独自の視点で様々な事件を解決に導く短編シリーズ。北海道のことは良く知らないのだが、前に読んだ暴雪圏と同じように北海道の情景が眼に浮かぶような作品。各話の少し物悲しいラストが哀愁を誘う。
    追伸:直木賞なら「警官の血」にあげるべきだったのでは・・・全てにおいてこの小説よりは上だと思います。

  • 直木賞だったので読んだけど、最後はあっさり目で拍子抜けしてしまった。
    期待せずに読めば面白い本だったんだけどなぁ!

  • ううむ。これがあの有名な佐々木譲氏の直木賞受賞作なのかい。
    主人公が物語を展開させるのではなくて、まわりの環境が勝手に展開していく感。それを違和感なく受け容れるこの受動性。一体どうした刑事、と声をかけたくなってしまう。PTSDで休職中との設定だから、この”どうした”感も計算づくなのだろうか。
    エキサイティングな読後感を想像していたから予想外ではあったけれど、すごく読みやすかった。
    佐々木氏の長編を読んでみたくなった。

  • 6つの話が入った短編集。
    さくっと読めて良かったです。

    【道警の敏腕刑事だった仙道孝司は、ある事件をきっかけに療養中の身。やっと回復してきた仙道に、次次とやっかいな相談事が舞い込む】

  • 休職中の現役刑事が事件を解決する短編集

    多分面白かったんだろう
    読み易かったし
    何となく続きが気になったし

    でも、淡々としてたな
    全体的に

  • 図書館で借りた本。犯罪事件でPTSDの病にかかり休職中の警官が主人公の短編集。知人から依頼を受け、勝手に捜査をする展開でミステリーと言うより人間ドラマが主になるので重厚感は無い。さらっと読める直木賞受賞作。

  • 休職中の刑事が主人公って設定懲りすぎだろ。けど私立探偵でもなく職務中の刑事でもないっていう面白い設定での捜査の描写は結構面白かった。それと刑事でないところからヒントだけ与えて終わるような物語のスタイルも読者に解釈を求める点で読み応えがあったかな。

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著者プロフィール

1950年北海道生まれ。79年「鉄騎兵、跳んだ」でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。90年『エトロフ発緊急電』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を、2002年『武揚伝』で新田次郎文学賞、10年『廃墟に乞う』で直木賞、16年に日本ミステリー文学大賞を受賞。他に『抵抗都市』『帝国の弔砲』など著書多数。

「2022年 『闇の聖域』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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