世界は村上春樹をどう読むか

  • 文藝春秋
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163684703

作品紹介・あらすじ

17カ国・23人の翻訳者、出版者、作家が一堂に会し、熱く語り合った画期的なシンポジウムの全記録。

感想・レビュー・書評

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  • 先鋭たちの視点は深い。鋭い。

  • 村上文学は、いつの時代、いつの国でも叡智がある人がつねに唱えてきたことを唱えています。人生はつかのまのものであり、確かだと思えるものは捉えぬ幻でしかない。思考はわれわれが考えているより奇怪である。;現実はその場その場の妥協にすぎない。事故とは燃え盛る家である。ゆえに逃げられるうちに逃げよ。

    ロシアで村上春樹ブームになったのは1998~99年でロシア経済危機が一番ひどいころだった。

  • 図書館で「翻訳夜話」を借りようと思ったら借りられてたので代わりに。
    村上春樹という作家についてはもちろん、日本語ってものを見つめ直させられたなあ。ことばっておもしろい。

  • 海外で村上作品の翻訳をされている方などの話が聞けます。
    海外で発売されている村上作品の表紙も見れます。

  • いわゆる「村上春樹現象」に関心があってもなくても楽しめそうです。

    村上氏と世界の読者――両者をつないでいる各国の訳者の密かな苦労と愉悦が伝わってきます。とくに短篇「スパナ」をめぐる箇所は有益でした。

    じつは氏の作品にそれほど惹かれていない人物の意見も収録されています。それはそれでよし。「世界は村上春樹をどう読むか」ですから。

  •  村上春樹の作品は、現在日本で唯一、世界文学たりえている。現在40カ国以上で翻訳、出版されているのだという。彼の作品の特徴はその、「文化的無臭性」にある。日本文学というと、谷崎潤一郎、川端康成、あるいは三島由紀夫のように、海外からみた日本らしさという独特の匂い立つものがある。しかし、村上の作品は、日本に根ざしていながらも、その世界観がにほん以外の国にも交換可能なものとして受容されている。都市文化がある段階に達したとき、その国では村上春樹が読まれるようになるという現象はよく知られている。都市の発達と、それにつきまとう社会のキズみたいなものを癒す文学として広く読まれるという事実は、本当に興味がつきない。

  • 翻訳ってすっごい面白い。言語は凄い。世界が見える。人間すごい。わたしも物語の力を信じてます。

  • おもしろいですね。世界各国に訳されている日本の小説家は数あれど、各国の訳者がそろって、このような会合が行われることが、まさに「ムラカミエスク」?パワーズさんの基調講演がとてもいい。それに訳者さんたちの苦労する場所がそれぞれ異なるところもおもしろい。

  • ほんと!!世界の村上なんだ・・・♡

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