あなたを天才にするスマートノート

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163735702

感想・レビュー・書評

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  • ネットで情報は読み漁るけど、いまいち自分の言葉にならないなーという悩みを持っていたところでこの本を読みました。
    やっぱり言語化したり、それについて考えるトレーニングをしてないので、いざというときうまく説明出来ないんだなと実感しました。
    ちょうど消費したいノートもあるので5行日記から始めて、考える習慣をつけていきたいと思います。
    トレーニングの成果として、発信をネットで簡単にできるのも、いい時代ですね。
    あと、人から学ぶときはプライドを挟まず盲信しろ、ってのも、いいアドバイスだなと思いました。
    この方はYouTubeチャンネルも本当に面白い。しゃべりにもノイズが少なくて上手いですよね…さすが、「思考戦闘力」が高いこと…

  • 兄に借りて実践してみた
    スマートノートはかなり知性の成長が望めそうだ

  •  ダイエット本『いつまでもデブと思うなよ』でベストセラーをかっ飛ばした「オタキング」岡田斗司夫が、こんどは「ノート術」本の世界に挑んだ一冊。
     もっとも、ここに紹介されているノート術を、岡田は過去10年以上にわたってつづけてきたそうだから、『いつまでも~』のヒットに味をしめて急ごしらえしたわけではないらしい。

     長たらしい「まえがき」の文章が、詐話師の口ぶりのようないやらしい感じのもので、読んでいてウンザリ。「こんなうまい話に、あなたは乗らないんですか?」と煽り立てるような、「自分はすべてを知っているんだ」的文章。もう、うさん臭さ満点なのである。

     なので「まえがき」だけで放り出そうかとも思ったのだが、本文を読んでみたらわりと面白かった。

     『いつまでもデブと思うなよ』はダイエット本として非常によくできた内容だったが、本書も「ノート術」本として上出来。実際にどれほどの効果があるかはさておき、「私もこのノート術に挑戦してみようかな」と読者に思わせるだけの説得力がある。

     ノート術といえば、一般には情報整理術、あるいは時間管理術である場合が多い。しかし、本書で説かれるノート術に、情報整理術・時間管理術としての側面はほとんどない。
     むしろメインとなるのは、発想術だ。そう、これは風変わりな「アイデア本」。ノートに書きつける内容を通じて自己の内面との対話を進め、そのことによってアイデアや独創性の泉を湧き立たせる極意を説いた本なのである。
     著者自身も、「スマートノート」の「機能」として、「セルフ・カウンセリング機能」「セルフ・マネジメント機能」「コミュニケーション機能」の3つを挙げている。

     最後の「コミュニケーション機能」とは何かというと、著者は「スマートノート」を、他者とのコミュニケーションにも使う(ホワイトボード的に人に見せながら書き込むなど)ことを推奨しているのである。

     「アイデア本」として見た場合にも、本書は類書と比べてかなり秀逸な部類に入ると思う。

     著者のいう「スマートノート」の具体的な書き方については、ここでは紹介しない。興味のある向きは実際に読まれたし。

     私自身は、著者の主張するノート術に半分くらい同意。つまり、本書で説かれる「第1フェーズ」から「第6フェーズ」へと進むノート術を、そのままやる気にはとてもなれなかった。「そんなムダなことやってられるかい」という部分が少なくなかったのである。
     
     ただ、本書の内容をアレンジして、私なりのスマートノート術(自分だけのための)を作り上げてみたいとは思った。そう思わせるくらいの吸引力と説得力が、本書にはある。

  • 「あなたを天才にする」というタイトルの言葉には驚かされてしまいましたが、本書で言う「天才」とは、発想力・表現力・論理力の3つを兼ね備えた人のことを意味しており、ノートを書く習慣を身に着けることでこれらの能力を育てようという内容が語られています。

    おもしろいと思ったのは、これまでの思考法やノート術が効率的にインプットやあうとぷっとをおこない工業的にアイディアを生み出すための方法を説くものだったのに対して、本書では脳の開発を農業に見立て、膨大なムダな書き込みを豊かな腐葉土を作る作業だと位置づけていることです。

    メモを取る習慣はそれなりに身に着いているのですが、書きっぱなしで終わってしまうことが多く、どうにかしてそれを有効に利用する方法はないものかと悩んで、これまでにいくつかノート術の本を手に取ってきたのですが、いまだに「これ!」という方法は見つけられていません。これに対して著者は、「思い出せない時は、思い出しながらもう一度書けばいいんですから」と言い、ノートに考えを書き続けることは、やがて訪れる収穫の季節に向けて、脳という畑を耕す作業だと語っています。個人的には、これはかなり目からウロコの落ちるような考え方でした。

    とりあえず、今使っているメモの利用機会をもうちょっと広げることで、本書の精神を少し取り入れることにしたいと考えています。

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    成功のためのノート

  • アイデアを書き込むスペースを常に空けておくのは、よいアイデア。

  • 参考:レビューの引用 (http://toukubo.com

    これは、素晴らしい。久々に超面白かった。岡田斗司夫は(とても素晴らしくかけている、彼自身による天才論によれば、当たらないだろうが)天才だなあと思った。岡田さんにノートパッド見せてみたいと思った。ここで書かれてる原理を解釈して再構成して、そしてそれを自動化すると僕が作っているあるアプリケーションになる。彼は天才をつくるノートをつくれてると本当に思ったならば、僕は神を作ったと思うかもしれないと思った。連想や分岐を因果関係の一種として操作可能にすればノートパッドでは天才が自動化できるかもしれない。

    実装の方は概ね非常に可能性のある考え方やメソッドが認知や脳の原理にもフィットしていそうな形で提供されていてこれは実効性あるか試してみるに値すると思わせる。ただその前提となる「問いの設定」の天才論が鮮やかで、これほどの有用で実効性があり、現実のサンプルにそっていて、説得力があり、しかも「だから天才を再現させるにはこれでいいのだ。凡人もなれるかもよ」という話に同意できてしまった体験もない。

    彼はすごさのレベルを「すごい」「超すごい」「ジョブス」の3段階に分けてる。で、凄さの3要素を見出してる。「論理」「表現」「創造」と。この要素のどれか一つすごいと「すごい」になれる。二つで「超すごい」になって、3つ揃うと「ジョブス」になる。

    多分スポーツ系とかだと論理が身体能力になる。そう書くと、スポーツ番付で古館伊知郎が、跳び箱の時のナレーションで、「肉体のソクラテス。踏み台と跳び箱の弁証法!」と言っていたのを馬鹿じゃないのwwwって思ったのを思い出す。創造的で身体能力が高くてかつパフォーマティブで初めて天才って言われるってことだろう。イチローとか、ロナウジーニョとか。

    この三要素の抽出バランスも卓越した視座を感じさせる。一番混同されやすいのは表現と創造だが、拮抗してばらして走らせるとバランスがとれて回る3つと考えて抜き出した後、この二つは確かに違う。「表現と論理があるが創造がない。「創造と論理があるが表現がない」「論理と創造があるが表現がない」の例示も適切だった。

    個人で3つとも有している人でも、どれかをやるとどれかが蔑ろにされやすい。

    随意操作可能にしたのが画期的。「創造は組み合わせである」とか世にいうが、この言葉のいいところも「組み合わせる=操作可能である」ということだった。操作可能ってのは、誰ででもできるってことだ。組み合わせるー>評価する。という比較的単純な作業を繰り返せば創造的で価値あるものは作りうるということ。この回転速度が創造性のあと、天才的でありえるかになろう。

    (ちょっと余談すると、よくサンプリングとか、オリジナルとかの議論において、粒度の問題が無視されるが、オリジナルかサンプリングかは、粒度の問題がすべてである。例えば音楽ならば、ドレミのレベルで構成して、時間軸の問題と組み合わせたり、ノートの長さとかと言葉の炸裂性とかを組み合わせて旋律が作れる。多少賢い人は旋律を語らない。凄いメロディとすごくないメロディの間に作者の天才性がどうあるのかをサンプリングのような議論だと語ることができない。答えは簡単で、凄いメロディが作れる人の脳で起こっていることは、端的に、ほかの創造と同じで、組み合わせと評価であるが、天才の脳においてはこの組み合わせの時間あたりの操作可能な量が常人の数百万倍とかある。僕メロディで天才って言われたことが100回くらいあるのだけどメロディ作ってるときに脳がそうやって動いてるの感じて先読みして笑ってる。先読みして選択肢超出して選んですごかったら笑ってる。昔サッカーで漫画みたいなオーバーヘッドキックした時にやる1秒前にも「これから俺マジでオーバーへードするの超ウケる」と思って笑ってからやったのチームメートが気味悪がったのを思い出す。このアイデアに体が伴うのはまた別の問題だが。)

    岡田斗司夫によって「すごいー>ちょうすごいー>ジョブス」と偉大化する方法が操作可能になった。頭がいいビジネスマンが書いてる文章に詩をちょっと入れたりユーモアが入ったら突然この人は天才かも感が出てくる。

    例:MECEという性質について厳密に規定する短くかけている切れの良い文章のあとに例として下痢からウンコの種類が書かれていたらこいつ天才だなと確かにみな思う。関係ないけどウンコじゃんけんっていうのを思い出してこれにはMECE性?が必要だが、一本糞(ストレートな素晴らしいウンコ)と下痢(パー)とコロコロの頑固グソ(グー)である。ウンコじゃんけん、、じゃんけん、一本糞!である。一本糞に人気は集中する。

    ここでえーとウンコを選択するという操作は意識的に「ユーモア」wwwww(ウンコはユーモアじゃないぞ!偉大なる生の象徴だ!)なり面白さとか表現力のようなものを導入する操作が可能であるということで、操作可能だってことは誰でもできるってことだ。彼の場合はこれらを訓練しましょうそのやり方はレコーディングダイエットと同じだからほらみんな日常で発露できるようになるよ。と言ってる。確かになりそう。

    この本は、一々プロットの細部も素敵だし楽しく読める。

  • スマートーノートを付け続ければ天才になれる。

    天才とは,発想力,表現力,論理力を兼ね備えた人のことをいう。

    本書は,その天才の3要素を得るための方法論を提示している。

    全部,まるごと岡田さんの方法論をトレースする必要はないと思う。

    強迫観念に駆られてしまい,続けるのがシンドなり,
    途中でノートを付けるのを止めてしまっては意味がない。

    ある部分は取りれたり,取り入れなかったり,
    修正を加えて取り入れたりあれこれ試行錯誤してみて,
    自分なりの方法論を作り出していけばいいと思う。

    岡田さんみたいに,世界を,色んな解釈をして楽しむのもいいし
    ――人とは違う独自の解釈ができれば
    評価は高くなるかもしれない――,
    逆に,解釈するのをやめて,淡々と事実だけを見て
    生きていくのもいい。
    その「どちらか一方」ではなく,「どちらも」でもいい
    ――これが一番汎用性が高いとは思う。

    結構,面白かったです。
    つい最近,またノートを付け始めたんですけど,
    しばらく継続してみようと思います。

  • 天才になる!笑

  • とりあえずノートの右側を使ってみる。左は図解などに使う。出来る形からでも、左から書くよりも、記憶に定着する感じが高く、そして頭が回転し易い気がする。

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著者プロフィール

1958年大阪府生まれ。通称、オタキング。1984年にアニメ制作会社ガイナックス創業、社長をつとめた後、東京大学非常勤講師に就任、作家・評論家活動をはじめる。立教大学やマサチューセッツ工科大学講師、大阪芸術大学客員教授などを歴任。レコーディング・ダイエットを提唱した『いつまでもデブと思うなよ』(新潮新書)が50万部を超えるベストセラーに。その他、多岐にわたる著作の累計売り上げは250万部を超える。現在はYouTuberとして活動し、チャンネル登録者数は90万人を超える。

「2023年 『誰も知らないジブリアニメの世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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