あなたを天才にするスマートノート

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163735702

感想・レビュー・書評

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  • 筆者のTwitterで知ってから以前からなんとなくスマートノートは続けているのだが、本格的に取り組むことにした。思考の訓練をするのは楽しみだ。

  • 天才の定義は「発想力」「論理力」「表現力」の全てを満たす人。それを養うためのノートの使い方を段階をおって書かれている本。

    私が共感したのは、あとでみやすくすることを意識すると時間をかけたわりに意外と役立たないこと、ブログなどデジタル化をすると見せることを意識しちゃうので思ったとおりのそのままのことが書けないこと。
    だから、私はアナログが好きなんだなぁって思った。紙に書き出す作業って意外と手間だけど、だからこそ整理されたり、無意識下で考えてたことがはっきりしたりするもの。そのときの雰囲気や思ったことも残しやすい。
    逆にデジタル化するとそれを他人にみせようがみせまいが結局そのことを意識して書いちゃうんだよね。おもしろくしようとか、わかりやすくしようとか。
    アナログもデジタルも長所も短所もあるので、どちらにしてもまずはやってみることが一番ってことでしょうね。

  • 50mの助走の末、飛びかかって思い切り頭を殴られたような読後感。

  • (2月なのに)2011年のベスト本の予感。(ノート術本を読みまくった私の)ブームの締めくくりになってほしい最後の一冊。片面を開ける方法自体は目新しい方法ではないけど、今までのノート術は秀才のためのものとし
    て、天才志向で行こうと意欲的。技術だけでなく、それをすることの効果が他の本より多く書かれていて、説得力ある。ノート術に留まらないスケールの大きさもある、感動。氏のうつ的経験もあるのか、メンタルヘルス的な「上昇志向で疲弊しない」配慮あり。

  • 頭の中でもやもやさせて、どん詰まりを起こす事が増えたので、その解消になるかな。と思い手に取った本。

    これまで、ロジックの組み方などを説明している本は沢山あったが、そのプロセスをどうやって踏んでいけばよいのか。具体的なトレーニング法については明記されていないことが多かった。ここではレベルに合わせて、記録、評価、考えを組み立てる。といった、具体的な実践方法まで書かれていたので、実際に取り組むことができそう。

    また、これまでのTodo管理、ブレイクダウンして日々をこなしていくという方法とちがい、より有機的で生物の思考としての生態をそのまま利用しながら考える。というアプローチにもみえた。

    これを本書では工業的、農業的と表しているのかな。
    無駄なく、効率よく。ではなく、無駄であり、遊びと余白と面白さを含めて耕す。最近の流行とは逆の考え方が面白いなぁ。と。


    窮屈で、何かにせき立てられてる人ほど効きそうな手段にみえる。

  • 再読です。
    本書は、何度もBook Off行きを免れてきただけあって、一見すると内容が薄そうな本だが、人生を変える可能性も秘めたお薦めの本です。


    本書に記載されれているノート術を実践すれば、「天才」になるかはわからない。
    しかし、少なくとも、鋭い自分の考え、つまり「見識」というのを持つことができる助けになる。
    そして、その「見識」があれば、より良い充実した人生を送れる可能性は高くなると思う。


    本書と方向性が似ている本として、元マッキンゼーの赤羽雄二氏の『ゼロ秒思考』で紹介したメモ術が有名であるが、個人的には、「スマートノート」の方がやりやすい。
    理由は、「スマートノート」の縛りの少なさからうまれる、実行しやすさにあると思う。
    『ゼロ秒思考』の方は、1分で書く、という縛りが厳しい。1分じゃ、深い思考までいかない。
    とはいえ、「スマートノート」にも弱点もあると思う。「スマートノート」には、考えを深めるための質問があるが、その質問があるテーマではフィットするが、フィットしないテーマも多々ある、ということである。
    例えば、読書後に自分の考えをまとめる際、「スマートノート」の提唱する質問形式だと、フィットしないのである。
    これは、本書では説明してくれていないので、質問形式を自分で考えるしかない、と思う。


    この「スマートノート」の素晴らしいアイデアの中で特に優れているのは、ノートの右側から書き始める、という点である。
    ノートの右側から書くと、何が起きるか?
    なんと、左側のページに「余白」ができるのである!
    そして「余白」があると人間の修正として、そこを埋めたくなるのである。
    これが、もし左側のページから書いていくと、「余白」がうまれないのである。
    うん、これは、とても面白いアイデアであると思う。意識して「無」の空間を作り出す。


    また、本書のお気に入りの箇所として、工場と農場の比喩がとてもささった。
    引用してみます。


    ```
    同時に、脳は工場ではない。生産ラインを作るに思考プロセスは作れない。だからみんな、身につけたはずの思考法がいつの間にか上手く作動しないことに気づく。
    「はは〜ん、耐用年数が過ぎたんだな。どうれ、新型の海外製新思考法でも導入するか」と考える。
    違います。「思考法が古くなって作動しない」ではなく、
    あなたの脳内農場は「収穫物を促成栽培で作りすぎて、涸れ地になってる」だけの状態
    なのです。
    ```


    「脳は工場」ではなく、「農場」なのである。


    そして、「農場」で大事なのは「豊かな腐葉土」なのである。



    ```
    脳の開発は、農業です。だからこそ、私たちは「ムダに書いたページ」を大事にしなくちゃいけない。
    ムダに書いたページや検索できないメモ、アイデアの断片や論理的思考の過程。それらの「これまでに書いたノートの中身」は、すべて膨大なノートのバックナンバーとなって、あなたの脳内に蓄積します。
    これが
    豊かな腐葉土
    を作る。だから「忘れてもいい」「検索なんかしなくてかまわない」のです。
    必要なのは「膨大なムダな書き込み」です。
    いいアイディアとは、毎日毎日ムダなページを延々と使って、同じようなことを何回も何回も繰り返し考えて、ダメなアイディアを山のように積み上げた上にできあがるものです。
    いわば、山のように積み上がったアイディアが腐って頭の中で腐葉土のようになるという状態です。
    豊かな土壌は畑を耕してその中に腐葉土を混ぜることによってできあがります。
    ```


    少なくとも、著者の見識の高さを伺わせるくだりである。
    「スマートノート」で、このようになれるのだと、いう。
    真似したい。

  • 定期的に読みたくなる

  • 再読

  • アイデアや着想の創出を促進する方法をまとめた本。

    ------------------------------
    目次
    僕はこんなノートをつけてきた
    まえがき―ノートで「楽に」天才になる
    スマートノートの段階進行
    第1フェーズ 5行日記をつける!
    第2フェーズ 行動採点をする!
    第3フェーズ倫理訓練を始める!
    第4フェーズ 見せてお話をしてみよう!
    第5フェーズ 脳内リンクが始まる!
    第6フェーズ 知識から教養、見識へ!
    第7フェーズ ついに世に出る!
    あとがき―FREEexシステムについて
    ------------------------------

    著者がいろいろなアイデアや着想を整理する方法を説いた本。
    非常に情緒的で直感的な説明がされており、抵抗なく読める本になっている。
    一方、論理的ではない部分も多く、やや読みにくい印象を受ける。しかしながら、アイデアや着想は論理ではないので、あえてそうしているのだと感じた。

    常にアイデアや着想を求められる仕事をしている場合には最適な本だと思う。
    (個人的には、今の時点で読んでもしっくりこなかった部分もあり、またどこかで再度読み直したい)

  • P67まで

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著者プロフィール

1958年大阪府生まれ。通称、オタキング。1984年にアニメ制作会社ガイナックス創業、社長をつとめた後、東京大学非常勤講師に就任、作家・評論家活動をはじめる。立教大学やマサチューセッツ工科大学講師、大阪芸術大学客員教授などを歴任。レコーディング・ダイエットを提唱した『いつまでもデブと思うなよ』(新潮新書)が50万部を超えるベストセラーに。その他、多岐にわたる著作の累計売り上げは250万部を超える。現在はYouTuberとして活動し、チャンネル登録者数は90万人を超える。

「2023年 『誰も知らないジブリアニメの世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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