デフ・ヴォイス

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 527
感想 : 111
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163808109

感想・レビュー・書評

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  • 聴覚障害者という言葉より
    ろう者という言葉を使う方が
    彼らにとって良いということを初めてしった
    聞こえる親から生まれた子供をコーダということも


    何かあれば泣き叫んで親に伝えることが普通だけど
    そうじゃない、声をだしたって伝わらない世界


    子ども心に悲しい思いをたくさんしてきて、
    やりきれない気持ちを抱えたまま
    就職のために手話通訳士になり、事件を解決していく


    聞こえない親から生まれた聞こえる子供
    だけど、ろう者と同じ言葉を使えるコーダたちの位置


    敵?味方?と子供が聞く部分があって
    切ない気持とともに、自分たちの違いを主張することは
    同時に誰かを排除することにもなりかねない


    仲間意識も権利も大事だけど・・・
    同じ環境に育っても、コーダは別扱いされてる感じに
    なんだかモヤモヤが残った


    事件としては、なんとなーく読める展開ではあったけど
    同じ傷を抱えてない私にはまだ深く読み込めなかった

  • 手話関係者に是非読んでもらいたいです。小説を通して学ぶことができました。

  • 手話を「日本語を手で言い換えたもの」と誤解している人は多いだろう。
    その認識は、手話の可能性をもぎとる、単なる無理解でしかない。

    手話を用いる人々、その人々を支える人たちをめぐるミステリー小説だが、手話について正しい理解を深めるための入門書にもなる良書。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    時を隔てた二つの殺人。謎は解け、愛だけがそこに残った―。生活のため手話通訳士になった荒井は、刑事事件に問われたろう者の法廷通訳を引き受け、そこで運命の女性・手塚瑠美に出会う。第十八回松本清張賞最終候補作に加筆修正。感動の社会派ミステリー

  • 面白かった

  • 世の中に知らないことは数多くあることは認識していたが,この本を読んで次のことには驚いた.
    [1]先天的失聴者の多くは誇りを持って自らを「ろう者」と称する.[2]手話には「日本手話」と「日本語対応手話」の2つがある.
    「日本手話」だとかなり複雑なことも伝達することができる由.調べてみよう!

  • 本から、知識を得ることがある。
    この小説は、手話の世界がこんなにも細分化されていると
    いうことをワタシに教えてくれた。
    読みやすいのに、読み応えのある小説だった。

  • こんな小説待っていたっ。最初からコワイ。始まって3ページ半で最初の一人、否、特定多数の首が飛ぶ。

  • 手話通訳試験にさらっと一発合格。羨ましいなあ。私もあやかりたい。

  • 面白かった

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著者プロフィール

京都大学大学院理学研究科教授。

「2004年 『代数幾何学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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