逢沢りく 下

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 919
感想 : 104
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163901473

作品紹介・あらすじ

関西の親戚の家に預けられたりくを襲う
“あたたかな”試練の数々とは?
「い~っやっ! ちょっと! めっちゃくちゃベッピンやないの~っ!」
「あんためっちゃ目立ってるし!」
関西弁ワールドに翻弄され、「私は絶対になじまない」と心に誓うりく。
どうなるりく? そしてママとパパは……?
笑って笑って最後に涙する感動作誕生! (下巻)

感想・レビュー・書評

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  • 関西弁だいすき。時ちゃんかわいいのよ

  • 続編

  • 関西人は漫才してるのが日常
    りくちゃんも染まってほしい

  • 上はふ〜んって感じだったけど
    下は面白かった

  • 泣けたわー

  •  好きな時に涙することができる美少女・逢沢りくの覚醒と成長を描いた作品。上下巻からなり本作は下巻。

          * * * * *

     関西で繰り広げられる、まるで漫才のようなやりとり。出会う人たちが見せる自分への距離感。戸惑い、毒気を抜かれつつも、しだいに自分の中の変化に気づいていくりくが描かれています。

     例えば谷口ジローさんの絵のような精密なタッチではないし、心情描写が克明に描かれているわけでもありません。なのに、登場人物の想いがきちんと伝わってくるのです。これは文芸作品と言ってもいいでしょう。

     直截的な物言いはせず、相手に察してもらう話し方。りくの両親と大叔母夫婦。どちらも同じですが、察してもらう中身が違いました。
     自分への優しさを要求するりくの両親。相手や周囲への思いやりを込める大叔母夫婦。その差は大きい。

     りくへの思いやりをセキセイインコが知らせてくれるシーン。さらに時ちゃんが見せるストレートな好意。
     それらに触れることで、本当の意味での感性や自立心が育っていなかったりくの心が解きほぐされ変化していくラストシーン。本当にすばらしかった。名作だと思います。

  •  毎日のお勤めがなくなって、数年たちました。急激に世間に疎くなった結果の先に「老い」を予想してビビっていますが、たとえば、ほしよりこさんのこんなマンガが、新しい経験になることを実感しています。
     何が新しいのかうまく言えませんが、この絵で、この結末を書く人がいることに、とてつもない新しさを感じています。
     https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202104210000/

  • ほしよりこさんの作品『逢沢りく(2014)』の上下巻を読了。 傑作。 素晴らしかった。

  • 感情を押し殺して生きるのもそれはそれは大変なのよ、って。

  • 何度読んでも、ラストでいつも泣く。
    なんだろう、これ。
    どうしてこんな人間味溢れた素晴らしい作品を生み出せるんだろう。
    ほしよりこという人の個性と才能にひれ伏す。

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著者プロフィール

1974年生まれ。関西在住。2003年7月より、「きょうの猫村さん」をネット上で連載。2005年7月に初の単行本『きょうの猫村さん 1』を出版し、日本中の老若男女を虜に。2015年には『逢沢りく』で手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した。著書に『きょうの猫村さん』『カーサの猫村さん』シリーズのほか、『僕とポーク』『山とそば』『B&D』がある。

「2017年 『2018年「きょうの猫村さん」卓上カレンダー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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