武士道ジェネレーション

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163903002

感想・レビュー・書評

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  • このシリーズ好きなんだよねぇ。 シックスティーンから始まったこのシリーズ、彼女達の高校卒業後の姿が書かれていて時の流れを感じるわ。

    しかし、磯山はいい意味で磯山のままだな。 ブレがない。
    色々と成長しているのもよくわかるけど本質は変わらないな。 そして強いね。 その彼女がまさかああなるとはw

    早苗は女性らしさに磨きがかかぅたと言うかなんというか。
    でも、古風な女性っぽさがますます際立っているというか。
    実に甲斐甲斐しい奥さんだ。 うらやましい。

    ちょっと昨今の特定アジア問題も出て来て概ね早苗に同意。

    桐谷道場の問題にドキドキハラハラ。 磯山の教え子たちの問題にも熱くなった。 これまで出て来た主要キャラもちょいちょい出て来て良い味を出してる。

    悔しかったりうれしかったりと全体的に結構泣ける内容でした。

    その後の桐谷道場が気になるので、外伝でもいいから書いて欲しいものです。

  • 本書は二人の剣道少女の成長を描いた「武士道」シリーズの第四弾である。
    つか、
    少女って何歳までだ?
    個人的には高校生までだと思うのだが、
    高校生でも少女は厳しいかなぁ。。。
    まぁ、
    18歳の、
    武士道エイティーンまではありってことで!

    帯びな!
    帯が問題やで!
    「エッ、結婚?
    エエッ、道場閉鎖」って書いちゃ読みたくなるでしょう?
    見つけて速攻買っちゃったってのは嘘で、
    買うか迷ってガマンできずに買っちゃった。

    ちなみに、
    この読書感想文はネタバレ全開なんで、
    先を知りたくない人は読まない方がいいと思われます!
    特に、
    文庫派の人は読んじゃダメ!
    つか、
    ジェネレーションの文庫化ってあと3年後くらいか?
    その頃には第5弾でてますよね?ね?

    磯山香織はなんだかんだで剣道漬けの日々。
    教職も、
    警察官もあきらめて結果的には、
    桐谷道場の跡取りですか?!

    主人公は名前が変わりすぎててわからんが、
    早苗さんね。
    大学でのトラウマが後で爆発しますが、
    桐谷道場にいた沢谷さんと結婚して沢谷早苗になったと。
    さすがにもう苗字が変わることはないと思う。
    最後の方で子供ができてました!
    無論、
    磯山香織が剣道を教えてるしな!

    桐谷道場は閉鎖することになる!
    なにしろ、
    玄明先生の病気が芳しくないのだ。
    そして、
    後継者もいないしねぇ。。。
    と、
    そこに立ち上がったのが沢谷充也さんと磯山香織な!
    「オサメ」と「シカケ」を伝授され師範代になる磯山香織!
    つか、
    早苗が桐谷家の嫁みたいなのがいい。
    おじいちゃんと娘?孫?
    なんか、
    空気がいいんですよ。

    沢谷さんの知り合いのジェフが登場。
    早苗とひと悶着あったけど概ねいい感じ。
    何がいいって、
    剣道できるのよジェフ。
    で、
    いわゆるバーリトゥード(なんでもあり反則なし的なやつ)ですか?
    でも、
    竹刀を使ってもいいバーリトゥードなんで怖いわ!

    なにがって、
    「シカケ」と「オサメ」をマスターしたであろう、
    磯山香織とジェフがバトルしたんよ!
    で、
    なんとか師範代のまま?

    つか、
    泣いて喜んで数ページ後は、
    数年後で、
    英斗に稽古つけてるのは、
    桐谷道場で磯山香織で、
    もちろん、
    英斗は早苗の子供なんですよ!

    この「数年後」は細かく書きますよね?
    書かないわけないですよね?
    もう、
    少女どころか、
    母親に早苗はなっちゃったけど、
    磯山香織は、
    道場をちゃんとつげたの?
    許嫁のジェフとはどうなったの?

    こういうのなしですよー!
    気になるじゃないですか!

    気になるついでに悠太君の今後も気になる!
    なにしろ、
    悠太君は早苗の足フェチなんですから!
    まともに成長するわけがない笑

  • 面白かった。
    高校剣道から読み続けたので、続編となるとどうなるか気になって読みたかった本。
    正しい事をするにはためにはやはり大きな力が必要。暴走しない制御された力が。
    少し過激な事ではあるけど、キレイ事ばかりではすませないのでその通りだと思う。ただ、人に言うのはあんまり良くない。
    黙って自分を鍛錬し続けるしかないねっと思う。

  • 早苗と磯山の最後の剣道ストーリーならぬラブストーリー。ネタバレで申し訳ないが、ハッピーエンドでつくづくよかったと思います!

  • 多くの若い人が読むエンターテイメント小説に、政治的なメッセージを織り込む事には反対する。著者の信じることを小説を通して発表して何が悪い?と言われればそれまでだが、だ。

    本書を読んでいて、いささか唐突に偏向的な内容が出てきたので、読み続けるのがつらくなった。こんなメッセージを小説の中に挟み込んでくるなんて、『お前は文春か!?』と一人言のようにツッコんで出版社を見ると文芸春秋社だ。『そのまんまやんけ』と再びつぶやく。出版のタイミングに文春の意図を勘ぐるし、何も話題にならないところに時代の空気を感じる。

    物語は面白いのに、残念だ。

  • 武士道シリーズは、いつも逃げないで戦うことだったり、同じ道場で礼儀、努力、技、心を仲間と一緒に学んだことを思い出させてもらえる。

    そしてそう言うことは、誰かが伝え続けなければならないことも。

    磯山さん、早苗にまたいつか会いたい。
    その時は英斗の物語かな。

    本当に面白いシリーズを手に取る事ができ、楽しかった。
    何年後かに何度も読めるシリーズ。

    • 9nanokaさん
      お久しぶりです笑。これ私も読みたいです!
      本当に武道をされているkomoroさんなので感じることもたくさんあるんだろうと思いました。
      言...
      お久しぶりです笑。これ私も読みたいです!
      本当に武道をされているkomoroさんなので感じることもたくさんあるんだろうと思いました。
      言葉に重みを感じました。
      2016/01/28
  •  高校生だった2人が大学生から社会人に。早苗の結婚式のシーンから始まる武士道シリーズ4巻。磯山さんが桐谷道場(玄明先生が道場を閉めると言い出している)の実効支配をもくろんでいる。

  • #読了。武士道シリーズ第4弾。香織は大学でも剣道を続けて輝かしい成績を修め、卒業後は桐谷道場で子供たちの指導にあたる。一方、早苗は大学時代から付き合い始めた充也と、卒業後にすぐに結婚。そんな折、道場の師範である玄明が倒れ、充也は道場を継ぐことを希望するが、警官の道を全うするよう説得される。それを知った香織は、自ら後継者になりたいと玄明に直訴するが。。。
    香織の男気(?)には、相変わらず笑い、そして感心させられる。前作から時間が経ってしまったので、サブキャラを思い出すのに時間がかかってしまった。
    早苗の大学時代の日本史観には、何もこの本でそんな話を出さなくても思ったが、そこに繫げたいのかと。それはそれで、先が楽しみなのだが、次作はあるのだろうか?

  •  武士道シリーズの完結編?だと思う。(^_^;)
    16,17,18で終わりか?と思っていて、18で終わっているからこれ以上の感動は望めないだろう・・・っていう読む前の予想を嬉しい意味で裏切ってくれました\(^o^)/

     最初に、結婚式から始まって、えっ誰の?っていう感じで度肝を抜かれました。
     主人公が入れ替わりながら、物語は展開していきます。
    そして、みんなが愛する桐谷道場を「閉鎖する」という玄明先生に、香織や沢谷さんはどう対抗するのか?
     後、途中で出てくるジェフというアメリカ人、この人と香織がうまくいくんじゃないか?って楽しい想像しながら読んでいました。
     16も感動したけど、私はこのジェネレーションが一番感動しました\(^o^)/

  • 完結編(かな?)
    やはり、この作者は凄いということを再認識させられる。
    まったく異なるテーマ・ジャンルの小説をこれだけ詳細に臨場感をもって書けるとは。

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著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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