武士道ジェネレーション

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163903002

感想・レビュー・書評

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  • 武士道シリーズ、これが本当の最終作?
    大人になった香織と早苗の戦いや恋が変わらない二人のままで、懐かしい思いで読みきりました。

  • 3部作がきれいに終わっていたので続きは書かなくてもよかったんじゃないかなぁ……とは思うけどやっぱ気になるよね。香織も早苗も大人になっちゃって。早苗結婚!?と冒頭からびっくり。青春ものだと思っていたからキャラクターの続きは知りたくなかったかも。早苗が結婚したから香織にも無理矢理相手作っちゃったみたいな感じになっちゃったし。

  • 高校生だったのにあっという間にみんな成長している。
    早苗と香織、結婚したり、野心を抱いたり。
    次回も期待したい。

  • シリーズ最新作。
    冒頭から早苗の結婚式でびっくりさせられた。
    香織も婚約するなんて!
    大学から社会人時代の話。香織も基本は変わらないけど少し丸くなってるかな。
    まだ20代だけど30代編もやって欲しい。

  • “武士道シリーズ”の、早苗と香織に久々に再会した、という感じ。相変わらず読みやすく(途中、重め歴史観論争的な場面もありましたが・・)おおむね楽しく読めました。
    やっぱり、このシリーズは、香織のキャラにつきますね。すんごく好き嫌い分かれると思いますが、私はこの子好きです。

  •  ”武士道XX”シリーズの最新作。前作からかなり時間が経っているので記憶が定かでなかったけど、読んでいるうちに思い出してきた。いかにも剣道一直線的な香織とライバルであり、親友の早苗の物語。前作までは香織vs早苗の話をベースに書かれていたと思うけど、本作では、早苗の引退(のようなもの)後の、香織の更なる成長をメインに描かれている。誉田さんのサクサク進むストーリー展開と、軽快なせりふであっという間に読み終えてしまった。香織の最後の試合は、結果はなんとなくわかっているけど、それでもハラハラしてしまった。読後感もよかった。
     一つ気になったのは、早苗が日本の戦争観を考え、論議しているところ。なんとなく日本の態度が自虐的過ぎる。と言っているようで気になる。こういった小説の中ではやっぱり取り上げにくいテーマだ。どうしてもどちらかに偏った書き方になって、どう書いても言葉足らずで納得できない。
     ただ、それ以外はホントに楽しい本だった。
     次は無いみたいな終わり方だけど、続編に期待します。

  • 今までのシリーズ読み返してからで正解。
    あれから6年経ってのそれぞれの変わったところと変わらないところ
    そして新たな出逢いなどがうまいことまとまってた。
    更にスピンオフで短編集でも出してほしいものだ。

    【図書館・初読・10月29日読了】

  • 高校女子剣士の青春もの“武士道シリーズ”の続編。

    インハイ取った香織は剣道推薦で大学に進学するが、全然お勉強というものをしておらず漢字は書けない初歩的な計算も危ういという体たらく。
    卒業しても就職できるわけもなく。。。

    早苗はケガが災いし剣道からは離れてしまう。希望に燃えて進学したハセダ大学では、自分の歴史観と合う教授が退官してしまってがっかり。。

    そんな折、桐谷道場の桐谷氏が体調を壊し、香織は稽古の代理をつとめ、早苗はバックヤードを手伝うようになる。
    そうこうするうちに早苗は 香織の兄弟子と結婚し、という辺りからジェネレーションは始まる。

    今作の中核は、桐谷道場が門外不出として伝えてきたオサメとシカケだろうか?
    広く一般に嗜まれている剣道が、さまざまな決め事を守って行われる“道”であるのに対し、オサメとシカケは その制約をとっぱらった、実践対応の技である。
    言い換えれば暴力とそれから身を守る手段のようだ。

    少しでも武道の嗜みがあれば、その実践性/暴力性をリアリティをもって汲み取ることもできるのかもしれないが、残念ながら本書の描写だけではピンと来ない。
    それでも、このシリーズの以前の作品で、戦後に剣道が社会から葬りさられてしまわないように暴力性を極力排除してきたというくだりとオーバーラップする。

    そこに武士道って、じゃぁなんなの?という問いが また浮かび上がってくる。

    ただ、

    南京大虐殺=自虐史観とか留学生の主張が怖いとか、そういう記述がぺらりと出てくるのはいただけない。
    ああいう問題はしれっとかる〜く背景にもってくるもんじゃない。
    このご時世だし。

    そして、早苗のように複雑な家庭で育った子は、第三・第四の視点を自ずから身に付けているものではないのか?
    あのような単純なわっかりやす〜い対立構造にハマって、失望したりはしない。
    結局、誉田氏は傷を追いながらも未熟で守ってあげたい女性がお好きなのかしらね...。
    なるほど、壁を乗り越えた姫川が書けないわけだ。。
    と、本作に関係ないことまで思い出して相当にシラケてしまった。

  • 読了。

    大好きな武士道シリーズ、第4弾。
    確かにこれまでとは違って、早苗の恋愛、早苗に語らせる戦争観、香織のキャラ、に若干戸惑う部分もあったけど、全体としてはやっぱりおもしろかった。元気になれるし剣道をやってみたくなる。学生の頃は重そうでくさそうで特に興味なし!だったけど、あの頃のわたしが読んでいたらやっていたかもしれない。
    普段は本や漫画を読み直すことをほとんどしないけど、これは最初から読み直したいなぁと思う。
    早苗と香織の関係に憧れる。
    夫婦とも家族とも違う尊さ、うん尊いなぁ。

  • 剣道をテーマにした青春小説の(たぶん)ラスト。
    みんなもう社会人になったり、早苗さんもご結婚されたりとか。

    剣道について全然知らない自分でもなんとなく毎回楽しめるのでちょっとした読み物って感じでいいですね。話もなんとなく綺麗にまとまった感があるし。

    元々この作者さんは話がどうも軽い傾向にあるので、ヒットしているらしい警察小説とかよりもこれくらいの軽めの話の方がテンポよく読めてあってるなあと思う。

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著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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