- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163912394
感想・レビュー・書評
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短編集。それぞれ独特の雰囲気があって、良かった。表題作、クリーム、謝肉祭、石のまくらが良かった。
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一人称単数…自分であり、自分でない存在となり、出来事に向き合うのはとても大変。特にメンタルがキツい。
今の私の精神状態では、荷が重すぎたかも。コロナ禍が明けたら、また読んでみたい。 -
ついこの間「猫を棄てる」を読んだところだが、最近著者は私小説に目覚めたのだろうか、私小説といえば一昔前は日本の作家の特徴のように下らん私小説の乱造があったが、本作も著者には珍しい私小説の短編集かと思って読んでいけば、徐々に徐々にミステリーゾーンというか村上春樹ゾーンへと導かれていった。やはりこの作家は一味違うね。
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最初の篇で、女性の名前がわたしと同じだったのでハッとした。
いるようで意外と出会わない、同じ名前のひと。
3月のライオンでもでてきてドキッとしたのです。
相変わらず村上春樹だし、モヤッとする言い回しとか結構あるんだけど(とくに女性に関する表現とか)
それでもやっぱりこの人の文章とか物語が好きなんだよなー。
しかし村上春樹ごっこをA氏とやってからその言葉遣いが妙に笑えてしまうときがあって、なんともはや。
どの篇がすきかと問われたら答えられないが、一冊の本としてすきです。
強いて挙げたら謝肉祭。かな? -
村上春樹は短編の方が良いと思っていて、「神々の子は…」がベストだと思っている(むしろねじまき鳥以降のメガノベルに挫折した口)。本書収録作は短編やエッセイ寄りの作品もあり、品川猿も出てくるとの自分にとってちょうどいい幅感だった。最後の表題作はなかなか意味深?
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本作は短篇小説集だけど、途中からエッセイ風になってきて、でもやはりフィクションではある感じが、新鮮でおもしろかった!
久々に村上さんを読むと、やっぱり日本語が綺麗だなぁと思う。 -
面白かったけれど、1つ1つの短編のボリュームが物足りないように思いました。
ページ数をもっと増やして、話を膨らませて欲しかったです。
でも、その分、読者側に想像させる余地があり読後感は爽やかで余韻が後まで残りました。 -
エッセイと小説の、ちょうど間のような短編集。久しぶりに読む村上春樹はやっぱりすごく面白くて、楽しくて、好きだなあ、と思った。
最初の作品「石のまくらに」が一番すきだった。この感想文を先に読んだことがあったことも理由のひとつかもしれない。
──「ねえ、いっちゃうときに、ひょっとしてほかの男の人の名前を呼んじゃうかもしれないけど、それはかまわない?」
「別にかまわないけど」
「大きな声を出すかもしれないけど」
「それはちょっと困るかもしれない」
……いや、逆じゃない?笑
………いや、逆でもないか?笑
はるきん節すぎて声出して笑った。笑