我らが隣人の犯罪 (文春文庫 み 17-1)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167549015

感想・レビュー・書評

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  • 5編の短編集。前半3作は子どもたちが出てきますが、いいなあ〜^^特にサボテンの花が好きです。子どもたちがなりの真剣さが、真面目でおかしくて...教頭先生でなくても泣けてきます。

  • 宮部みゆきさんの推理短編、あっさり読んでほっこりできるから好き。この本の中では「サボテンの花」がすごく気に入った。教頭先生の信念とやさしさ、そしてそれをきちんと理解して教頭先生を想う子供たち。いい話だったなあ。

  • 僕は三田村誠。中学1年。父と母そして妹の智子の4人家族だ。僕たちは念願のタウンハウスに引越したのだが、隣家の女性が室内で飼っているスピッツ・ミリーの鳴き声に終日悩まされることになった。僕と智子は、家によく遊びに来る毅彦おじさんと組み、ミリーを“誘拐”したのだが…。表題作以下5篇収録。

    「この子誰の子」「「サボテンの花」が良かったよ。

  • 初期短編集。表題作は昭和62年が初出。昭和62年ですよ?

    短編は、どれも「いつもの宮部みゆきの人情話」。
    ハッピーエンドなので、どれも安心して読めます。そして作風が25年前からまったく揺るぎないのが驚き。逆に言うと、25年経っても古さを全く感じさせない。
    そして、40刷なのにびっくり。40刷ですよ?騙されたと思って買っても間違いはまずないと思います。

    解説が北村薫なのが個人的にはポイント高いです。

    収録作品一覧 初出
    我らが隣人の犯罪 オール讀物 1987年12月号 ※第26回(1987年) オール讀物推理小説新人賞
    この子誰の子 週刊小説 1989年09月29日号
    サボテンの花 小説現代 1989年03月号
    祝・殺人 問題小説 1989年10月号
    気分は自殺志願《スーサイド》 オール讀物 1988年08月号

  • 「この子誰の子」の温かさ。「サボテンの花」が特に良かった。権藤教頭、秋山徹―子どもの味方の大人たち。“校長先生にならないでいてくれて ありがとう”という子どもたちの言葉には泣けた。

  • タイトルが好き。読む前からドキドキさせられます。もしかしたら私の隣人も…?

  • 読みやすい

  • 中田氏の本屋行ってみたい…

  • 会社を退職したのですが、
    社員の方から送別品として頂いた一冊です。
    明日(2/1)から新しい会社に入社するので、
    それまでに読み切れて良かった。

    この本、たぶん読んだことがある気がする。
    (もう20年以上前と推測、全く覚えてない。泣)

    5つの短編集。

    1.我らが隣人の犯罪
    →やっとの思いで、購入した我が家。
     だけど、隣人宅の犬がとてもうるさい。
     あの犬を何とかしたいと思っていた僕のもとに、
     叔父さんが妙案を持ちかけてくる…

    2.この子誰の子
    →嵐の中、留守番をしていた僕の前に突然現れた、女と幼子。
     幼子は、僕の父親との間に生まれた子どもだと女は言う。
     一体、この女は誰なのか。

    3.サボテンの花
    →サボテンと超能力について、卒業研究をする小学生。
     他の先生、保護者から反対され続ける教頭。
     最後の研究は好きなことをやらせてあげたい。
     だけどほかのクラスの研究テーマと見比べても、
     ぶっ飛んでいるテーマ。
     だけどこのテーマには、子供たちが込めた秘密があって…

    4.祝・殺人
    →友人の結婚式で、司会を務めた佐竹。
     彼はその後、自宅でバラバラに切断された遺体で発見される。
     目的は?犯人は?動機は?
     結婚式場のエレクトーン奏者と、刑事の掛け合い。

    5.気分は自殺志願(スーサイド)
    →推理小説を書いている周平。
     ブラブラと訪れた公園で、とある男性に声をかけられる。
     自殺したいが、自殺では困る、他殺として死にたい。
     推理小説家として、方法を考えてほしい、と。
     男性が死にたがる動機とは。

    どれもこれも面白かった!
    宮部みゆきさんの本は、ミステリーとかトリックというより、読み物として面白い。
    そして、この5編はどれもこれも茶目っ気(殺人も起こるのに!)があって、読み進める手が止まりませんでした。

    私が生まれたころの小説だなんて信じられない。
    今でも楽しめる小説たち。

  • 【我らが隣人の犯罪】
    隣人をギャフンと懲らしめてくれてスッキリ。私もよく隣人の騒に悩まさられるので苦しむ気持ちわかる。侵入、誘拐、やってることは犯罪だけど、叔父たちがコミカルなので可愛らしい。表題作だけあって話は1番よくまとまってるし好き。

    【この子誰の子】
    その晩、僕の家を二組のお客が訪れた。最初のお客は雷雨だった。

    書き出しに惹かれた。客を人じゃなくて天気にしたのが面白い。二組目のお客は誰なのか?気になって読み進めた。

    【サボテンの花】
    サボテンに意識がある説を初めて知り驚いた。サボテン気になってきたし買ってみようかな。

    【気分は自殺志願】
    我らが隣人の犯罪と同じく、後味スッキリで気持ちが良い。締めに相応しい作品。人間死ぬ気になれば何でも出来る。誰しもが聞いたことのあるテーマも分かりやすい。
    味が分からなくなる病気は、食べるの大好きな私からしたら地獄だわ...。絶対にかかりたくない!
    笑顔をシャンパンに見立てたセリフが好き

    中田氏は満面に笑みをたたえた。もしも顔がグラスで微笑みがシャンペンならば、中田氏のシャンペンは、もうあふれっぱなし、というところだ。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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