我らが隣人の犯罪 (文春文庫 み 17-1)

著者 : 宮部みゆき

• 文藝春秋 (1993年1月9日発売)

感想・レビュー・書評

[furiruさんの感想 · 2015年1月9日]

初期の短編集らしいけど、5編全てとっても面白かった。
中でも『サボテンの花』が一番好き。
最後、ほろりとさせられる。
どれも読んだ後に心温まる様な、宮部みゆきらしい上質なミステリー。
時々読み返したくなる一冊でした。

[ririkorooさんの感想 · 2015年1月5日]

宮部みゆきさんの割と初期の短編？
推理物を集めたもの。
「サボテンの花」が素晴らしい。読んでいてとても気分がよかったです。

[虹風 憂璃さんの感想 · 2014年11月29日]

短編集で読みやすかった。
2話目の「この子誰の子」が、時代設定が1989年なのに非配偶者間の人工授精というのがちょっと衝撃。

[姫草ユリ子さんの感想 · 2014年11月28日]

初期の作品だそうですが、するすると読めました。
今読むとちょっと時代の流れを感じますね。

でも「女はおしゃべりだから信用出来ない」みたいな発言もありましたが、これも時代でしょうか？

暗いラストは少なめだったので読後感も爽やか。気分転換には良い本です。

[smalltreeさんの感想 · 2014年10月22日]

ミステリだけど不幸な終わり方をしない短編集。むしろほっこりする話が入っている。だんだん事実がわかってくるので、すらすら読めた。

[ミースケさんの感想 · 2014年10月11日]

このところ真面目な本が続いているので、息抜きに読みたくなった一冊。宮部みゆきさんの初期の作品だけれど、やはり発想の面白さは今読んでも新鮮味を感じます。短編集なので１作品あっという間に読めてしまうので、楽しみを取っておく気持ちで途中で止めています。

[mitsutamaさんの感想 · 2014年9月23日]

我らが隣人の犯罪 / この子誰の子 / サボテンの花 / 祝・殺人 / 気分は自殺志願

宮部さんの少年は、ジブリの少女に匹敵する。
賢く、たくましく、大人顔負けの行動力。それでいて子どもとしても魅力的。

登場人物は時に正直ではないけれど、誠実(？だと思う)。サボテン～は泣けました。

[びぃさんの感想 · 2014年9月1日]

移動中の読書用に購入。さくさく読める長さで良かった。

[yuzufryさんの感想 · 2014年7月13日]

もう何度も読み返していますがレビューを書いていなかったのでこの機会に。

軽いミステリタッチの短編集。短編5編。
何度読んでもこの宮部さんの絶妙な言い回しや会話が好きです。
どのお話もよいですがやっぱり「サボテンの花」が秀逸。ラストに心があったかくなりほろりとなります。
「祝・殺人」の会話のみで進む謎解きもうまい。ラストにちょっと笑ってしまう。
個人的にとても好きなのが「気分は自殺志願」。重くなりがちなテーマをコミカルに仕立てたのがさすが。海野の提案する計画が小気味よい。

[shinobuono73さんの感想 · 2014年6月29日]

読みやすい、短編集である。宮部みゆきさんらしい作風に仕上がっている。

著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。