大地の子 二 (文春文庫 や 22-2)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167556020

感想・レビュー・書評

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  • ドラマチック。釈放からあっさり話が進み過ぎたようにも思ったが、第二部(釈放後は第二部だと思う)の流れを考えると納得。はやく続きを読みたい。

  • 大きな“歴史の流れ”を読んでいるようだ。

  • ゆっくり読み進めているけど続きが気になる。

  • 4にまとめて

  • だんだん華麗なる一族みたいになってきた。
    鉄平君!と言いたくなりました。

  • 2012/4/28-2012/5/27

  • 鉄鋼がらみのところは華麗なる一族となんか絡むような。時代背景的にかぶってしまうものなんですかね。一心と実父の松本さんがお互いの素性を知らぬまま出会うという、本当にあったらすごいことが起きています。佐々木咲子さんの演説は本当になされた演説を参考にしているのか。太もも出して街を歩く女にびっくりして死ぬかと思ったとか。

  • 私にとって、山崎豊子との出会いの小説です。
    大地というとパールバックの印象が強く、感銘を受けつつ、中国の近代史(と、カテゴリー分けしていいのか?)に興味を持ち、ワイルドスワンで辛い現実に直視できなくなりつつありました。
    そんな中、大地の子は事実を上手に小説化しており、「事実を勉強するだけ」「娯楽だけ」ではなく、いずれも兼ね備える骨太の内容に、私は以後山崎ファンになりました。

  • 【読書その102】大地の子の2冊目。主人公の陸一心は、労働改造所に囚人として送られるが、養父の徳志の命がけの嘆願や親友の奔走により、なんとか無事に釈放される。その後、日中共同の一大プロジェクトである製鉄所建設チームの一員となる。そのプロジェクトの中で、日本側に生き別れた実父の松本耕次に偶然知り合うことになる。なんという運命のいたずら。印象に残ったのは、養父の徳志が役人から日本側が残留孤児を捜しているという話を聞いて、動揺をし、その旨を陸一心になかなか伝えられないところ。血はつながっていないが、心を通じ合っている徳志と一心は本当に親子同然。二人は親子以上の愛情でつながっている。大地の子1で初めて一心が徳志を父と呼んだところは感動的。親子とは何かについて考えさせられる。中国残留邦人の多くについて、本当にこのような素晴らしい養父母のおかげで今日があるといっても過言ではない。最近では、今年の春、駐中国大使の丹羽大使が養父母に感謝状を渡しているという。

  • 陸一心と松本耕次の関係がどうなっていくかもさることながら、製鉄所建設の
    内情や、文革後の国家トップの権力闘争など内容は盛りだくさん。
    一巻での数々の逸話が伏線となっていて、ちょっと出来すぎてる感はある。

    ただそれよりも、登場する中国人の中身のない自尊心の高さが強烈で、辟易する。
    デフォルメされてると分かっていても、なんだかなあと釈然としない。
    自分だけじゃなくて、他人を敬う気持ちも持てよとぼやきつつ、一巻に続き
    日本人で良かったとつくづく思ってしまう。

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著者プロフィール

山崎 豊子(やまざき とよこ)
1924年1月2日 - 2013年9月29日
大阪府生まれの小説家。本名、杉本豊子(すぎもと とよこ)。 旧制女専を卒業後、毎日新聞社入社、学芸部で井上靖の薫陶を受けた。入社後に小説も書き、『暖簾』を刊行し作家デビュー。映画・ドラマ化され、大人気に。そして『花のれん』で第39回直木賞受賞し、新聞社を退職し専業作家となる。代表作に『白い巨塔』『華麗なる一族』『沈まぬ太陽』など。多くの作品が映画化・ドラマ化されており、2019年5月にも『白い巨塔』が岡田准一主演で連続TVドラマ化が決まった。

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