M (文春文庫 は 25-2)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 511
感想 : 53
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167664022

感想・レビュー・書評

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  • まあ、ナルな感じの主人公とか、バイオレンスみたいな。それだけって印象。

  • エロ本だな。

    あたしはSだ。

  • 本題『M』を含む4作品からなる短編集。

    M、稔のM
    M、まゆみのM
    M、マゾのM

    12歳で父を殺し、20歳で母を強姦した稔。22歳のSMクラブの奴隷まゆみ。
    稔の歪んだ愛。歪んだ妄想。荒んだ現実。未知の世界。妄想の世界。現実との交錯。彼の思いが、より世界を屈折させる。

    センテンスが短く、かなりの疾走感。夜の街を一人で駆け抜けるような、冷たく乾いた作品集。

  • 映画「M」を観て、その足で入手した一冊。

    映画は、あーもーバカバカーッ!!(涙)
    ‥でも人ってこういうバカな行動して深みにはまっちゃうのよねぇ‥(涙)

    ヒロインの美元、清楚な雰囲気とのギャップがたまりませんでした。
    ダンナ役の大森南朋、ああいう疲れた役すると最高だね!大好きだー!!

    という感じでしたが、さて原作である本書はどういう内容なのかしらんv

  • ビデオの予告編で「M」という映画の原作が馳星周と知り、どんなのかと思って借りてみました。馳星周と言えば「不夜城」から続く裏社会物。何作か読みましたが、文章は上手いと思いながらも、内容と人物には抵抗がありました。裏社会と離れてるならどうだろうと読みましたが・・まぁ、結局は男性向き・・ただし僕向きじゃない(笑)
    義妹に拘る「眩暈」、クラブの売春婦になる「人形」、売春をしていた主婦がヤクザに脅される「声」、SMクラブの女性にはまる「M」・・おそらく映画は「声」がメインでしょう。
    まぁ、こういうジャンルは感情移入が出来ないし、後味がザラザラと悪い。あまりに別世界過ぎます。

  • 今回は一風変わり、ヤクザとかアウトロー系な
    人々が落ちていくのとはかわり一般のほんとうに
    あなたの側にいる人たちが落ちていくという話。

    短編集でなかでも『人形』がお気に入り。

    隣りの家のおじさんに慕情を抱く女の子が
    おじさんの後を興味本位でつけていくと
    デートクラブにでいりしていることをしる。
    もしかしたらおじさんが私を見つけてくれるかもしれない
    と入った先は真っ暗闇。
    欲しいものは、本当に欲しかったのかな。

    暗い穴はすぐ横にぽっかりと大口を空けて
    まっているのかもしれない。

  • 日常に潜む背徳の姿・・

  •  些細なきっかけで異常な性の世界にはまってしまった者たちの苦悩と快楽、そして絶望を残酷なまでに描いた異色短編集。

  • なんかエロを前面に出しすぎてておもしろくない。官能小説にしたいのならもっと際どく書けばいいのにと。
    全体的に「こういうこともあるのかなぁ」的な感じで終わるので、そんなオススメできませんw

  • 猟奇的で、卑猥で、残酷。
    ただただ殺伐としている。

    週刊誌で取り上げられた残酷な事件を、思わず興味本位で見てしまったような、後ろめたさと罪悪感だけが残った。
    そこに得るものは何も無い。

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著者プロフィール

1965年北海道生まれ。横浜市立大学卒業。出版社勤務を経てフリーライターになる。96年『不夜城』で小説家としてデビュー。翌年に同作品で第18回吉川英治文学新人賞、98年に『鎮魂歌(レクイエム)不夜城2』で第51回日本推理作家協会賞、99年に『漂流街』で第1回大藪春彦賞を受賞。2020年、『少年と犬』で第163回直木賞受賞した。著者多数。

「2022年 『煉獄の使徒 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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