ガセネッタ&シモネッタ (文春文庫 よ 21-1)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167671013

感想・レビュー・書評

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  • 国際会議に欠かせない同時通訳。誤訳は致命的な結果を引き起こすこともあり、通訳のストレスたるや想像を絶する…ゆえに、ダジャレや下ネタが大好きな人種なのである!「シツラクエン」や「フンドシ」にまつわるジョークはいかに訳すべきかをはじめ、抱腹絶倒な通訳稼業の舞台裏を暴いたエッセイ集。
    ****************

    タイトル買い。
    実はもっと砕けた内容かと持って手に取ったんだけど、通訳業を通じて見えてくる言語や国に対する考え方も交えた内容は息抜き用というよりも読み応え派!
    話の内容からも、著者が教養溢れるザックリハッキリした人なんだなと伝わってくる。渋カッコイイ。
    色んなところに書いたエッセイを集めたものだからか、背景説明などで話がかぶるのが若干くどく、残念だが、他の本も読んでみたくなった。

  • ロシア語同時通訳者の米原万里さんのエッセイ。
    同時通訳のウラ話が面白い。

    ―「尿」という単語が出てこなかったら、黙り込むよりも「小便」「オシッコ」あるいは「液体排泄物」と言ってしまう機転といささかの勇気が求められる。―

    だそうです。

  • 記念すべき私の米原万里デビュー作品。万里さんにはまりました。

  • 【9/21】

  • 米原万里。

    言葉を使う人は、文章がおもしろい。
    言葉のプロな一冊。
    クソっていうつぶやきは、世界共通らしい。

  • 2008.04.04読了

  • 日本語って、カタカナひらがな漢字の学習に、少なくとも6年はかかってる。これは最初の一年で文字習得完了するアルファベット圏に比べてものすごい時間のロス!!
    と思ったら、日本語ってすごい速読に適した言語なんだって。つまり、読んだ者勝ち。読んで読んで、五年の差を埋めてやろうと発奮できる本。面白い。

  • ロシア語通訳のエッセイ。元々翻訳家とか通訳の仕事ってのは僕はユーモアにあふれている感じがする。外国語を日本語に変換する、というのは小さなエラーなんかは多々あるし、土台、違う文化・言語だからね。
    そういえば面白かったのは、日本語でも失敗したときとかうまく行かないときとかは「クソッ」って言う。英語でも「Sh*t」、ロシア語でもそうだそうです。集合的無意識ってやつですかね。

  • ロシア語通訳者の作者が、実体験をもとに通訳業の大変さをおもしろおかしく書いた本。語学が大の苦手な私も、単純に楽しめた。同時通訳中にダジャレを言われた時の苦労などがあり、なるほどーと感心させられるポイントがしばしば。。。確かにダジャレってその言語でしか通用しないもんね。

  • 効率性と利便性を追求すると「英語一辺倒」になってしまう?
    日本語で得られる情報は氷山のほんの一角?
    うーん、面白い。脳みそショートケーキ。

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著者プロフィール

1950年東京生まれ。作家。在プラハ・ソビエト学校で学ぶ。東京外国語大学卒、東京大学大学院露語露文学専攻修士課程修了。ロシア語会議通訳、ロシア語通訳協会会長として活躍。『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』(角川文庫)ほか著書多数。2006年5月、逝去。

「2016年 『米原万里ベストエッセイII』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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