ガセネッタ&シモネッタ (文春文庫 よ 21-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167671013

感想・レビュー・書評

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  • 軽快な文章でサクサク読むことができます。

  • 通訳の最前線で活躍された作者ならではのエッセイ。
    軽いタッチのものも含め、本の根底には言葉に対する真摯な姿勢。 
    そして人間と言語に対する深い深い愛情。
    言語に関わる仕事をする上で、非常に刺激を受けた。

  • 2010年10月31日購入

    中村紘子と並んで熱を入れている作家である。
    ロシアブームもわき道から入ってる気がするなあ。

  • 敬愛する故・米原万里さんのエッセイ。
    日露通訳者としての日々が面白おかしくつづられています。
    日本でメジャーではない言語を忘れないように維持し続けるのは大変な努力が要りますし、それを分かりやすく日本語に訳して他人に伝えるとなったらその労力は想像を絶するものだと思います。
    よい辞典すら存在しないベトナム語を少しばかりかじった私の素直な感想。

  • 翻訳as理解&集約のプロセス
    辞書as共通財産
    国際化のもったいなさ:失われるもの、逆の意味での知識の剥奪
    「作品の長さと作家のモテ度は半比例する」

  • 2010年8月30日購入。

  • 図書館の本

    出版社/著者からの内容紹介
    名訳と迷訳は紙一重。言語をめぐる爆笑エッセイ
    ガセネタも下ネタも、ついでにウラネッタも満載!! ロシア語同時通訳の第一人者が綴る、大マジメな国際会議の実に喜劇的な舞台裏

    やはりこの人の作品はおもしろかったです。
    盲点といえば盲点だけど、ロシアは社会主義国で自由競争がない。
    だから売れなくてもしっかり研究して辞書や研究所を出版していたのはなるほど!と思った。
    そうだよね、採算度外視していいんだもの、いいもの出来るよね。

    ロストロポーヴィッチのエピソードが好き。

  • 前半は主に通訳関係、後半はチェコでの幼少期について書いてある(気がする)。エッセイ集なので、何となく内容がかぶっているお話が多いけれど、でもやっぱり面白い。解説も米原さんについて、かなり興味深い事が書いてあるので必読。

  • 日露同時通訳者として活躍していた著者のエッセー。
    通訳という仕事を通してみた人間の共通点、文化による違いなどを面白おかしくまとめている。
    また、言葉に対する洞察も鋭さを感じさせる。
    自分が違うと感じるものにはきっぱり間違っていると言える度胸は素晴らしい。

  • 【内容】
    国際会議に欠かせない同時通訳。誤訳は致命的な結果を引き起こすこともあり、通訳のストレスたるや想像を絶する…ゆえに、ダジャレや下ネタが大好きな人種なのである、というのが本書の大前提。「シツラクエン」や「フンドシ」にまつわるジョークはいかに訳すべきかをはじめ、抱腹絶倒な通訳稼業の舞台裏を暴いたエッセイ集。

    【感想】

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著者プロフィール

1950年東京生まれ。作家。在プラハ・ソビエト学校で学ぶ。東京外国語大学卒、東京大学大学院露語露文学専攻修士課程修了。ロシア語会議通訳、ロシア語通訳協会会長として活躍。『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』(角川文庫)ほか著書多数。2006年5月、逝去。

「2016年 『米原万里ベストエッセイII』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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