- Amazon.co.jp ・本 (466ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167686017
感想・レビュー・書評
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登場人物の誰に感情移入するかで感じ方が変わりそうな一冊。
渋谷の真ん中でガキと強盗とヤクザが金をめぐってドンパチ。頭を使うヤツに注目したくなるところだけど、引退おじさんの哀愁が一番印象に残ったなあ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この手のミステリーは作者の気の向くまま疾走するか、理詰めでじっくりと物語をすすめるか、どちらかだと思う。
疾走感を得られる場面は少なく、ヤクザと強盗とチーマーの頭脳戦、肉弾戦が続く。
ちょっと細かい描写が多すぎなように感じた。 -
ギャング金持ちすぎ
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男が熱くなる要素が多分に散りばめられた本書。ファイトパーティーを開きトップに君臨するアキとカオル。非合法カジノから金銭強奪するプロフェッショナル達。そこに絡む裏社会のヤクザ多数。出てくる人間はハードボイルドなのに各人思考は緻密で、生い立ちや想いは熱く繊細。死者は多数出るのだが残忍さよりもかっこよさや憧れを魅せられる。ラストで一年後の再開を望む敵とそれを了承する仲間。最後までかっこよさを貫いた作品。
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中盤まで読むのに時間がかかってしまったけど、どんどん面白くなってきた。本番はこれから。次作楽しみ!
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渋谷でファイトクラブを経営する若手ギャングの下っ端2人が、ヤクザのカジノ金を奪った窃盗団から、偶然コレを強奪してしまうところから始まる複雑なギャング小説。
こんなことありか!というストーリーだが、主人公アキの存在感が際立っていた。
最後の渋谷の事務所での攻防は迫力あり、想像力を掻き立てる名シーンだ。 -
カオルが頭脳でアキが肉体派かと思いきや、アキも鋭く、カオルも意外と沸点が高いところがある。単純なヤンキー小説ではなく、普段関わることの少ない人種層の考えや行動が巧みに入り混じっており、かつすっきりまとまってて読み応えがあった。簡潔な社会の縮図を見ているようでもあり、「ホーリーランド」と似たようなものかと思いながら読み始めてた最初の考えは吹き飛んだ。