ブラッド・ブラザー (文春文庫 カ 10-4)

  • 文藝春秋
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感想 : 70
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  • Amazon.co.jp ・本 (410ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167705961

感想・レビュー・書評

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  • そこまで言うほど驚愕か、緻密な構成か。再読したらわかるのか。ジェフリー・ディーヴァーのわかりやすさの方が自分の好みなのか。結局、掌の上だったということでよいのか。自分のモヤモヤ感と後書きの絶賛が整合しない。7.0

  • ジャックカーリー最新版、これはおもしろかった。 2巻目のデスコレクターはつまらなかったので3巻めは買わなかった。 これはカーソン刑事シリーズの4巻め。 カーソンはいまいち感情移入しにくいけれど、これはおにいちゃんが主役のような物(あのおにいちゃん)ありでした!

  • ジャック・カーリイ初めて読んだ。テンポがよくておもしろかった。
    「デス・コレクターズ」読みたくなった。

  • デスコレクターズで「すげー!」、百番目の男で「おおっ」と思わされたこのシリーズ、前作の毒蛇の園は正直「ん~?」とビミョーに楽しめなかったので、今回の「ブラッドブラザー」がおおいに楽しめる作品だったのが、とても嬉しかった。
    帯の文句はじゃっかん不正確ではあったけれど…
    緻密な伏線と、たくみな回収、みっしりと詰め込まれた仕掛け、なのにこってりとしつこすぎず、むしろちょっと爽やか。面白かったです。

  • 「百番目の男」からのシリーズ 最新作。去年のうちに買ってたんだけど。購入本はどうしても借りた本の間にちょっとずつ読むようになるので時間がかかってしまう。まして今回は、途中からカーソンがかなりヤバクなってきて、・・・ というか私はかなり読み違えてましたね。ひょっとしてカーソンが二重人格っていう脅えで、先を読み進むのが怖かったんですねえ。まあ、読み終わって、ほぼ満足というか。良かったです。伏線も行き届き、暗い内容なのに妙に明るい(ジェレミーのせい?)。ただ、アリスのはちょっと因縁話めいててやり過ぎかな。

  • 私の評価基準
    ☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版
    ☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも
    ☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ
    ☆☆ 普通 時間があれば
    ☆ つまらない もしくは趣味が合わない

    2012.1.22読了

    いや、もう普通におもしろいです。
    多分、誰が読んでもそれなりにおもしろいはず。

    物語は、いつものように強引な感じではあります。解説には改善されたとありましたが、ならば、過去の作品は、かなり強引だったのでしょう。
    それでも、おもしろいことに変わりは無く、文章はだんだん上手くなっているようなので、買って読んで、損はないです

    とくに主人公のカーソンの雰囲気が好きな人は、読後感もかなり良いように思います。

    ただ、私は、一度読んだだけでは、たくさん張り巡らされた伏線の全てを、気ずいていないようです。

    今回で、大きなキャラクターが、自由になったので、次回作が楽しみです。

    それから毒蛇の園を、まだ読んでいませんでした。借りて来なくっちゃ。

  • 《精神病理・社会病理捜査班》に所属する青年刑事、カーソン・ライダーの活躍を描くシリーズ第4作。

    前作『毒蛇の園』ではまったく出てこなかった、主人公カーソンの兄、ジェレミー・リジクリフ。
    今回はタイトル『ブラッド・ブラザー』(血の繋がった実の兄弟)が示すように、彼が主役となった物語です。

    切断された頭部は、下腹部に押し込まれていた。
    その死体は、カーソンのよく知る逸脱行動矯正施設の所長であり、
    彼女の残したメッセージからカーソンの、兄を追跡する地獄が始まる―。
    という幕開けであり、シリーズでお馴染みのあの男が世に放たれるのは、
    それだけで緊迫感をもたらしてくれます。

    今回、カーソンは何度も兄ジェレミーに肉薄するほどのところまで思考を回転させるのですが、
    兄には絶対に勝てません(それも周囲の助けがあるのにもかかわらずです)。

    評価は5に近い4.5。
    ラストはかなり出来過ぎだろうと思いつつも、「いや、もしかしてジェレミーなら…」と思わせてもくるあたりは、
    サイコサスペンスとして秀逸でしょうし、散りばめられている伏線もほとんど回収されていると感じました。

    また、この作品は初めて読むのと、シリーズで順に読むのでは、
    ラストの意外性に大きく差がつくと思います。
    ディーヴァーの『ウォッチメイカー』『スリーピング・ドール』に似ているように感じました。

  • スリリングな展開のミステリ。
    連続殺人もので、怖いです。
    とはいえ、この題材にしては意外なほど、読後感はいい。
    手管を尽くしたバランス感覚で読ませます。

    語り手「僕」カーソン・ライダーは刑事だけど、犯人は実の兄。
    切なさがあって、鮮烈。
    優しく頭が良く魅力的だった兄ジェレミーが…
    父がひどい男で虐待を繰り返していた家庭だった。
    それに対しての自衛的な爆発が最初の殺人だったので、弟は命を救われたとも感じている。
    カーソン・ライダーと名前を変えて、生き延び、刑事になっていたのだが。
    その兄が、アラバマ州の特殊な犯罪者を収容する矯正施設から脱走…?
    施設のトップの女性ヴァンジー・プロウズは、ニューヨークで殺されていた…

    残されたビデオの意味は?
    カーソンは、こういう犯罪者に対して理解があるとヴァンジーに名指しされ、自分に何かあったら連絡するように指定されていた。
    そのためニューヨーク市警の担当刑事シェリー・ウォルツから呼ばれたのだ。
    警部補のアリス・フォルジャーは、黒髪のきびきびした美女。
    アリスには、田舎者が縄張り荒らしに来たと露骨に冷たい応対をされてしまうのだ。
    逃亡している連続殺人犯ジェレミー・リッジクリフが実の兄であるとは、とても言えない。
    何度か会ったことがあるから役に立つかも知れないと言って、煩悶しつつ、現場に関わっていく。
    事情を知るカーソンの相棒ハリー・ノーチラスはこの状況を危惧しつつも、独自に捜査し、遠方から支援する。

    個人的な関係が緊迫感を増し、二転三転するストーリー。
    カーソンが出てくるのは4作目になるようですね。
    2008年発表。
    「デス・コレクター」では、本格ミステリクラブ十周年の大賞を受賞とあとがきに。2000年代で最高の作品と評価されたということです。

  • つまらないという訳ではないが、少しご都合主義的なところがあるように感じてしまった。それでも、いたるところに張り巡らされた伏線が次々と回収されていく様は見事で、気持ちがいい。

  • お兄ちゃん萌え。

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