64(ロクヨン) 上 (文春文庫 よ 18-4)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167902926

感想・レビュー・書評

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  • 二〇一二年のミステリー二冠! 究極の警察小説登場!昭和64年に起きたD県警史上最悪の事件を巡り警務部と刑事部が全面戦争に突入。その狭間に落ちた広報官・三上は己の真を問われる。

  • 架空の県にある県警が舞台。神奈川とか千葉ではなく、群馬とか長野あたりがモデルか。

  • 『64(ロクヨン)』(上・下)/横山秀夫

    本書をきっかけに初めて読む著者の作品。読了後に知ったのですが、これは、「D県警シリーズ」のうちの一つみたいですね。

    本書は、映画化もされていますし、聞くところによると、モデルになった事件もあったようですが、まず、本書の印象としては、警察小説の中でも、また一味違った世界観を創り上げてるなという印象でした。
    そして、作品の構成上なのか、組織内の対立、個々人の葛藤、気持ちの揺れ動きなどにフォーカスしている上で、事件を追いかけるというところから、思っている以上に”重厚”でした。

    事件の中で、それぞれのキャラクターがというより、警察組織を舞台として、一つの要因に事件があるという形は新鮮味を感じましたが、設定などは昭和終わりから平成の最初のような感じがします。

    流れ着いた先に、見えてくるものとは・・・

  • 上巻は「ロクヨン」事件についての進展はなし。
    ミステリー小説というよりかはヒューマンドラマといった感じ。
    まるで映画を見ているかのような熱気のこもった記者との討論は迫力があった。こんな環境の中で長官という立場に立ち、記者と刑事、警務部らにも板挟みにされる…日本の警察って一体何なんだろう……。

  • 最初は署内の政治的な話ばかりで、長いですが、引き込まれます。

  • 横山秀夫は心理描写に妥協がない。どこまでもどこまでもつきつめていく。それがギリギリで仕事をする「警察」をうまく表現している。
    この人に女は書けないなあと思いつつ、それが好き。

  • 気づかないふりをしていた。ふりをしているうちに本当に何も気づかなくなっていた。

  • 『64』って言葉は、なんなんだろうと気になって読み始めた。個人的に好きなジャンルの刑事物であるからか、どんどん読み進んでいけた。隠された秘密が徐々に明らかになるにつれて、のめり込み具合も増していった。早く下巻を読みたいけど、下巻は、家の本棚だ。

  • 『混沌』と形容する他にない男同士の粘着質な嫉妬や憎悪、黒い野心の渦巻く地方警察を舞台に、昭和の忘れ形見【ロクヨン】が県警内部に更なる不協和音を呼び起こす。主人公・三上の葛藤や不安、痛みすらも読み手に雪崩れ込む様な重苦しい心情描写が積み重なり、息つく暇を与えてくれない。三上の娘・あゆみの抱える醜形恐怖症も痛ましく、陽の当たらない展開が延々続くが、終盤ついに県警がひた隠す【幸田メモ】の真実へと辿り着く。果たして三上は事件の呪いを解けるのか?いざ下巻へ。余談:三上は佐藤浩市氏ではなく小沢仁志氏のイメージでした。

  • これぞ小説心して読みやがれ、
    ってな重厚感で活字に飢えている人には、
    たまりませぬ。

    ちょいと話がモタツイて、イライラする部分はありますが
    それもまたジラシぷれいのスパイスとして受入ておきます。

    後半に期待。

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著者プロフィール

1957年東京生まれ。新聞記者、フリーライターを経て、1998年「陰の季節」で松本清張賞を受賞し、デビュー。2000年、第2作「動機」で、日本推理作家協会賞を受賞。2002年、『半落ち』が各ベストテンの1位を獲得、ベストセラーとなる。その後、『顔』、『クライマーズ・ハイ』、『看守眼』『臨場』『深追い』など、立て続けに話題作を刊行。7年の空白を経て、2012年『64』を刊行し、「このミステリーがすごい!」「週刊文春」などミステリーベストテンの1位に。そして、英国推理作家協会賞インターナショナル・ダガー賞(翻訳部門)の最終候補5作に選出される。また、ドイツ・ミステリー大賞海外部門第1位にも選ばれ、国際的な評価も高い。他の著書に、『真相』『影踏み』『震度ゼロ』『ルパンの消息』『ノースライト』など多数。

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