悲しみのイレーヌ (文春文庫 ル 6-3)

著者 :
制作 : ピエール・ルメートル 
  • 文藝春秋
3.81
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本棚登録 : 3577
感想 : 452
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  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167904807

感想・レビュー・書評

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  • イレーヌ助からないのがほんとにショック
    もうすれ違ってすれ違ってどうしょうもないあたりからそうなんだろうなとわかっててもイレーヌ助からないのがショック
    後半特にだけど狂気じみてるところが私好みでした。

  • この邦題はだめじゃないのか?

  • 後味がかなり悪いストーリー。いまのところカミーユシリーズで一番好き。

  • パリ警視庁の警部カミーユ、残忍な殺人事件の捜査担当となる。ミステリー古典の現場を忠実に真似た犯行であることがわかり、過去の未解決事件やスコットランドの事件もその一環であることがわかってくる。

    この続きが『その女アレックス』、以前に読んでいたのですが、詳細はすっかり忘れていたお陰で、最後まで楽しめて良かったです。ひどい事件ばかりだけれど。

  • このトリックは想像だにしなかった。

  • 仏警察小説。カミーユ警部がミステリー小説になぞらえた連続殺人事件に挑む。事件が残酷すぎるので星2つ。

  • 本屋でしばらく前に買って読まないでいたことを忘れて図書館で借りてきて読了。
    読み終わってから気づいたのにはショック。

    気になっていた作家であった。

    他の作品にも手を出すと思う。
    買ったのを忘れないようにしないと!

  • 案の定「その女アレックス」を先に読んでいた口でX X Xが X X Xなのがわかっていて読み始めましたが、物語を引っ張って引っ張ってラストが意外とあっという間に終わってしまった感が強かった。「その女アレックス」と比べると辛い点になってしまいますかね。71

  • その女アレックスより好き!

  • タイトルから結末がなんとなく想像できるが、そこまで行き着くまでの話の展開がうならせる。
    サイコ・サスペンスとして不可欠と思われる描写もリアルで、映像が目の前に見えるようだった。
    主人公ヴェルーヴェン警部の洞察力や統率力も見もので、ヴェルーヴェン個人またはそのチームと、対犯人との駆引きがスリリングなものとなっている点も物語に引き込まれる要素のひとつだろう。
    ルメートルの他の作品も読んでみたい。

  • その女アレックスが気になっていたのですが、こちらがシリーズ1作目ということで。

    なんてこったい…
    第二部に入った時はハワアアアァ!と興奮。
    しかし何という後味の悪さ…

  • 「悲しみのイレーヌ」(ピエール・ルメートル:橘 明美 訳)を読んだ。
    当時「その女アレックス」が三部作の真ん中にあたるなんて話なかったよね!かなりムカついている。
    なので、「その女アレックス」のイメージが霧散した今になって読んでみた。
    こういうトリックたまにあるけど正直好きではない。

  • 『大物は望みどおりに生きるが、小物はなるようにしかならない』

    なんで『その女アレックス』から、あーーーもう!!!ってなる。先にこっちを、読みたかった( ; ; )
    しかも最後を知ってるからそっちに意識がいってしまってせっかくの仕掛けも、いやでもすごい驚いたけど、ほんっっとにピエールルメートルを読む人全員に言いたい。

    『悲しみのイレーヌ』からですよ!!!!!!

    ビュイッソンが『最後そもそもある意味ではあなたの奥さんを殺したのはわたしでもあり、あなたでもあるんじゃありませんか?』
    二週目した時になるほどなーっておもった。
    小説を現実のものとしようするビュイッソンは
    カミーユと一緒に新しい小説を作っている気分になっていた。最終的にはカミーユはイレーヌを助けれずビュイッソンの小説通りにしてしまった。

    ほんっとにおもしろかった!
    ただ一部がなんか長く感じた!もっと事件の数少なくてもよかった気がする。でもカミーユ達が読んでいるビュイッソンの小説の400ページ程と書いてあったのが本書の一部も本当に400ページほどあったのでそれに気づいた時すごく鳥肌がたった。

  • 登場人物が多く苦労した。
    真ん中以降からやっと面白い展開になってきて、一気に読んだ。
    タイトルで落ちを明かしてしまってるのがちょっとな。
    それに自分の住所を犯人に明かしてるのに警戒しないなんて腑に落ちない。

  • 「引用」による「丁寧な仕事」(原題直訳)ということか。冒頭のロラン・バルトの言葉が二重三重に効いてくる。犯人も丁寧(周到?)だが作家の丁寧さが半端ではない。
    それにしても中身が強烈すぎる。描写もトリックも小説としての新規性としてもぶっ飛んでる。
    主人公たち警察の面々は魅力はあるし、頑張りによって真相に近づいていくけど、結果だけ見るとぶっちゃけ無能。続編の『その女、アレックス』も同様。

  • アレックスの後に読みました
    犯人の悪意に取り込まれました

  • 犯人や結末は途中何となく予想つくも、
    楽しく読めます。

  • 連続殺人犯のトリックの一つ一つが荒唐無稽で、未熟なSF小説のよう。ただ、警察側の人間関係や会話はおもしろい。

    舞台がフランスという小説は読んだことがなかったので新鮮だった。

  • 叙述トリックは嫌いだ。文章だからこそ成り立つトリックは映像に出来ない。果敢に挑戦した映画も有るが、あまり成功してるとは言えない。
    だが、この作品には脱帽した。本当に最初の1ページ目を読み直した。久し振りに唖然とした驚いた。
    映像に出来るかは分からないけど、読者としては完全に騙された。
    ただ、どんな優れた作品でも欠点は有る。
    読み進む内に犯人は分かるし題名から結果が分かる。
    何故、主人公に犯人は執着する事になったのか。
    でも、そんな事は些細な事だろう。
    僕は、犯人が誰かを先に知ってから読むのが好きなので(笑)
    今年最後の令和の初めの年の最高傑作。
    本当に素晴らしい作品だった。ルメートル恐るべし。

  • 2019.10.12-261

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著者プロフィール

橘 明美(たちばな・あけみ)
英語・フランス語翻訳家。お茶の水女子大学卒。訳書にスティーブン・ピンカ―『人はどこまで合理的か』(草思社)、デヴィッド・スタックラー&サンジェイ・バス『経済政策で人は死ぬか?』(草思社、共訳)、ジェイミー・A・デイヴィス『人体はこうしてつくられる』(紀伊國屋書店)ほか。

「2023年 『文庫 21世紀の啓蒙 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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