こいしいたべもの (文春文庫 も 27-2)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167908942

感想・レビュー・書評

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  • 記憶の中の、美味しい食べ物が、未来の自分を支えてくれることがある。
    じんわり、じわじわ、優しい気持ちになるエッセイだった。
    挿入されるイラストも本当に優しく温かい。
    心のお守りになるような一冊。
    「いとしいたべもの」も、今すぐ読みたい!

  • メモ
    太宰府 清香殿 卵白の半生菓子 梅の時期
    6月 末富 上生菓子 沢辺の蛍
    7月 琥珀色の寒天 ハマグリ 京都
    9月 清水五条 高台寺観月茶会 虫の音
    大船軒 鯵の押寿し 紫と黄緑縞模様 鎌倉駅
    横川駅 峠の釜めし
    横浜元町 喜久屋 チョコレートケーキ

  • 幸せがいっぱいつまった本。
    懐かしさで胸がいっぱいになります。

  • 日常の食の中に出会いや別れが書かれていて
    前作に続き、ほっこりした作品。

    今作はお菓子の描写多め。
    和菓子から洋菓子まで美味しいものばかり。
    日常で食べるものをこんな風に
    表現できることに改めて感動。

    前作の『いとしいたべもの』で
    どハマりし、今作も絶対読みたいと
    思ってたので大満足!!

    前作よりは今作の方が切なさが
    多い感じがしたかなと!

    個人的には1番最初の
    読書のおとも、が好きでした( •̤ᴗ•̤ )♡

  • 日常の食の中に、人との出会いや別れが描かれていて、ほっこりしたり、ほろ苦くなったり、そんな一冊。家族みんなでテーブルを囲む食事を大切にしたいと思えた。
    読中、その時代に生きていなかったけれど、頭の中でセピア色の映像が流れていた。読後、目次を辿りながら、どのエピソードが一番好きだったかを考えたけれど、どれも食欲とノスタルジーで選ぶのが難しい。
    でも、読み始めてからずっと、鳩サブレーが食べたい。一度あの素朴さを思い出すと、頭から離れない。
    前作に続き、出会えて良かった一冊。

  • 最初っから持っていかれた。家族団らんで幼心に感じ取った"しあわせ"がきゅうと切ない。母はテキパキと特別な料理を作り、父はお風呂上がりにビールを呑んでいる。きょうだいがいて、テレビを見ながら早めに晩ご飯を食べ終わる。そこには幸せがあったと、たしかに筆者には見えるのだと。

    食べもののまわりには、あらゆる物語がある。筆者の人間性がにじみ出るような淡くて暖かくてていねいな文章に心がときほぐされた。『日日是好日』が好きな人にはぜひともおすすめしたい。

  • 「いとしいたべもの」に続く二作目。
    こちらもおもしろかったです。

    文章は読んでいて心地いいし、優しいイラストはついつい眺めていたくなる。
    森下さんの思い出に自分の思い出を重ね、忘れていた幼い頃の記憶が呼びさまされました。
    食べ物って、一緒にいた人やその時の感情とセットで思い出すことが多いから、懐かしくてほっこり優しい気分になる。
    森下さんの子ども時代やご家族のことも感じられた。
    美味しい幸せな記憶のエッセイってやっぱり良いなぁ♪

  • 相変わらず巧みな語彙でテーマのたべものの造形や香り、味を伝えてくるので、読んでいてとてもお腹が空きます。
    1番心に残ったのは焼きビーフンの話。理由は私的なことですが、作中で語られる筆者のお父様が、私の父と重なったからです。私も筆者のように、時々思い出を振り返りながら、父の好物を作ってみようと思います。

  • 『いとしいたべもの』の続編。
    今回もそうそう、美味しいんだよなぁと思う物がたくさん登場。
    ペヤングじゃなくやき弁を食べてるけど久しぶりにペヤングをもう一度食べてみたくなった笑
    素敵なご家族だなと感じる作品。

  • 文章から伝わってくる雰囲気とイラストが好き。

著者プロフィール

森下典子(もりした のりこ)
1956年生まれのエッセイスト。『週刊朝日』のコラム執筆を経て、1987年その体験を記した『典奴(のりやっこ)どすえ』を出版。代表作『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』は、大森立嗣監督・脚本、黒木華主演により2018年10月13日映画化され、樹木希林の遺作ともなり、大きな話題となった。他に、『いとしいたべもの (文春文庫)』『猫といっしょにいるだけで』などの作品がある。

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