- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167913779
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
短篇集なので、それぞれの話は短めだが、その中でしっかりとまとまっている。
物事の背景や心情の細かい機微がしっかりと短編ながらに描かれていた。もしもこの一つ一つをそれぞれ独立した小説にしたら、さらに感動や気づきも多くなるなと思った。
主人公にも好感。 -
家庭裁判所調査官の物語。
このようなあまり題材となることが少ない職業モノ小説は面白い!
良くも悪くも推理モノっぽい展開が続く。 -
家裁調査官を主人公にした連作短編集。
といってもまだ見習いのカンポちゃんというところがポイント。様々なケースで悩み、もがき、苦しみ、支援の答えを導き出していく。
それなりには面白いが、主人公・大地のキャラが弱い。優しいとは思うが、それ以外にこれといった強みがあるようには感じられなかった。
続編が書かれる気がする(研修を終え家裁調査官になった大地を描く物語)が、そこまでは読んでみようか。
2.5の評価 -
家裁調査官という仕事を初めて知った。
流石、柚木氏!「正義」という言葉がよく似合います
大きく分けで2つ「家事事件」と「少年事件」
家庭内で様々なトラブルに対して事件の原因や調査をすること
「少年事件」は家庭の事情から犯罪に走る少年少女
「家事事件」は離婚調停や親権
他人の「負」の部分を触れるので調査官がいかにストレスがたまるか
原因が家庭の奥の奥の奥を探す調査官のやり取りを小説にしている短編集
最後の親権をめぐる離婚調停は素晴らしかったが終わり方が納得いかない!
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
いちばんゆるい読書会In町田
第一金曜日の夜に読書会を町田にて開催していまーす。。
参加資格は・・・本が好きなこと以上!
持参した本を紹介するのではなくメンバー同士本の貸し借りを
するのが特徴の読書会です。。
気になったあなた!ご連絡してくださーい。。
megumegu0753@yahoo.co.jp
「読書会希望」と書いてメールお待ちしています^^
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ -
家庭裁判所調査官補として研修の間、九州の福森家裁に配属された望月大地。そこでは窃盗を犯した少女、ストーカー事案で逮捕された高校生や親権を争う夫婦とその息子、心を開かない相談者たちを相手に、懊悩する日々を送ることに…。大地はそれぞれの真実に辿り着き、一人前の家裁調査官となれるのか!?
-
家庭裁判所の調査官補として研修で九州に配属された
新人の望月大地の話。
最初読み始めは、とっつきが悪くて、もう読むのやめようかなと思い始めた頃に、大地が行動的に動き出し、
担当していた17歳の少女の素性が書類上では、分からなかった事が分かり始めてきたあたりから、夢中になってしまった。
大地が担当する2人の少女、少年。そして、家事事件担当となり、離婚裁判調停中の2組の夫婦。
自分は向いていないと言いながらも、悩みながら迷いながらも調査を進めていくうちに見えていく違った角度の真実。
家裁の調査員の話なんてまるで知らなかったので、
とても興味深かったし、また、大地の人柄がすごくよく現れていて、大地の成長していく姿を読み続けていきたいなと思った。
柚月裕子の小説は初めてだったが、色々読んでみたいとも思った。 -
家庭裁判所調査官
聞きなれない職業でしたが、本当にこんなに親身に調査してもらえたら、今、家裁で決着がつかず苦しんでいる人が救われる。っと思った。
後書きを読んで、実際のケースを、作者が対談されて得た内容だと知り、本を読むことで救われる人がいるのでは❓っと、思える作品。