満月珈琲店の星詠み~本当の願いごと~ (文春文庫 も 29-22)

著者 : 望月麻衣

• 文藝春秋 (2021年2月9日発売)

感想・レビュー・書評

[しるべさんの感想 · 2024年2月22日]

3章｢新月のモンブランと奇跡の夜｣では思わず泣いてしまいました。そんなテーマは泣かないわけがない

[リーナさんの感想 · 2024年1月24日]

私も父親から早く離れたくて家を出たので、3章はドキドキしながら読みました。この本では最後ハッピーエンドだったけど、自分はどうなるやら。ただ、威厳のあった父も確実に歳をとりましたね…。

[a0009500さんの感想 · 2023年9月22日]

シリーズ2作目。

正直、1作目より好きです！
1作目がきれいに完結していたので、サイドストーリー的な感じかと思ったのですが、、、

西洋占星術と満月珈琲店という共通点もありつつ、『クリスマス』、『父子愛』をテーマにした物語。1作目とのつながりもあり、ほっこりした。

あとがきがまた素直すぎて笑ってしまう。
『本当の願い』を意識せずに日々時間に追われ、その日暮らしをしてしまっている人が多い現代。きっと、この本が響くはず。

面白かったです。

[はなこさんの感想 · 2023年4月15日]

一作目を飛ばして二作目を読んでしまったけど、二作目からでも問題なく読めた。
占いは好きなほうなので、占星術が盛り込まれた物語は私にとっては新鮮で楽しかった。
自分の本当の願い、ここ数年わたしも考えてるけどまだ気付けてないのかなーなんて思ったりしながら読んでいた。日々の生活に追われ、本当の願いを探すことを忘れてしまってたりするので、本を読んでいる期間はそれを思い出すことができた。
本を読みながら自分と向き合える良い時間だった。

[こまつさんの感想 · 2023年4月12日]

小雪さんと純子さんのお話が感動しました。
introduceが、この本の根底にある星にまつわる事なのでしょうが…細かくて初っ端から興味が削がれてしまったのが勿体なかったです。
なんとか読み進めるとその後のお話はとても良くて、感動しました。
父の死は自分の責任だと幸せになる事を無意識によくない事だと自分を赦せずにいた小雪。お父さんと再会を果たすシーンは本当に泣けました。こうやって無意識のうちに自分のことを赦せずに苦しんでいる方は多いのではないのでしょうか。根底の自分の気持ちに気づくことの大切さを感じます。
純子は、ぶっきらぼうがすぎる父と和解できて、１話目に登場したオネェの男性がまさかの弟で、これもまた驚きと感動でした。
前作同様頭の中で想像される満月珈琲店はとても魅力的で、その提供されるメニューをぜひ口にしたいと思わされるものばかりです。

[ochamameさんの感想 · 2023年2月5日]

心が温かくなる本です。

[KAORIさんの感想 · 2022年12月31日]

占星術をしていると月星座はとても大切で
満たしてあげるといいよ
みたいな話にもなるけれど、
この本はあまり占星術に馴染みがない人でも
自分の月星座知りたいわって思える本だと感じた。

1冊目の登場人物たちのその後も出てきて、
それも面白かった。

[かなさんの感想 · 2022年11月10日]

惑星や星の名前を持つ猫の店員さんと、オーダーを受け付けず客にピッタリな物を提供してくれる三毛猫のマスター。少しの思い違いから、仲違いをしている親子、お互いに自分の本当の思いを心の奥深くにしまい込み心を閉ざしたまますれ違い、疎遠になっている人たちを極上のスイーツとドリンク、占星術で導いてくれる。西洋占星術についての記述はよく解らず、なんとなくそうなのかなぁぐらいに読んだ感じですが今回はどの章も涙をこらえるのに大変でした。特に最終章の輪廻についての話はだめでした。

[keiさんの感想 · 2022年4月26日]

満月珈琲店シリーズ2作目。

不定期に、突然とある場所に出現する満月珈琲店。
お客さんに合わせたものを提供し、その人の悩みを
占星術をもって導いていく。

「お金は経験と引き換えが出来るチケット」という
言葉がとても印象的でした。

2作目は「本当の願いごと」
開運のカギは、願い事を強く願うことをテーマとし、
”ダイエットしたい”っていうけれど、本当は
痩せて”綺麗になりたい”というのが、本当の願い。
その願いに気づかず強く願ってもかなわないことが
多いんだとか。。なるほどな～って思いつつ、
ここに出てくるキャラクター達のユニークさと
温かさに癒されました。

もちろん2作目かでも読めますが、
1作目から読むとより面白いと思います。

[sinoruさんの感想 · 2021年11月21日]

　前作に続き、とても面白く読ませていただいた。
　今回は自分の本当の願いを知ること。
　本当の願いといっても自分が思っていることとは少し違いがあること、
　なるほど～
　と思いながら読んだ。

　今回も人同士のつながりが書かれており、
　これとこれがここでつながるのか～
　と少しびっくりしながら楽しめた。
　涙する話もあるけど、最終的には、とってもほんわかする読後感があり、イラストも素敵に可愛らしく、眠る前に読むと、とても良い気持ちで眠ることができた。

　もちろん、カフェで出てくるデザートなんかはもう、本当に美味しそうで、作品を読んでいると食べたくなってしまう。

　本当にいい作品に出会えたなと思う。

著者プロフィール

北海道出身、現在は京都在住。2013年にエブリスタ主催第二回電子書籍大賞を受賞し、デビュー。2016年「京都寺町三条のホームズ」で第４回京都本大賞を受賞。「京都寺町三条のホームズ」「京洛の森のアリス」「わが家は祇園の拝み屋さん」「満月珈琲店の星詠み」「京都船岡山アストロロジー」シリーズなど著書多数。

「2023年 『京都 梅咲菖蒲の嫁ぎ先』 で使われていた紹介文から引用しています。」