満月珈琲店の星詠み~本当の願いごと~ (文春文庫 も 29-22)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167916381

感想・レビュー・書評

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  • 安心して読めるよね。

    ふんわりと優しい気持ちになりたい時にはこういう本で癒しをもらわないと。

    いつか僕が喫茶店をやるのであれば、こんな風に素敵な空間を作れたらと。

  • 満月珈琲店シリーズ第2作目

    サブタイトルにもある通り3人の登場人物が自分の本当の願い事について追求していくストーリーです。

    自分の事は自分でわかっているはずだと思っていたのに、意外とそうでもなかった。と改めて思わせてくれました。読み切った後の爽快感がとてもあります♪

  • 第1巻よりもう少し踏み込んだ占星術の知識が盛り込まれているが、占星術を知らなくても楽しめる。
    前作に登場したジローちゃんの家族のお話だったとは。少しずつ登場人物がつながっているのが面白い。
    表面的な願い事と、「本当の願い事」は違う場合がある。そして、本当の願い事が何なのかがわからない限り、運は開かない。逆に、本当の願い事が分かったら、きっと叶う。私も、本当に欲しいもの、やりたいことは何だろう…と考えるきっかけになった。

  • シリーズ2作目
    今作のテーマは「自分の本当の願い」かな

    2冊目だけど、これだけ読んでも良いし、前作を読んでいたらもっと楽しめる


    純子は小学一年生の娘の愛由と夫の三人でつくば市でくらしている
    東京のイベント会社で働く義妹の聰美が携わったペットの譲渡会に行ったところ、おおきな猫の着ぐるみのいるブースで愛由がとある犬を気に入った結果譲渡を受けることになる
    その犬は、純子が昔飼っていた犬とどこか似ているところがあった

    聰美は仕事に打ち込む独身女性
    つくばの大学で仕事をしている恋人からクリスマスにプロポーズの予感を差させる言葉が発せられる
    今の仕事を都心で続けたいが、ここで断ると彼との関係も終わりそうで返事をどうしようか悩む
    そんなところに、前から愛由と約束していたお泊りに日がやってくる
    そして別れの際に、自分の本当の願いに気づく

    小雪は聰美の会社の派遣社員
    子供の頃にクリスマスに父が事故死し、母が再婚後は新たな父との間の弟とも良好な家族関係を装っていたが、依然としてクリスマスには苦手意識を持っている
    願いを聞かれた時に、宝くじに当たりたいと言ったものの、小雪の本当の願いとは?

    純子と弟は父との折り合いが悪い
    弟はそんな横暴で厳しい父と大喧嘩をして家を出た
    純子も大学進学以降父には会っておらず、昔飼っていた犬の臨終に立ち会う事もできなかった事を悔やんでいる
    そんな中、父親が倒れたとの知らせが届き、愛由を連れて実家に帰ったところ、父の知らなかった事が明かされる


    ジローちゃんとか中山明里とかがまた出てきて嬉しい
    芹川瑞希は名前と今の仕事だけで、本人は非登場
    この調子で続編にも1作目の他の人も登場したりするんだろうか?



    「お金が欲しい」は本当の願いごとではないというのは同意
    ------------------
    「お金」というのは、実は「経験と引き換えができるチケット」なんです
    ------------------
    お金が十分にあったら何をしたいか?が本当の願い
    私もたまたま手に入れた宝くじが当たったりしないかな?と思ってはいるけど
    じゃぁ、何のためにお金が欲しいかと言えば、今の気ままな生活がずっとできればいいなという程度
    今から何か新たな経験とか別になくてもいかなぁと思う

    もしお金の関する悩みがないのだとしたら
    ずっと本やアニメや映画を見て暮らすかな
    それにしても、何で私は小説を読むかというと、素敵な物語との出会いを求めているんでしょうね
    何か精神的に自分のためになるものを求めている意味も含んでいるけど
    物語の中から自ら気付く事であって、自己啓発本に載っているような直接的に書かれているものではない
    なので、他者からの押しつけ的な自己啓発はノーサンキュー



    愛由の来歴についてはズルいなぁ
    人前にも関わらず泣いてしまったじゃないですか
    何というか、ここまで純真で真っ直ぐな子というのもそうそういないけど、それに近しいものは感じられるので
    あながち間違ってはいないのかもしれない


    西洋占星術に関しては、今回は「太陽星座」「月星座」「ASC(アセンダント)」がメイン
    太陽星座は自分の看板であり月星座は自分の素の部分
    星を詠むことで持って生まれた才能や本能、第一印象、外見的特徴も分かる
    自分を楽しく知る方法、自分の本当の願いを知ることが占星術ですかね

  • シリーズ2作目。途中うるうるしながら読了。
    元気のないときに癒される小説。占星術勉強したくなる。

  • 疲れた自分を癒したいときに読みたい1冊。

    ずっと心の底にいる違和感を感じてた自分がいます。
    仕事をしていても楽しいけど引っ掛かるものがある。

    この本を読んで「自分の本当の願いはなんだろう……。」
    と考えるきっかけになりました。

    原点に帰りたいときに読みたい!
    ワインを飲みながらゆったり読みたい!
    そんな1冊です。

  • 満月珈琲店シリーズ、2作目。
    2作目があることを知らず、3作目を先に読んでしまったが。

    「自分の本当の願いを知ること」
    願いは?と聞かれて、宝くじに当たりたい!と思うけれど、じゃー当たったらどうするの??
    貯金?旅行?そうじゃなくて、私の本当の願いって何だろう…。
    「お金は経験と引き換えができるチケット」
    今の私に、とても印象深く残った。

  • 満月珈琲シリーズ2作目。占星術の部分は難しい所もあるので、占星術を勉強して読んだらもっと面白いに違いない。1作目の登場人物から繋がってきているのも良い! 家族や自分自身のことだと、気持ちの疎通や寄り添う気持ちが「こうに違いない」と悪い方に思い込んでしまくことあるなぁ。占星術やスイーツが解す、素敵なシリーズ。

  • 前作同様、ほっこりと落ち着ける世界観で、巻頭のイラストも素敵です。
    夜寝る前の読書タイムにぴったりでした◎

    やっぱり読んでいると西洋占星術への興味がムクムクと湧いてきます。
    本格的に勉強してみたいなぁ。

    3作目も出ているようなので読むのが楽しみです(^^)

  • 普段、小説は電子書籍で買うことが多いのだけれど、このシリーズだけは紙でないと!と思う。
    なんたって、この本は桜田先生のキラキラとした、乙女心をくすぐる綺麗で愛らしい、夢のようなデザートのイラストとともに堪能する物語なのだから。
    このシリーズを読むときは、手元に大好きなお菓子と、ほっこりする飲み物、膝にはブランケットとかクッションとか、愛猫や愛犬に寄り添っていただく空間だと、なお至福だと思う。

    この本を読んで、月星座とかASCを思いっきり調べた。
    当たっているかどうかは分からない。
    当たっているといいな!という考えがどこかにあるから、きっとバイアスがかかってしまう。

    でも、紀元前から遡って飽きもせずにずーっとずーっと、人々が自分や人間を知るために研究された学問だと考えると奥が深い。
    人間誰しも、自分がどうとか、他の人がどうとか、自分がどうありたいのか探し続けてきたのだと思う。
    「本当の願いごと」を見つけること、ちょうど年末だし来年のことを考えてみようと思う。

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著者プロフィール

北海道出身、現在は京都在住。2013年にエブリスタ主催第二回電子書籍大賞を受賞し、デビュー。2016年「京都寺町三条のホームズ」で第4回京都本大賞を受賞。「京都寺町三条のホームズ」「京洛の森のアリス」「わが家は祇園の拝み屋さん」「満月珈琲店の星詠み」「京都船岡山アストロロジー」シリーズなど著書多数。

「2023年 『京都 梅咲菖蒲の嫁ぎ先』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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