満月珈琲店の星詠み~本当の願いごと~ (文春文庫 も 29-22)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167916381

感想・レビュー・書評

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  • 2021年2月文春文庫刊。プロローグのみ別冊文藝春秋2021年1月号から掲載。後は書下ろし。シリーズ2作目。主人公がリレーされる作りは前作と同じ。宝くじに当たるというのは、本当の願いごとじゃないというお話が出てきますが、なるほどそうだと納得しました。

  • 『満月珈琲店の星詠み〜本当の願いごと〜』望月麻衣さん

    1作目に引き続きの2作目!
    1作目で出てきた人たちの再登場がある。

    自分のために、自分の星を知りたいと思う。
    私の本当の願いって、なんなんだろう…と考えるきっかけになる。
    月星座調べてみた。太陽星座との組み合わせとかも出てきて、調べたら面白かった!

    犬のリンちゃん〜いい子すぎる。
    私も満月珈琲店行けたらいいな〜。

    【背表紙のあらすじ】
    満月珈琲店の三毛猫のマスターと星遣いの店員は、極上メニューと占星術で迷える人の心に寄り添う。結婚と仕事の間で揺れる聡美、父の死後、明るいいい子を演じてきた小雪、横暴な父のため家族がバラバラになった純子。彼女たちが自分の本当の願いに気がついた時ー。美しいイラストに着想を得た心温まる書き下ろし小説。


    【本文より】
    ・(マスター)自分を楽しく知る方法、それは自分の『本当の願い』を知ることです。
    ・「それってね、知っているようでいて、自分の中の奥底に隠してしまって、わからなくなっている人が多いものよ」
    ・(ヴィーナス)「『お金』というのは、実は『経験と引き換えができるチケット』なんです」
    ・『それまで積んだ徳を持って人は生まれ変わる。けれど、人とは思えない獣の所業をした者は動物に生まれ変わってしまう場合もある。けれど、その逆もあるの』
    ・彼女たちの本当の望みは『赦すこと』。
    ・それやっぱり、まずは自分を赦すことね。人を憎んでしまう妬んでしまう、誰かを赦せずにいる自分を赦してあげる。そうするとこの世の理(ことわり)のすべては鏡で、すべての始まりは自分だから、自分を赦すことで、他人も赦せるようになったりするのよ。だけど、それに気付かず堂々巡りしてしまう。

  • 今回も満月珈琲店の占星術で救われましたね。
    とても楽しく読みました。デザートもとても綺麗でおいしそうです。

  • 相変わらず、めっちゃわかりやすかったし、面白かった!!そして(泣いていなかったっていうより耐えましたが)泣ける話があって感動しました。
    占星術にも興味が湧いて少し触れたいっと思っています♪

  • 人から動物まで、マスターとご縁があってお願い事を頼む方々というのは、どういったタイミングで出逢っているのだろうと少しばかり気になり始めた。
    愛由ちゃんの前世の話と、小雪さんのお父さまには特大の暖かさを感じ、愛由ちゃんのおじいちゃんの話にも愛を感じ、関わる人への愛が溢れた物語だとしみじみ。

    月光のレモネード、とっても飲みたい。

  • 第二章と第三章は泣けた

  • 1冊目の満月珈琲店の雰囲気が
    かなり好みだったので、2冊目。

    前作の登場人物も
    うっすらと出てきて嬉しかった。

    どのメニューも本当に美味しそうで
    美しかった(*゚▽゚*)

    前作よりもオムニバス要素が強いように
    感じたのか、読みやすかった。

    前作は自分を知ることの大切さ、
    今作は自分の中の本当の願いごとを知る大切さが
    軸になってたかなと思った。

    本当の願いごと……
    結構考えさせられました。

    ほっこりしつつも
    動こう!と思える作品でした。

  • 一作目に続いて、迷いなく2作目を購入!

    私たちは、壮大な宇宙の中で生かされてるんだなぁと。だから、日常の悩みなんかチリの如くっていうよね。

    星読みができたら、生きていく上で優しい味方がついてくれるようなもの。
    自分を見つめ直す手立てにもなる。

    物語と満月珈琲店のスイーツとドリンクに心が柔らかくなった気分です。

    あたたかい涙が出ました。

    星読みの勉強をしてみよう。。。

  • 目から大量の水が…。゚(゚´Д`゚)゚。占星術の事は今一つ分かっていないけれどね(^^;)前巻のあの人も登場していて嬉しい♪

  • 月星座というのを初めて知りました。(又は聞いたことがあったかもしれませんが忘れてしまったのかも)月星座が示すものには普段自分ですらなかなか気が付かない本当に自分が願うことが秘められると言います。(ちなみに私も月星座を調べるサイトで調べてみたら天秤座でした。)
    過去の悲しみに囚われていたり、家族とのわだかまりに縛られていたりして、本当の自分の願いに気づかなかった主人公達が、満月珈琲店にベストタイミングで出会ってこれからの生き方に気づいていく物語。美しいイラスト。美しい物語。時にはこのような毒のない世界に浸って心を浄化することは必要だなぁ、としみじみ思いました。

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著者プロフィール

北海道出身、現在は京都在住。2013年にエブリスタ主催第二回電子書籍大賞を受賞し、デビュー。2016年「京都寺町三条のホームズ」で第4回京都本大賞を受賞。「京都寺町三条のホームズ」「京洛の森のアリス」「わが家は祇園の拝み屋さん」「満月珈琲店の星詠み」「京都船岡山アストロロジー」シリーズなど著書多数。

「2023年 『京都 梅咲菖蒲の嫁ぎ先』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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