あるキング

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198627799

感想・レビュー・書評

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  • 王になることを求められた、天才野球少年の物語。
    怖くもあり、辛くもあり、悲しくもあった。

    ところどころ伊坂さんらしさを感じるところはあったけど、
    全体的には、今までにないような伊坂作品でした。
    そこが新鮮とも思ったけど、
    物足りなさを感じる人もいるかも。

  • 「誰も読んだいことのない伝記を書いてみました」と著者が言う、筆者としては新しいスタイル(伝記?)の作品。読み始めると独特な雰囲気に駆られて次々にページを捲ってしまうのは著者の作品群と共通であるが、スタイルの特殊性からか著者の心境の変化か、違った雰囲気も備えている。個人的には洒脱でリズム感あふれる会話の妙があまり感じられないのが残念というか、著者に寄せる大きな期待からすれば少々物足りなく感じてしまった。

  • 誰?
    あー。

  • 山田王求。
    彼は、王として生まれ、王として育てられた。

    仙醍キングスの熱烈的ファンの両親によって、野球選手になるために、行きすぎたくらいの情熱を受け、育てられる。
    しかし、強くなり過ぎた彼は避けられるようになり…

    伝記のように様々な人の視点で語られるが、黒ずくめの三人の女性が出てきたり、緑の獣が出てきたりし、異世界の話であるように感じる。
    年齢毎に出来事が書かれているため、話のテンポはよく、引き込まれていくのだが、話の主題がイマイチ掴みきれなかった。

  • ・完全版、少なくとも最後の文庫版は読んでみたい。
     その評価分を残すための☆4つ。
    ・野球小説とは思わないほうがいい。
     天才を分かり易く描く手段に過ぎない・・・と思う。
    ・伊坂作品初読みには絶対むかない・・・と思う。

  • なるほど、伊坂さんにしかこういうの書けないだろうな、という面白さはあった。
    だが、あまりにも傍観的というか天の視点なので、感情移入する場面はなく、淡々と話が進んでいくだけだった。超越は虚無と表裏一体だ。
    伊坂さんの印象はどれを読んでも超絶技巧派のスーパーライトフライ級だな。
    いや、悪い意味ではなく。

  • 伊坂さんらしくない作品。
    一種の童話的な感覚もあり、現実味もあり。そんな伊坂さんもすてき。

    語り手の設定がおもしろい!

  • 2016.11.23読了。

    今までの作品にない疾走感だった。細かな伏線はあったにせよ、張りめぐらせる感はなく、ただまっすぐに王求の物語だった。

    伊坂さんが野球の話を書いたらこうなるのかという感じ。

    相当にフィクションなのだけれど、親、努力、才能とすべての要素が絡み合ったらば、王求が生まれるのかとも思えなくはない。

    ある種爽やかで、また陰鬱な不思議な話であったが、とにかく一気に読み終えてしまった。異質な伊坂作品として記憶されることだろう。

  • 伊坂幸太郎ぽくない。読めたけど面白いのかそうでないのかわからなかった。

  • マクベス読んでないとよくわからん。。

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著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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