生きるぼくら (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (423ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198940140

感想・レビュー・書評

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  • 読み終わって機械ではなくひとの手で握られたおにぎりが食べたくなりました。そして食を日本古来のものに変えるだけで温かい活力が湧いてきます。焼鮭とかお漬物と白米という程度ですが。そして最近、最新のスマートフォンに更新するのをやめてバッテリー交換にとどめたり、スマホでニュースを読むのをやめたりと前のように何かを追うことをすこーしずつやめ始めています。一足飛びに地方でのスローライフには飛び込む勇気はなく、それを続けることが自分らしいとも思えないけれどやはり脳が中毒になるようなものは食べものも含め少しずつやめるようになってきました。昔は好きだったファストフードも今はあまり欲さないようになってきたし。人と自然に囲まれて過ごす体験をこの先も振り返ることができるように別に贅沢なということではなく暮らしていきたいなと思います。

  • いっき読みです。 
    人生のお母さんがすごい人だと思います。父親のことがもう少し知りたかったかな。

  • 東山魁夷さんの絵が表紙になっているのに惹かれて手に取った本。
    ひきこもりだった人生が、周りのカッコイイ大人たちに支えられながら、自分自身もカッコイイ大人へと、稲と一緒に生長していく姿が読んでいてとてもほっこりした。
    おにぎりが食べたくなる本。
    久しぶりに母の握ったおにぎりが食べたくなった。

  • 読後、こんなにも希望に満ち溢れ胸がいっぱいになった小説は初めてかもしれない。マーサおばあちゃんに会いに、また何度も読み返したいと思った。

    マーサおばあちゃんの好きな風景を私もみてみたいと思い、YouTubeで夏の御射鹿池の映像を観た。息を呑むほど美しい風景だった。この風景に出逢わせていただいたこと、原田マハさんに感謝したい。

  • 主人公の人生は米作りを通して、自然に備わっている生き物としての本能、すなわち、生きることをやめない力を信じ、成長していく過程がとても良かった。
    人生やつぼみを支える周りの大人たちがとても素敵。所々に心があたたかくなるフレーズが散りばめられており、何度も目頭が熱くなりました。
    そっと優しく背中を押してくれる作品です。

  • 全日本人に読んでほしい!
    まぁ、こんなふうに簡単にはいかないだろうけど子どもも大人も、介護に苦しんでいる方も農家の方も、ひきこもりやそれを見守る家族の方、みんなに読んでほしい。
    何かのきっかけになるような気がします。

    日本人の良さと、今日本が抱えている問題が上手く描かれている作品だと思いました。
    人ってなんだかんだ言ってこうやってみんな繋がってるんだよなー

    本当にあたたかい作品でした。

  • 少々重たい、苦しい出だしだったので
    読み始めは辛かったが、主人公の成長や周りの人の言葉に元気をもらった。

  • 主人公が精神的に成長していく過程が機微に描かれていたのがとても良かった。お母さんに対して感謝することも特になく、お母さんと干渉せずに引きこもっていた主人公が、蓼科での生活を経て、最後はお母さんに感謝を伝えて、自分たちが作ったおにぎりを持っていくところにはウルウルしました。終わり方とっても好きです。登場人物が皆いい人で、心が温まりました。お米食べたくなっちゃいました。

  • いじめや引きこもり、介護という重い内容だが、登場する人達の優しさや希望で心が温まる小説。蓼科の美しい景色が描かれていて、特に御射鹿池には行ってみたくなった。「自然の田んぼ」のお米で作ったおにぎりも食べてみたくなる。おばあちゃんがつぼみのことを誰なのか聞いた時に、人生が「あの子は.....おれの、大切な人です」「おれの大切な家族です」と言った言葉が心に残った。

    • まいけるさん
      強い影響を受けて今読んでます。
      ありがとうございます。
      強い影響を受けて今読んでます。
      ありがとうございます。
      2023/12/11
  • 引きこもりの母子家庭の息子「人生」を、疲れ果てた母親が見限って出て行くところから物語は始まる。
    引きこもった事情、母子家庭の事情、色々な事情がある。
    一通の年賀状から、父方のばあちゃんのところにいく人生。自分に諦め、自信を失った彼が、さまざまな人の良心、助けなどの優しさに触れ、自分を取り戻して行く。
    一つ一つの話が丁寧に物語に繋がって、温かみに溢れた話になっている。
    最後の方はティッシュと本の往復だった。本当にいい話だった。原田マハさん、ありがとう。

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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