作品紹介・あらすじ
六道の辻に棲む鬼を見、使役する能力を持つ矢背家――。ところが、その家系に生まれた大学生の鴇守は、大の鬼嫌い! 異形の鬼たちに恐れおののいては能力を恨む日々だ。そんな鴇守の相棒は、体長40cmの小鬼・夜刀。幼なじみ兼親友の夜刀は、鴇守を大好きと言って憚らない。鴇守の服に潜り込んではセクハラ三昧の夜刀を叱りながら、小さな任務を請け負う平和な日々――ところがある日、鬼を狩る退魔師・星合と出会い、夜刀の真実を指摘されて…!?
感想・レビュー・書評
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ファンタジー。鬼×鬼使い
次第に鬼使いの生まれなくなった一族に鬼使いとして生まれた鴇守。家族の期待は大きく、立派な鬼使いになるよう言い聞かせられてきた。
しかし鴇守からすれば幼い頃から恐ろしい鬼が見え、それが周囲をうろついており、恐怖心しかなかった。
そんな鴇守が契約したのは小さな40センチほどの小鬼の夜刀だった。周囲には失望されても鴇守は大好きな夜刀と分相応な暮らしで満足していたが…
色んな関係性があると思いますが、ここの2人はラブラブ両思いながら、好きの気持ちですれ違ってます。夜刀は触りたくて仕方ないんだけど、鴇守は小さな夜刀にさらさらそんな気はなく、夜刀の秘密を知って変化が起こる感じ。
なかなか面白かったです
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鬼×鬼使い
鬼を怖がってて、これでどうやって親しくなるんだろうと思っていましたが、なんかアッサリ解決w
タイトルに鬼の王って書いてあるから王なんですかねぇ
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鬼が絶対の忠誠を誓う「鬼使い」と、使役される鬼の関係がとてもユニーク。ただの人外じゃなくて、鬼が鬼使いに一目惚れして、執着しまくる関係性も良い感じ。全体的な世界観はとても好き。
ただし、世界観に凝りすぎて、物語のかなりの部分をその説明に割かなくてはいけないので、なかなか本題に入らなかったり、後からそういうルールなの!?と分かったり、ちょっと読んでてテンポが良くないのが惜しい。
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鬼を使役する能力を持つ矢背家。一族最年少の鬼使い・鴇守と相棒の鬼・夜刀。最初の方はいまいち鴇守に魅力を感じられずなかなか読み進まなかったんですが、一族の裏切り者・紅要が出てきた後半は面白かった。ただイキナリの登場だったので、伏線とかあった?って思ったけど… 夜刀は、たまに思考は鬼なんだなぁという時もありますが、鴇守大好きっ子な単純なワンコで好きでした。活躍はあまりしてないけど退魔師・星合がわりとお気に入り♪
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和風ファンタジーものだけど、とても読みやすく面白かったです。
鬼使いと使役鬼や一族の説明の部分などがわりと長かったけど、そんなに複雑じゃなかったので。
鬼の夜刀が主人公を好きでたまらなくて大切にしているのがとても分かりやすくて好きでした。
力が弱くて気も弱かった鴇守が最後に急に目覚めたのも爽快で楽しかったです。
あと、最後のエロも結構好きでした。
絶倫でテクニシャンでちょっと強引なんだけど優しい攻めっていいよね・・・。
続編がもうすぐ出るんですね!そちらも読みたいです。
石田要さんの挿絵は美しくて合っていましたね。
口絵がとても可愛らしかったです。
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とっても面白かった!
突飛な設定と弾けている攻キャラ…にも関わらず、躓くところなくスイスイ読めたのは、高尾さんの丁寧な文体によるところが大きい。反対にキャラは地の文の緻密さにそぐわないからりとした大胆な性格と言動とで話を盛り上げ、読んでいてとても楽しかった。BLらしい萌えもあり。
久しぶりに、素直に楽しかった!機会があったらぜひ続きを…!と思える本でした。
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【別置/請求記号】 CB/913.6/タ
【資料ID】 1001012342
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可愛い執着攻と、臆病バンビ受という印象でした。
鬼を使役するという立場上、受の方が強気ではありますが、
肝心なところではしっかりと攻が受を守るという構図が
バランスよかったと思います。
王道展開なので、設定以外は正直目新しさはありません。
ですが、攻の性格がとても健気で一途で、執着というよりは、
ご主人様に構って欲しくて仕方がない犬という感じです。
若干のおっさんくささと、変態ちっくなストーカーっぷりが
際立ってますが、その辺りはご愛嬌。
逆に受の性格が女々しすぎてイライラしてしまったので、
攻の設定が面白いだけに残念な気がします。
後半、攻の血を取り入れたことにより、少し攻撃的な性格も
垣間見えますが、全体通して弱気、泣き虫、臆病バンビです。
鬼を問答無用で惹きつけるフェロモンがあるそうですが、
人間目線から見るとあまり魅力を感じません。
わかりやすいストーリーなので、ファンタジー設定では
ありますが、非常に読みやすく楽しめました。
欲を言えば、もう少し鬼使いという設定を活かした話が
読めたら良かったなと思います。
一族も沢山登場してますが、上澄みさらっただけの登場
だったので、もっと物語の展開が広がると思ってた分、
肩すかし食らいました。
個人的には退魔師の星合の方が気になったので、こちらで
スピンオフを読んでみたい。
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鬼使いの受けに一目惚れしたストーカーな攻めの鬼。のっけから一寸法師サイズの小鬼が寝起きの受けを弄りまくってて唐突過ぎると弱冠ビビる((((^^;)しかし本番は最後まで持ち越しという肩透かし。本筋の話も、十代向けのラノベな感じでさして興味もそそらずに終わってしまった。鬼=虎のパンツなノリ。
著者プロフィール
高尾理一 Riichi Takao
コミカライズというご褒美のターンが回ってきた!
歓喜や感動、いろんなものが溢れでてきて止まりません。続きが気になる方は小説にて読めますので、よろしくお願いします。
「2019年 『天狗の嫁取り』 で使われていた紹介文から引用しています。」
高尾理一の作品
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