オンノジ (ヤングチャンピオン・コミックス) (ヤングチャンピオンコミックス)

著者 :
  • 秋田書店
4.14
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本棚登録 : 476
感想 : 58
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784253142946

感想・レビュー・書評

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  • 好き。まだ2月ですが、今年一番かもしれない。
    誰にも教えたくないなぁ。

    可笑しくて、ちよっぴり苦しくて、ロマンティックでシュールでホット。ふふふ。好き。起承転結のきっちりある話が好みなので、気に入りました。こちらの起、承、転、結、には全てに【そうくるか!】な驚きがあり、飽きない。哲学?SF?でもやっぱりギャクなんだろうなー。この位の軽さでギャグ漫画で、そこがイイね。心地よい混沌。肌に合う。

  • ファンタジー。

    合わない人もいるかもな。

    私には、合った。
    若葉のうぶげのような、繊細なアンテナを感じた。
    このうぶげが、読後にやさしい匂いを残す。

  • 既視感がある。子供の頃遊んでた時の気持ちとか、妄想とか、たくさん思い出した。
    シュールなギャグだけでなく、ほんのり切ない風味や恋愛要素もあって、それがいいスパイスになっている。

  • 絵柄も感性も初期サイバラを彷彿とさせるが、もっとインテリな作者だろう。
    考えないで描いてるところ、じっくり考えてるところ、叙情的なところが混じって、良い読後感。

  • 好きすぎる!!
    読み終わった後にも、色んな場面が頭の中に次々浮かんでくる。
    「そういうのあるある」だったり「あはは、下らな〜い」の笑いの間に「ああ、そうだったんだ」ってハッと気付かされたり、切なくさせられたり。大切な事が全部つまってる漫画だと思う。
    夢の中で塀から落ちてしまうハンプティダンプティを、塀の向うでオンノジが受け止めてくれたから、大丈夫だって思えるって本当に素晴らしい。
    個人的に、オンノジとミヤコが飛行機の中で星を見る場面が大好きで、何度も読んでしまう。懐かしいような、切ないような、孤独で、でも美しい。
    みんなに勧めたい。

  •  ネルヤの小林さんがオススメしていたので購入。1人と1羽しかいない世界で動き続ける毎日を描いた作品。

     当たり前のように続く毎日。自分以外誰もいない不思議な世界で巡りあった1人と1羽。不安に駆られることも、くだらないことで笑いあったときも、意味不明なものに出会った時も自分以外の誰かがいたからこそ生き続けられた。ただ無作為に一連の行動を描いているように見えて、自分以外の誰かがいて、その毎日が続いていく楽しさや嬉しさを描いていた面白い作品でした。

     世界の変化についていくのは大変ですが、漠然としていても明日はくるもので、そんな毎日をのらりくらいや危なげにでも歩いていければなぁと思える作品でした。面白かった。

  • 「漂流教室」の進化系。ワタシとアナタの進化した未来。すごいな。

  • 誰も居なくなった世界でボケをかましたり、ツッコミをいれたり、言葉遊びを繰り出したりとちょこまかと忙しなく動くミヤコが可愛かった。絵柄はそれ程巧くはないけど、この愛着溢れるキャラ造形がなんとも。世界を明るく灯すミヤコだが、時折入る不安が哀愁の呼び水として非日常に揺り戻される切なさが胸を突き刺す。純愛と哀愁の入り混じった笑いに産み出されたこの2人が示した世界がラストにはとても愛おしいものに思えてきた。あなたが居るだけで御の字。

  • ナンセンスな思考実験ギャグで進むミヤコひとりのパートからオンノジとの暮らしが始まって物語がどんどんリリカルに進む。
    自分は酢めし疑獄で衝撃を受け、作風がキャラものに移行していったところで離脱したくちなので、前半が圧倒的に好みなんだけど、ひとつの作品としての完成度で、マンガ家として格が上がったんだなとわかる。(10年以上前の作品を今さら読んでますが…)

  • 世界に人がいなくなるという不条理に、さらに奇妙なギャグが入ってきたりするのであまり好きでない人もいると思う(特に前半)。
    しかし、キャラクターたちがこの世界で日常を楽しんだり落ち込んだりといったところをみていると、妙に共感してしまう。
    ワケのわからない世界をどう生きていくのか、考えさせられる。

    子供のころ、明日世界がおわったらとか、ほかの人が誰もいなくなったらとか、そんな妄想をしていた人には楽しめるのかもしれない。
    あと、中学時代孤独にすごしていた人には刺さりそう。

    日常がずっと続く、世界は広いといったことに実感を持てない子供時代に戻ったような、ノスタルジックな気分にさせられる作品だった。

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著者プロフィール

代表作『バーナード嬢曰く。』『鬱ごはん』『銀河の死なない子供たちへ』『オンノジ』『ヨルとネル』など多数。2014年に第18回手塚治虫文化賞・短編賞を受賞。2016年10月には『バーナード嬢曰く。』がアニメ化される。

「2019年 『ハナコ@ラバトリー 新装版(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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