紋切型社会――言葉で固まる現代を解きほぐす

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  • 朝日出版社
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感想 : 110
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784255008349

感想・レビュー・書評

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  • 少し、例えが分かりにくい所があったけど、いろんなタブーを、はっきり言ってくれていて、面白かった。
    情熱大陸は日曜昼にやって、ノンフィクションを夜に!
    語尾はコスプレ、東大話法、、、共感した。

  • 『一冊の本』に今年の1月まで連載されていた「わかりやすさの罪」を愛読していたので、同様の切れ味の素晴らしい爽快な書きっぷりを堪能できた.「"泣ける"と話題のバラード」でプレスリリースの中身のなさを指摘しており、それをまた使いまわす輩が跋扈している現状を批判している.そうだ、プレスリリースの中身のなさはわかっているので読む奴はいないだろう.「誤解を恐れずに言えば」で東大話法の虚しさを指摘しているが、国会では頻出している.御用記者は批判しなくなっているので、言う方もその空気をつかんでのさばっているのだ.こんなことがまかり通ることは、ほどなく解消すると予測している.「そうは言っても男は」で風俗利用推薦の橋下発言に「男もバカにしている」と批判した新聞記事がいた由.まだ大丈夫だ、日本は.

  • 「あらがう言説」。根拠のない「空気」を捏造し続けているネット・メディアの嵐の中で、いったい誰がこの情況に「NO」を突き付けるのか。正面から、実に「KY」な位置取りと意表を突く論旨でレジスタンスする面倒臭いヤツ。こんなヤツを待っていた。「あらがい」続けて生き延びてほしい。
     https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202003220000/

  • お金のバラマキで人は救われる。面白くなる。
    人をもう褒める目線でしか見ない。
    排便など人のものが見えないものは怖い。

    ①みんなが了解していない言葉がある。

    ②個の力をみんなで共有した結果、いつのまにか個が消えてしまう。

    ③承認をもらうための言葉

    大きくないと小さいの意味は違う?

    会社ではなく自分の責任。

    英語に語尾はない。
    言葉のコスプレ。
    直接的でない時代。

    直接的にハッピーに向かう。
    消費される言葉。

  • はじめはなんだかゆる〜い社会批判かと思いきや、どうしてどうして。独特の比喩や例示で、しっかりと社会批判している。軽い気持ちで読んでいたら、おおっと!となる。優しい当りで手厳しい批評、とても興味深い。もっと読みたくなる。

  • 09国益を損なうことになる の章を
    2019年の選挙の前までに色んな人に読んで貰いたい

    私は武田さんの考えがとても好きです。

    2、3回読まないとって思ったこの作品。

  • 回転早い、裏付けなく展開する話には関心も感心も持てず

  • あちこち言及しながら転がってゆくスピード感のある文章なので、読んでいてもどうにも落ち着かないのである。
    もう少し、頭の悪い人の手を取ってゆっくり伴走してくれるような優しさがほしい。

    最後の章で触れる竹中労さんや本田靖春さんの本もぜひ読んでみたい。

  • 小田嶋隆っぽいテイストのエッセイ。他のものも読んでみたい。

  • 日本は定型が大好きである。
    言葉も例にもれず、その本来の多様性とは裏腹に、一義的に用いるのが通例だ。
    そしてその言葉の不寛容さは、思想の不寛容さにつながっていく。もっと言葉を自由に多様にするべきだろう。

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著者プロフィール

1982年、東京都生まれ。出版社勤務を経て、2014年よりライターに。近年ではラジオパーソナリティーも務める。
『紋切型社会――言葉で固まる現代社会を解きほぐす』(朝日出版社)で第25回Bunkamuraドゥマゴ文学賞などを受賞。他の著書に『日本の気配』(晶文社、のちにちくま文庫)、『マチズモを削り取れ』(集英社)などがある。

「2022年 『べつに怒ってない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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