注文の多い宿泊客 (ランダムハウス講談社文庫)

  • 武田ランダムハウスジャパン
3.10
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784270102077

作品紹介・あらすじ

美しく静かなクランベリー島で、小さな朝食付きホテルをはじめたナタリー。経営は崖っぷちながら、お手製の朝食とお菓子は絶品と大評判。ところが、島にリゾート開発の魔の手が迫り、このままではナタリーの宿も潰されることに。なんとかして食い止めなければ!そう思った矢先、岸壁で開発会社社長が遺体となって発見された。開発に猛反対していたナタリーは真っ先に疑われてしまい…!?B&Bのオーナーが、泡立て器を片手に名推理するシリーズ第1弾。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で。
    コージーミステリーなので、もっと軽い話かと思ったら結構主人公に対するあたりが強くてつらくて断念。猫も全然活躍しないし。というか、お客さんのセリフじゃないけどネコが食堂に居ていいのかな?まぁ厨房に勝手に客が入ってくるのもどうかと思うけど。

    それにしてもクッキージャーシリーズのヒロインも銀行口座が300ドルを切るとか書いてあって、それしか貯金無いの?と思いましたが、このヒロインも同じような金額の貯蓄しかなく、これが(当時の)アメリカのメイン州あたりの平均なのかな、なんて思ってしまいました。まぁでも食費は安そうですよね。日本で目いっぱい買って2万とかかかるところが2、30ドル程度なのかもしれない。とはいえ300ドルで大丈夫なんだろうか…

    それにしても貯金は無く、客足もなく、居るのは仕事に対してあまり意欲的でないティーンエイジャーと、ゴシップ好きな友人と、彼女を疑う警察とかで読んでいてつらい… せめて会合に持っていく持ち寄りクッキーぐらいどこかで経費で落とせないの?とか思いましたがそういう考えはないんだろうなぁ。その辺りはクリスチャン気質なのかもしれませんが。

  • 自然が多く残っている島でB&Bを経営するナタリー。
    なんかのんびりした感じの島で、こんなところでのんびりと過ごせたらいいだろうなぁ。

  • 【あらすじ】
    美しく静かなクランベリー島で、小さな朝食付きホテルをはじめたナタリー。経営は崖っぷちながら、お手製の朝食とお菓子は絶品と大評判。ところが、島にリゾート開発の魔の手が迫り、このままではナタリーの宿も潰されることに。なんとかして食い止めなければ!そう思った矢先、岸壁で開発会社社長が遺体となって発見された。開発に猛反対していたナタリーは真っ先に疑われてしまい…!?B&Bのオーナーが、泡立て器を片手に名推理するシリーズ第1弾。

    【感想】

  • よくある巻き込まれ量産型コージーミステリなので、突っ込み所は多いけどふつう。
    この辺は出てくる美味しい物を楽しむのが吉な気がします。
    舞台背景はすごく良いんだけど、主人公の行動に納得がいかない!
    敷地内に保安官が間借りしてて仲も良好なのに、夜中に不審者に侵入されて殴られてなんでその場で報告しに行かないかな?とか…。わりと怪我多いのに無頓着すぎる。
    自業自得が多すぎて、怪我してもあんまり同情しかねる。
    ま、出てくる料理は美味しそうです。
    特にクラムチャウダー。
    トマト味のマンハッタンスタイルじゃなくて、クリーミーなニューイングランドスタイルのクラムチャウダー!
    本式だから多分、ホンビノスガイのクラムチャウダーよね…。
    料理に関してはアメリカが舞台だと、比較的想像がつくものが多いので良いですね。
    イギリスは結構理解に苦しむ料理も出たりしますし。

  • 島でホテルを経営する30代女性がヒロインのシリーズ。
    明るい雰囲気です。

    ナタリー・バーンズは、憧れのクランベリー島の古い家を買い、「グレイ・ホエール・イン」と名づけたB&B(ベッド・アンド・ブレックファスト)を始めて3ヶ月。
    テキサスでは公園野生動物局に勤めていたが、島に魅せられ、辞めて移り住んだのだ。
    姪(姉の娘)グウェンが手伝いに滞在し、絵の勉強にも通っている。ほっそりと綺麗で、いかにも若い。

    朝は頭が働くようにまず甘いものを食べるのがアメリカ流なんだそう。
    次々においしそうなものが出てきます。これ、毎朝は危険すぎる‥?!
    ナタリーは料理上手で働き者だが、夏のシーズンを前にまだ経営は軌道に乗っていない。
    小屋を貸しているジョンは保安官で、流木の芸術家でもあり、ほのかに心が通い、だんだんいい関係が期待できそう。
    島で唯一つの食料雑貨店のオーナー、シャーリーンは情報通で、いい友達。
    アジサシを保護する会も一緒にやっている。

    クランベリー島はアメリカ北東部、カナダに近いところにある風光明媚な島。
    すぐ隣に巨大ゴルフリゾートを建設する計画が持ち上がり、社長のバーナード・カッツがインに宿泊している。
    リゾート建設に反対なナタリーは複雑な気持ち。
    バーナードが崖から落ちたのを発見してしまい、ナタリーに疑いが。
    新参者だからよけいに不審な目で見られてしまう。
    慣れない土地で右往左往しながら、犯人探しに突っ走ることに。

    楽しく読める材料はあり、まずまず気楽に読めます。
    ヒロインの怪我が多すぎるのがちょっと気の毒ですね~。
    自然の多い土地は、そういう危険もいっぱい?!

    著者は広報ライターの経験の後、2006年に本書で作家デビュー。
    テキサス州在住。
    夫と子供とともに、メイン州などの多くの島で夏を過ごした経験があるそう。

  • 最近こういうの増えたな~なんて思いながらも楽しめるので良いかな、可愛らしい美味しいコージーミステリ。これといって目新しさも無いしミステリとしてもイマイチなんだけど、装丁や島の雰囲気なんかは好きだな。

  • 「朝食のおいしいB&B」シリーズ1作目。
    公務員を辞め、その退職金でB&Bを始めたナタリーは、客足が伸びないことに不安を感じつつも島での生活に満足していた。そこに、島のリゾート開発も目指すカッツが訪れナタリーのインに宿泊をする。とりあえずの収入とのジレンマに悩みながらナタリーはもてなすが、
    カッツは認可が下りた後にはナタリーのインを駐車場にする予定であることを知る。そして、島での住民投票が行われカッツが勝利を収めた後、ナタリーは崖下で死んでいるカッツを発見する。

    決してポップな文体ではないのだが、島の空気を感じさせる軽やかな文体で話が進む。
    犯人はまあ予想通りで謎解きとしては物足りないが、リゾートのビーチで読むにはいいかも。

  • 紹介:ミステリマガジン 2011年12月 P.19

  • 【ネタバレ要素:高】
    巻末にレシピが載ってるのが気になって借りた。
    が、とってもアメリカンなので作ってみる気にすらならない。
    砂糖とバターの分量が日本人的に有り得ない。
    まぁ翻訳小説なんだからこれは仕方ないよね…。

    登場人物にいまいち魅力がない。
    主人公の行動がどうにも頭が悪い。
    敢えて疑われたいとしか思えないようなことばかりしている…。
    殺された人の部屋に忍び込んで家捜しして、
    手袋すらしてないとかこんな迷探偵役は初めて見た。
    あまりにも怠慢な刑事に目を付けられたとはいえ、
    自分の疑いを晴らすどころか自分で自分の首絞めてばかり。
    挙句、犯人じゃないかとか考えてたのは全部ハズレで
    証拠物件見つけたときに「見たな!」ってな感じで勝手に犯人が出てきちゃうだけというお粗末な結末。
    全体的に面白くなかった。

    ここからは本自体の内容と関係ないが、
    翻訳者によってはもっとすんなり読めるかもしれないと思う。
    明らかに訳のおかしい所がある。
    (おかしいというか直訳すぎて日本語としておかしい)
    (原文を読んでなくても「こう書いてあったのをそのまま訳したな」と感じる文章がある)
    もうちょっと生きた日本語にできなかったんだろうか。
    前書きや後書きの著者本人の言葉なんて
    女性作家なら「~だわ!」男性作家なら「~なんだ!」「~だぜ!」
    どうしてそんな馬鹿っぽい訳になるのか理解に苦しむ。
    英語特有のストレートな表現や日本語の文章にはあまりない「!」付きの文は、かならずしも口語で訳せということではないと思うんだが。

  • 朝食のおいしいB&Bシリーズ1作目。海の見える小さな宿を経営する女の人の話。

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