幽霊探偵と銀幕のヒロイン―ミステリ書店 (ランダムハウス講談社文庫 キ2-4)
- 武田ランダムハウスジャパン (2008年10月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784270102411
作品紹介・あらすじ
閉鎖された映画館が、長い時を経てリニューアル・オープン。記念に映画祭が開かれ、多くの映画関係者が招かれた。なかでも主役は伝説の大女優ヘッダ-かつて、愛憎劇の果てに起きた殺人事件により、映画界を追われた魔性の女。そして今ふたたび、彼女の周りで血が流れることに。はたして往年の大女優は稀代の悪女?それとも悲劇のヒロイン!?六十年前、殺害現場を目撃した幽霊探偵と、書店主ペネロピーが真相を探る。
感想・レビュー・書評
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長らく閉鎖されていた映画館がリニューアルオープン。記念の映画祭が開催され、往年の大女優を含む映画関係者が招待された。
そんな中、映画館でスピーカーの落下事故が起きる。その事故を皮切りに、関係者が次々に死んでいく。
ペネロピーはジャックの力を借りて捜査に乗り出す。
撮影所の風景とか、乗ってる車とかがサンセット大通りみたいだな~と思っていたら、サンセット大通りからいくつか引用されてましたね。
昔の映画のポスターがいっぱい出てきて楽しい。ほとんど知らないけど。
今回のジャックの事件は、いつもと違って未解決事件。
ジャックも気付かなかった部分にペネロピーが気付いて、60年越しに解決。
近隣住民のみんなで知恵を出し合って解決するシリーズなのも面白い。
ちょっとは成長してるけど、ジャックに認められるのはまだまだかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
コミュニティみんなで推理するってのもいいなぁ。
飛び抜けて有能なキャラクタがいないのがこのシリーズの魅力なんだと思う。
映画の話も楽しかった。 -
相変わらず察しは悪いし迂闊だけど、ペネロピーも成長してきたかな?息子君も。
それにしても書店、よく事件現場になるこった(笑。
シダーズ署長に対する印象もちょっと変わったかな。良い方に。 -
ペネロピ―の幼馴染ブレイナートが長年温めてきた映画館再生プロジェクトがついに完成。オープンイベントで起こる事件。ジャックとペネロピ―のコンビが謎をとく。
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シリーズ4作目ということだけど、読んだのはこれが初めて。だからなんで幽霊探偵なのかとか、ヒロインとどうして話ができるのとか、そういう基本的なことが「はあ?」な感じだったけど、でも知らなくても気軽に読める。今後この二人はもっと親しくなっていくのかな。
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ミステリ書店シリーズ4作目。
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幽霊探偵ジャックと女書店主ペネロピーが活躍するシリーズの4作目。
長く閉鎖されていた町の小さな映画館がリニューアルオープンされ、記念の映画祭が催されることに。そこへ様々な映画関係者が招かれたのだが、ある映画史研究家が事故で亡くなっってしまう。
しかしペネロピーは、前日のスピーカー落下事故や映画史研究家のホテルの部屋が荒らされたことなどから、事故ではなく殺人事件ではないかと疑い、調査を始めることに……。
だんだんジャックとペネロピーの仲が深まっていく(?)ことが心配です。
どんなにイイ男だとしてもジャックは幽霊……。いいのかなあ?
それと、ジャックの過去へ行くことも、ちょっとご都合な展開すぎますよね。何故か中途半端にリアルだし。ジャックの記憶で作られた過去なのに。
まあ、多少気になる点はあるにしても、わりに読みやすく楽しめるシリーズです。 -
往年の大女優を招いての映画祭、っていう話で、フィルム・ノワールといわれる映画がたくさん出てくる。わたしはほとんどわからなかったけど。主人公の書店も映画祭にあわせて本のイベントをするんだけれど、今回、書店はそれほど関係なかったような。もうちょっと書店ならではの話(ってどんな話だ)だといいな。あと、これは困ったことだが、なんだかあんまり幽霊探偵のことが好きになれない・・・・・・。おもしろくなかったわけじゃないけれど・・・・・・。