寿フォーエバー

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 386
感想 : 89
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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309020563

感想・レビュー・書評

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  • お仕事小説、今回はウエディングプランナー!

    社長のダサいセンスが100%反映された結婚専門式場「寿樹殿」で働く井倉靖子。
    入社4年目にも関わらず、300人規模の豪勢な結婚式を任されることに…。
    喧嘩ばかりで決め事が先に進まない新郎新婦や個性的な同僚に振り回され、毎日がドタバタ。
    そんな中近所にハイセンスな結婚式場ができてしまい…。
    「寿樹殿」は、靖子は、この業界で生き残れるのか?!

    現実的に考えたら
    こんな式場、すぐにつぶれてしまうんでしょうけど、
    そこはフィクションですので、ご愛嬌。
    ウェディングプランナーって華々しいお仕事のように感じますが
    人(のわがまま)に直に接する大変なお仕事ですね…。私には無理です―。

    前任者の福原さんとか、ライバル式場との戦いとか、
    深堀できそうなネタはたくさんあるのに、あっさり終わってしまった。
    金額交渉時のプランナーの内心とかもほしいよ。笑

    靖子が同僚のカニ平さんに注意シーンがあるのですが、
    自分が注意されているようで、刺さりました。
    「(前略)一言でいえば、中途半端なんですよ。
     これぐらいしておけば、あとはどうにかなるという具合に、
     仕事を切りあげてしまうことが多い。
     要するに詰めが甘くて、自分に甘いんです。
     ちがいますか」
    「どれだけ多くの仕事をこなしたところで、
     その中途半端さを改めない限り、
     成果があがらないどころか、
     やがては大きなミスに繋がりかねません。(後略)」

    私もぐうの音も出ないよ。
    靖子は徐々に解決できたけど、私はその糸口もまだ見つかっていないよ。。。。

    この本、『凸凹デイズ』のあの4人が出てきます!
    凹組は手広く仕事やってんなー。

  • バブル時代に建てられたような、やや時代遅れの結婚式場で働くアラサーの靖子。ライバル会場の偵察に行ったり、300人規模の大結婚式の担当になったり、忙しさの中自身の婚活はどうなるのか…!?

    ちょうどウェディングフェアを巡り始めた頃に読んだので、色々感慨深い。

  • 靖子の心の声がおもしろい!個性的なキャラがたくさんいて楽しく読めた。初っ端のハリー&メロロンの会話が好き。ハイソックスちゃんの真似をするシーンも笑えた。靖子の恋が上手くいくといいな。凸凹デイズを先に読むべきだったかな?

  • 14/11/25

    バブル風な結婚式場で働く靖子さんのお話。
    仕事の詰めが甘くて注意されたり、打合せ中にイチャイチャするカップルにウンザリしたり、楽しみにしていた合コンが流れて意気消沈したり。

    軽くて明るい一冊で読みやすい。
    主人公も親しみやすい。
    でもそれだけで特に得るものなし。

  • 靖子の仕事をがんばる姿に感情移入しながら楽しく読めました。

    仕事を精一杯がんばりたい。
    けど、時にはうまくいかないことや失敗もある。
    恋だってしたい。
    でも、なかなかうまくいかない。

    きれいなハッピーエンドストーリーではないところがリアルで、感情移入しやすく、すごくいいなと思いました♡

  • 初読みの作家さん。
    どちらかというと軽いタッチで愉快に進む。
    靖子が中途半端だなと思っていたら見事にカニ平さんに指摘されてましたね。
    職場の仲間もユニークだし確かに式場に託児所あったら便利(最近はあるところもあるのかな?)
    話に引き込まれるような感じではなかったけれど、たまにはこういう軽いのもいいかな。

  • がんばって働く女性の本。

    基本がもう好きなカテゴリ-なので
    たのしく読めました。

    遣り甲斐のある仕事っていいな~。

  • アラサーのウェディングプランナーが主役のお仕事小説。
    難問が次から次へと降りかかりドタバタだけど、笑いあり涙あり楽しく読めた。
    これから先どうなるんだろうと余韻を残す終わり方だけど、読みながらどんどん前向きになれる一冊。

  • 楽しく明るく成長物語

  • ★2.5

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著者プロフィール

山本幸久
一九六六年、東京都生まれ。中央大学文学部卒業。編集プロダクション勤務などを経て、二〇〇三年『笑う招き猫』で第十六回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。ユーモア溢れる筆致と、魅力的な登場人物が読者の共感を呼び、幅広い世代から支持されている。主な著作に『ある日、アヒルバス』『店長がいっぱい』『大江戸あにまる』『花屋さんが言うことには』『人形姫』などがある。

「2023年 『あたしとママのファイトな日常』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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