寿フォーエバー

著者 :
  • 河出書房新社
3.38
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本棚登録 : 386
感想 : 89
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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309020563

感想・レビュー・書評

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  • 山本さんの作品には、いつもほっとさせられます。

  • 結婚式場で働くアラサーの話。

  • あたしは女性達が見せるこの顔が好きだ、と靖子は思う。喜びが胸から込み上げてはくるものの、緊張のあまり表情にうまいことだせずにいる、いもかかわらず、いや、だからこそ、女としての美しさが眩しいほどに放たれるこの顔が大好きなのだ。彼女達がこれからさき、幸せになってほしいと心から願い、祈る。愛はある。そう信じてだ。

  • かに平さんの厳しい言葉にめげながらも、自分のペースで仕事を続ける靖子がたくましいと思った。
    ル・ボウ・マリアージュが素敵だと思っていたのに、だんだん寿樹殿がよく見えてくるのが不思議だった。
    凸凹デイズのやつらにまた会えたのが嬉しかった。

  •  読みやすかったです。 
     淡々とほのぼのと話が進んで終わる。途中でちょっと笑ったり、ちょっと感動したり、なかなかです。出てくる人物もよく書かれていて、頭で想像しては笑ってしまいました。山本幸久さんの小説は初めて。もう一冊読んでみようかな。と思える作品でした。3.5点。

  • 「お仕事小説」の名手。
    今回の新刊はウエディングプランナーの世界。楽しみに読み始めたものの、キャラの薄い人物がどんどん登場して、わけがわからないうちに終わってしまった。残念。

  •  東京郊外の結婚式場を舞台にしたオシゴト系小説。同じ結婚をテーマにした『シングルベル』はいまいちだったが、今回はストレートに結婚式場の仕事とそこで働く人達を書いていて、完全に山本さんの守備範囲。久しぶりに楽しめた。

     一生懸命なのにどこか抜けが出てしまう主人公・靖子に、子煩悩課長の多々良、職人気質のカニ平さん、女友達の亜湖に、靖子を悩ます自分勝手な客たち。そして、過去のある代表作品の登場人物が、靖子の強烈なライバルとして登場してくるのも、山本ファンとしては嬉しいところ。

     やはり山本幸久さんのまっとうなオシゴト系小説は、安心して読める。通勤読書に最適。「本の雑誌」の炎の営業さんも書いているが、なぜ山本さんの小説がもっと売れないのか不思議。

  • 結婚式場・寿樹殿で働く主人公・井倉靖子。彼氏いない歴を確実に更新中の彼女は、目の前でいちゃつくバカップルに当てられながらも無難に仕事をこなす日々。しかし同じ駅の反対側に、ライバル店が出没し、担当していたビッグな仕事も暗雲が差してきて・・・。

    山本さんのお仕事小説、久しぶりですね。
    なんか最近とみに結婚式(結婚、にあらず)小説が流行ってるみたいだったので、内心「山本さんもかよ・・・」と思ったのですが、すごく山本さんらしい作品で一安心でした。
    ただ靖子の愚痴の部分がやや多すぎて、肝心の〈お仕事〉の中身を書く部分が薄くなってしまったような気がします。
    『凸凹デイズ』の凹組のメンバーも、中途半端な現れ方で消化不良。
    突然辞めてしまったという先輩社員も、意味深だった割に大した出番はなかったし。
    できれば続編、それがダメなら他の業種でもいいので(亜湖ちゃん主人公のスピンオフとか!)この後の物語を書いてほしいなぁと思いました。

  • 心温まる話で非常に良かったです。
    しかし他作品の人物をたっぷりと出してきてどうなのかな、とも思ってしまいました。他のだとチラっとくらいしか出ないのに。
    「凸凹デイズ」は山本さんの作品で一番好きですけどね。

  • こってこての結婚式場で働く独身女性の物語。
    同僚のキャラがたっていて面白かった。
    とくに残るものはなし。この作家お得意の娯楽作品。

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著者プロフィール

山本幸久
一九六六年、東京都生まれ。中央大学文学部卒業。編集プロダクション勤務などを経て、二〇〇三年『笑う招き猫』で第十六回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。ユーモア溢れる筆致と、魅力的な登場人物が読者の共感を呼び、幅広い世代から支持されている。主な著作に『ある日、アヒルバス』『店長がいっぱい』『大江戸あにまる』『花屋さんが言うことには』『人形姫』などがある。

「2023年 『あたしとママのファイトな日常』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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