- Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309204642
感想・レビュー・書評
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ゲド戦記のル・グィンが再びやってくれました!
西のはての高地に住む人たちは、それぞれ何らかの力を持ち、その力をギフトと呼ぶのです。ギフトをうまく操れるようになるまで目かくしをして力を封じられた少年オレックは、自分のギフトに悩み苦悩します。
「西のはての年代記」3部作の開幕。オレックはその3部作のキーマンです。
少し暗い色調の絵画のような独特の物語世界はル・グィンの真骨頂だと思います。そして実にリアルに設定された世界観は、民俗学の域に達しています。
とってもオススメ!! -
ル=グウィンの新作だ〜っ。しかし、実をいうと始めはあんまりおもしろくないなあっと思いました。当たり前だけどカタカナの一族とかの名前が一杯でてきてなにがなんやらって感じで、これは途中で読むのやめるかも、と。でも、ギフトとはなんなのか、この世界はどうゆう人が生きているのかというのがみえてくるにつれてだんだんだんだんおもしろくなっていった。悲しい結末だったけれど、悲しいまんまじゃなくて。新しいスタートをきった二人はどうなるのだろう?
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自分のギフトはなんだろうか?
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ていねいな物語。この巻の舞台になっているのは、「西のはて」のうちでも、まだ狭い地域に過ぎないけれど、大きな広がりを感じさせる。周りから期待されることではなくて、自分のやりたいこと、できることを選び取ってゆく登場人物たちに拍手。
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児童文学の域を超えた、人間の陰をも取り込んだ心理描写。ファンタジーと言う架空の世界を舞台にした、シビアな物語。
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ゲド戦記に引き続き。
ほほー。そういうルールですかぁーと。
最後、何が正しくて正しくないのか考えるけど、2巻以降で判明するかな。 -
ぼくは「母さんはまるで井戸だね」と言ったことがある。母が自分の中に釣瓶を落として引き上げると、いつも桶が物語でいっぱいになっている。
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上質なファンタジー。主要人物たちの最終判断がとてもアメリカ的。
なんか、お父さんがかわいそうでした。そして固有名詞が覚えづらいです。