サラダ記念日 (河出文庫 227A BUNGEI Collection)

著者 :
  • 河出書房新社
3.86
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本棚登録 : 2583
感想 : 209
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309402499

感想・レビュー・書評

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  • 自然に、飾りなく31 文字に落とし込んでいるのがすごい。

  • 大天才。本能に忠実な激しいチョコレート革命も好きだった。コッソリ他人の日記を読むようで。

  • 美しいと思った。たった31文字で心情を表現することの出来る、その術を知る日本人で良かったと心の底から思った。どの詩もとても綺麗。初めて詩集で泣きました。

  • まだよく分からない部分もあったけれど、とても風情があって良い。
    時々、ふとした時に見返したくなる、年老いてもずっとそばに置いておきたい1冊。

  • 誰もが知っているベストセラーだけどまだ読んでいなかった本のうちの1冊。
    日常が5.7.5.7.7でストレート且つ綺麗に表されていて、情景がありありと浮かび上がるのがすごい…!これに影響されて短歌を始める人が多いのも納得。
    数年後に読み返したら、人生の違うステージにいる私はどんな受け取り方をするのかな。

  • (2022/8/19読了)
    若い頃話題になっていた時は見向きもしなかったのに、先日百刷本と紹介され、気になって借りてみました。図書館では書架ではなく、書庫に保管されていました。(文庫ではなく単行本)
    一首一首、一度読み、さらに情景を浮かべながら読み返し。短歌のこの少ない文字の中で、こんなに深くリアルに表現ができるなんて!
    巻末のあとがきに、ご自身でこう書かれています。
    『原作・脚色・主演・演出=俵万智、の一人芝居ーそれがこの歌集かと思う』
    そう、私の読み方は間違いじゃなかった。
    『一人芝居が、一人では決して打てないということを、身にしみて感じている。…中略…たくさんの人たちにめぐり会い、見守られてきたことだ。…中略…今度は私の作品たちが素敵な出会いをしてくれることを、心から願っている』とも。
    ここでいう周りの人たちの中に、読者が入っていて、読者はこの本との出会いが素敵なことだと思っていると、俵万智さんが思ってくれてたら嬉しいな。

  • きゃっ!好きだわ♡

  • ずっと実家の本棚にあるのを目にしてたけど、今回の帰省でついに手に取り読み始めた。カムカムエブリバディの影響が大きかったのかもしれない。本のタイトルにもなった短歌があまりにも有名だが、それ以外の短歌を読むのは初めてだった。20歳くらいの若き血潮たぎる瑞々しい感性が眩しい。恋愛が実態として感じられる年頃の短歌だからか、真っ直ぐで生々しくて。一方で親や旅や仕事に纏わる短歌もあり、それはそれで想像と共感のできる短歌だった。全体の文字数にしたら、通常読んでいる小説の比にもならないのだが、風景や日常で見知る感情のエッセンスがうまく抽出されていて読み終わった満腹感は同等以上だと感じた。1つの短歌で目の前に色彩を感じ情景を想像できるとは何とも無限の可能性を秘めた贅沢な文学だと思った。

  • 57577の音と言葉の織りなす表現にコンパクトだが、情景と感情が込められていて、不思議な感じがした。

  • 24歳の俵万智が書いた詩を24歳の時に読めてよかった。かわいい本。

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著者プロフィール

1987年の第1歌集《サラダ記念日》はベストセラー。歌集に《かぜのてのひら》《チョコレート革命》《プーさんの鼻》《オレがマリオ》《未来のサイズ》《アボカドの種》、評伝《牧水の恋》、エッセイ《青の国、うたの国》など。2022年、短歌の裾野を広げた功績から朝日賞を受賞。読売歌壇選者のほか、宮崎で毎年開催される高校生の「牧水・短歌甲子園」審査員もつとめる。

「2023年 『旅の人、島の人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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